シネマ日記 グッドナイト&グッドラック ― 2006/05/19 22:12:47

モノクロの画面、スタンダードナンバーのジャズボーカル。50年代を見事にかもし出し、まるで当時製作された、ドキュメンタリー映画を観ている錯覚に陥るでしょう。
50年代アメリカで起こった「赤狩り」立ち向かったニュースキャスターとプロデューサー、記者たちの実話に基づいた物語。 「Changing the world one story at a time」映画を社会変革のきっかけにとの’PARTICIPANT PRODUCTIONS’ が「スタンド・アップ」「シリアナ」に続き放つ、問題提起を素直に受け止めたい。
楽しいとか、面白いとかを排したストイックな映画でもありますが、主人公エド・マローのデヴィット・ストラーザンが、渋くていい。今はやりの「チョイ悪オヤジ」なんて、足元にも及ばないカッコよさ、彼のテレビに対する考察のスピーチが、ずしりと重い。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★
ジョージ・クルーニー、監督・脚本・出演。最近、映画の鬼と化してますね。
TOHOシネマズひたちなか マイル獲得再スタート 161マイル
公式HP グッドナイト&グッドラック
シネマ日記 ピンクパンサー ― 2006/05/20 09:36:39

肩のこらない、ためにならない、くだらない、そして、面白いコメディです。
あのおなじみの音楽ではじまる、’愛すべき困った善人’クルーゾ警部が、繰り広げる珍騒動。今回のスティーブ・マーティンの新クルーゾ警部は、ピーター・セラーズのイギリス風味と一味違うアメリカ風味。しかし、なかなか合っていた感じです。ハンバーガーの発音ネタの笑いは、さすが、スティーブ・マーティン!
共演になぜか豪華に、ジャン・レノ、クライヴ・オーウェン。やっぱり、自分でも楽しめる役、たまにはやりたいのでしょうね。 ジャン・レノの着ぐるみダンス、クライブ・オーエンの「006」は、必見か?
お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★★
昔の2本立て上映の1本として観ることが出来たら、大満足となる映画しょうね。
OHOシネマズ水戸内原 マイル残高 254
公式HP ピンクパンサー
シネマ日記 ダヴィンチ・コード ― 2006/05/21 19:44:55

「原作を読んでいない、キリスト教にくわしくない、ルーブル美術がわからない」に該当する方、原作を読んでから映画館に足をお運びください。
この3拍子揃っている私は、ストーリーを追うだけで精一杯の2時間半でした。
ミステリー&サスペンスの鍵が、「キリストは人か神か」。マグダラのマリアとキリストの間にあった秘密。キリスト教国では、大問題なのでしょうが、無宗教国日本ではピンとこない人が大半でしょうね。
お勧め度 ★ 私の満足度 ★★
世界同時公開に乗せられ、初日に観たのが失敗でした。予習しなかったので、復習のため、原作を読みたくなった映画でした。
TOHOシネマズひたちなか マイル残高 407
公式HP ダヴィンチ・コード
シネマ日記 ヒストリー・オブ・バイオレンス ― 2006/05/23 21:19:17

田舎町の食堂に起こった強盗事件。店主のトム(ヴィゴ・モーテンセン)は店員や客を護るため、犯人を射殺する。地元のヒーローとしてマスコミに取り上げられ、それがトムに恨みを持つマフィア(エド・ハリス)の知るところとなる。
暗い過去を清算したはずのトム。その過去を知らない、妻(マリア・ベロ)と子供たち。崩れ落ちていく、しあわせな夫婦と家庭。
銃社会のアメリカ。暴力でしか物事を解決しない人間たち。 そんな人たちの暴力を止めるには、暴力しかない。そんな現実を静かに突きつける。 この物語の結末を決めるのは、観客のあなた。そんな締めくくりです。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★
水戸リードシネマにて 日曜日の午後なのに観客二人。出るときに、映画館の方に「ありがとうございました」と深々とお辞儀をされてしまいました。
リードシネマは久々、去年のShall we Dance?以来でした。大手シネコンに負けないで頑張って欲しいとの思いで、“チケット5”(5枚綴り)¥5000を購入。いや、単に映画を安く観たいだけなのか(笑)
公式HP ヒストリー・オブ・バイオレンス
シネマ日記 ちゃんこ ― 2006/05/25 22:18:35

廃部の危機を救ったのは、留学生と女子部員だった。広島大学相撲部の実話に基づいた物語です。
広島大相撲部のHPを覗くと、映画のストーリーとほぼ同じ軌跡が載っております。役名も実名に限りなく近い。中本(須藤温子)は、中田さん。松川(渡部篤郎)は、柴川さん。学長さんも、特別出演。
実話を少しふくらませ、さわやかに仕上げております。 須藤温子の相撲の稽古風景、四股・ぶつかり・すり足も、なかなかサマになっておりました。
それと、主人公の部屋が、押入れベット(押入れの襖をはずし、上をベット代わりにする)だったのに、感激。遠い昔の学生時代、私もああやって、寝てました。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★
新相撲、レオタードにまわしを付ける女性用の相撲競技。カーリングの次にブレイクしそう??公開映画館が少なさそうなので無理かなあ。
観客は、私一人だけ。生まれてはじめての映画館独り占めです。 水戸リードシネマにて
シネマ日記 間宮兄弟 ― 2006/05/27 21:29:50

平凡な毎日を’しあわせ’に過ごす方法は、マニアになること。この間宮兄弟のように。(映画ブロガーの皆さんは、既に’しあわせ’にお過ごしでしょうが)
日々の生活の中に、楽しむことを組み込んでしまう。自分の好きな曲をMDに入れ音楽を楽しむ。自分の行きつけの店で食事する。風呂上りにコーヒー牛乳を飲む。夜中にグライダーを飛ばす。新幹線の操車場を眺める。
そんな、ちょっとしたことに’しあわせ’を見つけてしまう。そんな特技が身につけば、あなたも「間宮兄弟」のように、ハッピーになれます。
ちょっと浮世離れした”高等遊民”。ちゃんと仕事はしているので、正確には高等遊民ではありませんが、ちょっと資産家のお坊ちゃんみたいで、そういう雰囲気も漂っています。
お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★
佐々木蔵之介・塚地武兄弟に対して、沢尻エリカ・北川景子姉妹。なかなか魅力的な取り合わせですね。
シネプレックス水戸にて
公式HP 間宮兄弟
シネマ日記 夢駆ける馬ドリーマー ― 2006/05/29 21:16:46

牧草の香りの空気を、胸いっぱいに満たしてくれる映画です。 映画音楽らしい美しい調べと、緑豊かなケンタッキーの風景。ウェルメイドなアメリカ映画の典型といったところです。
家族の再生を、少女ケール(ダコタ・ファニング)とサラブレッドのソーニャドールを通し、描いていく。ストーリーは、観客が望むように波乱を含みながら、進んでいってくれます。
競走馬の話なので、携帯電話、パソコン、インターネットといったものが、一切でないのは当たり前ですが、そういったものを忘れさせる物語が、現代人には必要なのかもしれません。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★
ダコタちゃんの天才的子役ぶりをみていると、将来に不安を覚えます。あの表現豊かな表情は、どこからでてくるのか。そして、演じている意味を理解しているのか、いないのか。理解していたら恐ろしい、理解していないなら何が彼女をそうさせるのか?
公式HP 夢駆ける馬ドリーマー
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