デジャブ ― 2007/03/21 18:16:13
「ミクロな物理的世界では、そもそも時間など在しない。」これが、科学の常識!!
ちょうど「時間はどこで生まれるのか」という本を読んでいるところで、「過去->現在->未来」という時間の流れが、絶対でないことを知り、より映画に入り込めました。
メビウスの輪のようにストーリーが進み、時間の境目があやふやになり、不思議な気分を楽しめます。
ATF(アルコール・タバコ・火器局)は爆発物、放火、違法銃器を取締まる連邦政府の機関。アメリカでは、テレビドラマにもなっている有名な機関のようです。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★
邦画コメディ「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」も併せてどうぞ。結末は、どちらも同じ結果なのでは?
TOHOシネマズ水戸内原(3/20)にて 公式HP
太陽 ― 2006/12/19 23:23:13
ロシア・イタリア・フランス・スイス合作映画。外国人が描く、昭和天皇。イッセー尾形の昭和天皇が、そっくりなのに驚きます。
「天皇陛下万歳!」と言って、玉砕した日本軍兵士。その人は、終戦後、現人神から人間となり、象徴天皇として生まれ変わった。日本人にとって、もっとも取り上げづらいテーマです。
フィクションと現実の中間なのでしょうが、静かに淡々と描かれています。’これぞミニシアター系’。つまらないと思うか、面白いと思うか、あなたの感性次第。
お勧め度 ★ 私の満足度 ★★★
ロシア人のこの監督、ヒトラーとレーニンも映画化しているそうです。「硫黄島からの手紙」と比べて考えたりすると、面白さが増すのでは?
シネプレックス水戸にて 公式HP 太陽
トゥモロー・ワールド ― 2006/11/21 23:21:22
2027年、子供が生まれなくなって18年。イギリスだけが、国家として唯一機能している、そんな世界が描かれます。
私はなぜか、近未来ものに強く惹かれます。そこでは、必ず人類が滅亡の危機に瀕しており、それに立ち向かう人間たちがいる。物事には、始まりがあり、必ず終わりが来る。人類の歴史に幕が引かれるのは、必然です。しかし、その終わりを遅らすことは、可能な事です。
この映画では、不法移民の黒人女性が奇跡的に宿した子を通し、人類の未来に光を感じさせます。その子は、まるでキリストの誕生を思わせるほど、神々しい。ラスト30分は、映像に釘付けとなりました。
お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★★★
キング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」が流れて、思わず感動!!
OHOシネマズひたちなかにて 公式HP トゥモロー・ワールド
父親たちの星条旗 ― 2006/10/29 20:27:25
61年前に本当にあったなんて信じられないほどの、壮絶な戦闘シーン、次々に人間が殺されていく。
現在の硫黄島は、海上自衛隊の基地があるだけの、一般の人間が住めない島。死者アメリカ兵7千人、日本兵1万9千9百人、アメリカ兵重傷者2万人。たった20平方キロの島で、これだけの犠牲があったとは。
日米の双方の視点からの、第一作目。しかし、あくまでも、アメリカ人兵士の視点であって、アメリカ国家の視点ではありません。
戦争遂行ために、英雄に祭り上げられた3人。戦争は、だれのために行われるのか。国家とは、だれのためにあるのか。国家とは、こんなばかげた茶番劇を演出するためにあるのでしょうか。
お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★
スタッフロールのあとに、二作目の「硫黄島からの手紙」の予告編。しっかり、スクリーンに釘付けになりました。
TOHOシネマズひたちなかにて 公式HP 父親たちの星条旗
トランスアメリカ ― 2006/08/28 20:49:32
おかしくて、切なくて、温かい映画です。
NYからLAへ、父親と名乗れない’彼女’ブリーと、息子トビーの新しい家族愛を見つける旅が、始まる。
男から女へトランスしようとするブリー役の女優フェリシティ・ハフマンが、素晴らしい。私は知りませんでしたが、アメリカでは有名な、TVの名脇役。なるほど、アカデミー賞の主演女優賞にノミネートも、うなずけます。ゴールデングローブ女優賞(ドラマ)は見事、受賞。
この作品のエグゼクティブ・プロデューサーは、彼女の夫ウィリアム・H・メイシー。この人も名脇役ですね。
私の大好きなロードムービー、期待通りの素敵な作品でした。
お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★★
オンボロ車かハーレーで、アメリカ横断。モーテルに泊まって、ダイナーで食事する。私の夢の一つです。
水戸リードシネマにて
公式HP トランスアメリカ
シネマ日記 トランスポーター2 ― 2006/06/10 23:59:31
主役のフランク(ジェイソン・ステイサム)が、カッコいい、それに尽きる映画です。
ジェイソン・ステイムは、飛び込み選手(世界12位)からモデル、俳優へ転進の経歴通り、見た目もバッチリ、呟くような声が、また渋い。
前作よりフランクの’ありえない’強さが、パワーアップ。荒唐無稽と思わせる危機からの脱出。しかしなぜか、彼だったら、この「嘘だろー」的解決も許してしまいます。アクション・カーチェイスをご堪能ください。
クールで熱いハートを持つ主人公は、いい女に言い寄られても、よろめかない。ルールNo4!
お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★
モデルの俳優起用が多い、リック・ベッソン製作、脚本。やっぱり映画は、見かけが大事。
公式HP トランスポーター2
シネマ日記 ダヴィンチ・コード ― 2006/05/21 19:44:55
「原作を読んでいない、キリスト教にくわしくない、ルーブル美術がわからない」に該当する方、原作を読んでから映画館に足をお運びください。
この3拍子揃っている私は、ストーリーを追うだけで精一杯の2時間半でした。
ミステリー&サスペンスの鍵が、「キリストは人か神か」。マグダラのマリアとキリストの間にあった秘密。キリスト教国では、大問題なのでしょうが、無宗教国日本ではピンとこない人が大半でしょうね。
お勧め度 ★ 私の満足度 ★★
世界同時公開に乗せられ、初日に観たのが失敗でした。予習しなかったので、復習のため、原作を読みたくなった映画でした。
TOHOシネマズひたちなか マイル残高 407
公式HP ダヴィンチ・コード
シネマ日記 トム・ヤム・クン! ― 2006/04/29 18:25:39
「マッハ!」で衝撃的なアクションを見せてくれた、トニー・ジャー、彼がオーストラリアに密輸されてしまった象を助け出すために、闘う。今回も、CGなし、ワイヤーなし、スタントなしのド迫力。文句無いアクションシーンを堪能させてくれます。
生身の人間が、ここまで出来るのかと感動すら覚えます。 この映画の出演者で、「半身不随になった人いるのでは?」と思うほどです。
この「痛面白さ」、昔はジャッキー・チェン、今、トニー・ジャー、体を大事に頑張ってほしいですね。
ストーリーうんぬんは、さておいてアクションを、十分楽しみましょう。船とヘリを使った水上でのアクションシーンも見応えあります。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★
4/26オープンのシネプレックス水戸にて。 水戸近辺にシネコン3館めオープン。これで、ミニシアター系も見逃さずに観られるようになりそうです。
公式HP トム・ヤム・クン
シネマ日記 デュエリスト ― 2006/04/24 21:36:07
衝撃の映像美とは、ゲームの映像を映画化することだったのでしょうか?
確かに’きれいな映像’が次々と展開されるのですが、きれいなパーツを寄せ集めても、美しいものは生まれない。こだわりを持って、映像を造っているのは理解できるのですが、私の心に染み入ってきませんでした。
音楽の使い方も、そのシーンだけを見れば合っているのでしょうが、トランスあり、ジャズあり、タンゴあり、クラシックありの、ごった煮状態で、私には消化できませんでした。
そして、最後まで主人公たちの人間が見えてこなかったのが 残念でした。
お勧め度 ★ 私の満足度 ★
「恋する神父」では魅力満点のハ・ジウォンが、この作品では、活きていませんでした。
フリーパスポート鑑賞 7作目
公式HP デュエリスト
シネマ日記 タイフーン ― 2006/04/21 22:20:48
ストーリの運び方や主人公たちの描き方は、娯楽超大作そのもものです。しかし、南北分断の悲劇を中心にすえているため、荒唐無稽とも思える設定も、「北朝鮮と韓国ならありうるかも?」と思わせてくれます。
国家と自分の関係を問う。平和な日本では、ほとんどの人が考えいません。まれに考えるとすれば、それはオリンピックとかサッカーといったスポーツに関することだけだと思います。
韓国映画が「元気が良い」のは、韓国国民が、乗り越えなければいけない問題を認識しており、それに立ち向うためと、それを一時、忘れるめに映画を必要としている。そんなことを、観終わった後、感じました。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★
チャン・ドンゴンの復讐に燃える海賊の首領。血走った目が決まってます。それに対する、イ・ジョンジェ、市川雷蔵にも似たクールな雰囲気が良かったです。
フリーパスポート鑑賞 4作目
公式HP タイフーン
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