東京タワー オカンとボクと、時々、オトン ― 2007/04/23 22:05:42
内田也哉子・樹木希林の実際の親子が、オカンの若い頃と年老いた頃を、演じ分ける。これまで、「ありそうで、なかった」アイデアでしょう。それが、見事に決まった作品です。一人の人間の一生を映像で、これほど自然に表現できる手法が、他にあるのでしょうか。
お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★
オダギリジョーのカッコよさ、あのピンクのサマーセーターにピンクのスラックス。普通の人では、絶対似合わないファッションが、似合うんですね、あの人。
TOHOシネマズひたちなか(4/18)にて 公式サイト:http://www.tokyotower-movie.jp/
大帝の剣 ― 2007/04/17 18:51:25
阿部寛、モデル出身ながら、役者魂に火がついたのでしょう、このところの映画出演目白押しです。やはり、人は40過ぎからが、本領発揮。ただのカッコイイおにいさんから、アジのある渋い大人の男に成長ですね。(今回の作品では、馬鹿馬鹿しい役柄ですが)
長谷川京子のお姫様が、ぴったり。演技が下手なほうが、なぜか、お姫様役ふさわしいと思いました。
お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★★
あまり頭を使わず、楽しみたいときには、最適です。
TOHOシネマズひたちなか(4/12)にて 公式サイト:http://www.taitei.jp/index.html
どろろ ― 2007/04/08 20:06:22
やはり、原作のよさなのでしょう。全然期待しないで観に行ったのですが、大変面白かったです。海外公開される作品だけあり、日本発の上質なエンタテイメントとして、お勧め出来る作品です。
ベースは純日本風。それに、香港アクションとニュージランドの荒野が西部劇的雰囲気が加味されます。テーマとストーリーのしっかりしているので、陳腐さを感じることなどないでしょう。
お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★★
琵琶の音色が、ライ・クーダーのギターの響きに似ているとなあ、気が付きました。
TOHOシネマズ水戸内原(4/3)にて 公式サイト:http://www.dororo.jp/
長州ファイブ ― 2007/03/31 23:56:36
「文部科学省特選」的な非常に真面目な映画でした。近作でいえば、「バルトの楽園」の雰囲気です。中盤から中心は山尾となり、政治家ではなく、近代化の礎を築いた技術者の視点となります。
時代が変革する時、ある世代は、その原動力となる使命を担う。幕末の時代の変革時期、現代日本のひな型を作った、若者たちの姿を、描いています。
ロンドン大学では、留学生であった長州ファイブ(伊藤博文、井上馨、井上勝、遠藤謹助、山尾庸三)称え5人の名前を刻んだ「日本記念碑」が構内に建立されているそうです。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★
父、松田優作のDNAだけの魅力なのか、これからが、真価が問われる松田龍平に、期待したいですね。
水戸リードシネマ(3/29)にて 公式サイト
デスノート(後編) ― 2006/11/19 10:40:09
前編にもまして、ストーリー展開に捻りがあり、飽きさせません。Lとライトの闘いに、第2のキラが登場。最後はどうなるのか、予想がつかなかったのですが、落ち着いた結末で締めくくられます。
非常に面白い映画です。喉ごしさわやか、二日酔い無しの健康的娯楽作品。社会正義のために、犯罪者たちをつぎつぎと殺してしくキラ。この点を、もう少し掘り下げてほしい気がするのですが、そうすると、スピード感のあるストーリー展開に欠け、エンターテイメントの要素が弱くなってしまうのでしょうね。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★
前編がDVD発売前にTV放映。映画は、映画館で当たらないとDVDも売れませんし、前編見ていない人は、映画館には行かないだろうし。なかなか、大変ですね、映画興行。
シネプレックス水戸にて 公式HPデスノート(後編)
手紙 ― 2006/11/11 23:30:01
評判通りの良い作品でした。
まず、ストーリーの良さが印象に残ります。犯罪者の弟というレッテルを貼られた主人公直貴(山田孝之)。しかし、挫折のたびに救いの手(田中要次、杉浦直樹、吹越満・・)が、心に染み入るような言葉で、直貴を励ます。この言葉が、観客に語りかけるように、心に響きます。
常に直貴を支える由美子(沢尻エリカ)とは、たんなるラブロマンスではなく、人としての誇り考えさせ、そして最後は、強盗殺人を犯した兄剛志(玉山鉄二)の贖罪というテーマが、重くのしかかる。
久しぶりに原作を読みたくなる映画でした。
お勧め度 ★★★★★ 私の満足度 ★★★★★
オダギリ・ジョー・香川照之の「ゆれる」とあわせて観て欲しいです。人間の陰と陽、影と光の違いが味わえます。
TOHOシネマズひたちなかにて 公式HP 手紙
ただ、君を愛してる ― 2006/11/03 23:23:41
ボサボサ頭に眼鏡のマイペース娘。小さい頃はイジメにあっていたのでは?といった感じの女の子役の宮崎あおい。大学1年生にしては、ちょっと老けているかな?といった感じの玉木宏。二人の切ない結末となるラブ・ストーリ。
幼さと無邪気さを、嫌味なく表現する、宮崎あおいの不思議な魅力が、この作品を支えています。「あのとき抱いておけば良かったと、あとで絶対後悔するよ」なんてセリフが、すんなり納まっています。
森と湖の美しさは、完璧です。緑のなかの差し込む光に包まれた二人。永遠の若さを手に入れたくなるような映像でした。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★
予告編の大塚愛の曲のサビが、耳にこびり付き、まんまと宣伝にのせられて、鑑賞しました。観客は玉木ファンの若い女性がほとんどで、宮崎ファンの男の子は、チラホラでした。
TOHOシネマズ水戸内原にて 公式HPただ、君を愛してる
出口のない海 ― 2006/09/19 00:01:11
人間魚雷「回天」、魚雷を抱えて人間が突っ込む特攻兵器。そして、その操縦も命がけ。この映画で、日本海軍の最新鋭秘密兵器と胸を張る「回天」が、あまりにお粗末過ぎる代物なのに驚きました。
日本も、60年前は悪の枢軸国家であり、民間人相手ではないが、テロ攻撃と等しい作戦を、若者に強いていた。そして、その代償が、広島、長崎の惨劇。日本は、戦争の空しさを一番分かっている国民のはずである。
「9.11」と「回天」の違いと共通点、そんなことを考えさせらる映画でした。「ユナイテッド93」もあわせて見たい映画ですね。
お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★
観客は、中高年の方がほとんどでした。若者たちに見て欲しい映画です。
TOHOシネマズひたちなかにて 公式HP 出口のない海
シネマ日記 トリック劇場版2 ― 2006/07/16 11:48:49
仲間由紀恵、阿部寛コンビの不思議な間のトークと、なつかしギャグを味わう映画。
タイトルどおりの2時間ドラマを「テレビじゃなくて、映画館で見せます」という、あくまでTV的映像の映画でした。TVも劇場版1も見ていないわたしでも、結構楽しめるつくりで、なぜか中高年に感動のお笑い芸人多数、出演。(名前だけの方も)
正真正銘のB級映画。「わざわざ映画にしなくても」との感は、ぬぐいきれませんが、必然性のない「流しそうめん」など、小ネタ満載。
お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★
テアトル西友にて 株主優待が1回分残ってしまい、観るつもりはなかったのですが、暇つぶし的に鑑賞。期待通り?の作品でした。
シネマ日記 タイヨウのうた ― 2006/07/04 22:32:46
難病ものですが、お涙頂戴の厚かましいシーンやセリフがすくなく、静かに二人の愛が進んでいくのが、好ましい。
夜はすべてを包み、すべてを洗い流す。明日の朝日に出会うため。しかし、主人公の薫(YUI)は、色素性乾皮症(XP)で夜の中でしか生きられない。そんな彼女が、自分の部屋から見かける、夜明け前にサーフィンに出かける孝治(塚本高史)に恋をする。
二人をあまり喋らせず、スクリーンに映すことで、言葉で表せない感情を、映像で表現しています。丁寧なアングルが、夜の鎌倉の町を美しく映し出し、そこに、YUIの歌と音楽が溶け合い出す。
二人の結末は、ハッピーエンドと行かないが、悲しいだけではなく、しっかりとした「ニュービギニング」を感じとれるのも、良かったです。
お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★
カップル割引、二人で2000円。HPに割引券があります。1800円でも十分見る価値はありますが。
シネプレックス水戸にて
公式HP タイヨウのうた
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