めぐみ 引き裂かれた家族の30年 ― 2007/01/08 19:34:29
「なれし故郷を放たれて 夢に楽土求めたり」
めぐみさんが、実際に小学校の卒業式で、合唱のソロで歌った「流浪の民」の一節です。映画の中で、しっかりとそして、哀愁の含んだ歌声が、響きます。その年の11月に13歳のめぐみさんは、拉致されました。
横田夫妻を中心に、30年の苦悩の日々の、政治色を排したドキュメンタリーです。
「主は与え、主は奪う。」事件後、母の早紀江さんは、「何でこんなことに、なったのだろう」悩んでいた時に、この聖書の言葉に、ハッとさせたれたと言う。
お勧め度 ★★★★★ 私の感動度 ★★★★★
今回は、満足度という言葉は不適切なので、感動度に変更しました。日本人では、表せなかった現実を、アメリカ人監督夫妻が、描いてくれました。
シネプレックス水戸(1/7)にて 公式HP めぐみ 引き裂かれた家族の30年
マッチポイント ― 2006/10/07 20:31:56
ウッデイ・アレン監督のストーリ展開の罠に、もてあそばれてください。
まんまと上流階級の娘婿になり、のし上がったクリス(ジョナサン・リース・メイヤーズ)。しかし、好事魔多しのごとく、ノラ(スカーレット・ヨハンソン)の色香に惑い、情事にふける。ノラの妊娠により、すべて失いそうになる。ノラさえ、いなければ・・
人生の歯車を狂わせるのは、「運」。テニスのボールがネット当たり、どちら側に落ちるのか。グットラックかバッドラックか。 神様は、人間を見ている様で見ていない。そもそも、神様がいるのかどうか・・という結末が。
落語の人情話を裏返しにした「オチ」をお楽しみに。
お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★★★
ジョナサンとスカーレットの美男美女の競演。彼のスーツ姿のカッコいいこと。ビッシッと決ってます。日本の疲れたサラリーマンの姿とは、月とすっぽん。
シネプレックス水戸にて 公式HP マッチポイント
もしも昨日が選べたら ― 2006/09/24 18:52:22
アダム・サンドラーのコメディ映画と思いきや、泣かせてくれるハートフル・ムービーでした。
マイケル(アダム)は上昇志向の建築士、美人の妻ドナ(ケイト・ベッキンセール)と子供が二人。十分幸せなはずですが、万能リモコンで、自分の人生の早送り。嫌な場面は、ダミーの自分がやってくれてます。早送りと巻き戻しは、出来ますが、過去は変えられません。ただ、どのように行動していたかを、見るだけです。
早送りを繰り返し、行き着いた先は・・・
もしかしたら、今のあなたも、ダミーの自分。早送り中の人生なのかもしれないですよ。
70・80年代の音楽満載!!懐かしいー。アダムが着ていた、レッド・ツェッペリンのTシャツが、欲しいなあ。
お勧め度 ★★★★★ 私の満足度 ★★★★
新しいタイプのタイム・スリップ物語。面白おかしくではなく、シリアスに心に響きます。タイトルは忘れても、このストーリーは、忘れられないと思います。
TOHOシネマズひたちなかにて 公式HP もしも昨日が選べたら
マイアミ・バイス ― 2006/09/05 21:18:39
ソニーのコリン・ファレルが、カッコイイ!!
アメリカTVシリーズの映画化ですが、予備知識ゼロで大丈夫。麻薬組織に潜入する二人の捜査官。フェラーリ、パワーボート、小型ジェット機を自在に乗りこなす。男だったら一度は乗ってみたい乗り物ですね。
ショットガン、マシンガンも炸裂。銃撃戦も迫力あり。カメラのレンズに血痕のような映像、リアル感をかもし出します。
M:I:Ⅲもそうでしたが、このところのアクション大作、愛する女性を大切にします。ハードボイルドなタフガイたちも、平気で女性を切り捨てるような主人公は、時代に受け入れらないのでしょうね。
お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★
隣に座った中年男性、クライマックスは身を乗り出して観ておりました。その気持ちわかります。
TOHOシネマズひたちなかにて 公式HP マイアミ・バイス
シネマ日記 M:i:III ― 2006/07/15 21:48:11
現役スパイを引退し教官となったハント。穏やかな生活を選らぼうとしたが、教え子の危機を救うためのミッションが待っていた。敵のデイヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)に婚約約者ジュリア(ミシェル・モナハン)まで人質に取られる。彼女を助け出すことが出来るのか。
孤独で非情な一匹狼の諜報部員といった常識をくつがえす、心優しきスパイの登場。彼はミッションのためではなく、ジュリアのためにデイヴィアンと立ち向かう。
「9.11」テロ以降、国家や正義といったものへの不信感が、家族や恋人を大切にする「ヒーロー」を必要としたのかもしれません。トム・クルーズ、プロデュースの視点でしょうか。
お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★
不死身なイーサン・ハントをお楽しみください。
テアトル西友にて
シネマ日記 迷い婚 ― 2006/06/02 23:59:51
ダスティ・ホフマンの「卒業」をネタにして、結婚目前の揺れるオンナゴコロを描いたロマンテック・コメディ。「卒業」の後日談的な展開で、珍しい設定の映画です。
人生の岐路に立った時、自分探しをしてしまう。しかし、自分を探してみても、そんなのどこにも見つかりません。自分はすでにそこにあり、見つけるものではなく、受け入れるものなのですから。最後には、そんなことを感じさせる、笑えて、ちょっとしんみりさせる’いつもの’のロブ・ライナー監督の作品。
ひさびさのケビン・コスナーが、ダスティ・ホフマンのモデルになった人物を演じています。親子3代を恋のお相手にする役で 普通考えられない設定ですが、さすが2枚目の貫禄、あまり不自然とは思わせません。
主演のジェニファー・アニストンが、フレンズのレイチェルのまんまの雰囲気です。安心して楽しめるのですが、そこが逆に物足りない点でもあります。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★
シネプレックス水戸にて、観客は私一人。1500円で貸切ってしまいました。
公式HP 迷い婚
シネマ日記 ミュンヘン ― 2006/02/05 13:16:27
エンターテイメントとしての映画ではなく、報道としての映画。 ドキュメンタリーではないが、真実を見つめる。そんな感想を抱きました。
国家と民族、そして家族と個人。正義の名の下に行われる殺戮(テロ)は、報復の応酬という無限の連鎖となる。
民族の目に見えない’大義’が、自分の命、家族の命を守る’カタチ’となって、個人を殺人マシーンと変えていく。そして、そこに残るものは・・・
イスラエルの諜報機関の主人公が、ミュンヘンオリンピックでのテロの報復として、実行犯のパレスチナ人を次々に暗殺していく。爆発音に続く、凄惨な殺戮シーン。これが繰り返されて行きます。
お勧め度 ★★★★- 爆弾テロの大音響が、平和な生活にどっぷり浸かっている日本人に警鐘を鳴らしています。(何回も本当にドキッとします)
164マイル獲得合計4435 6000マイルまであと1565
シネマ日記 Mr&Mrs.スミス ― 2006/01/01 20:06:31
明けましておめでとうございます。今年も読んでいただきありがとうございます。
今年の鑑賞第一作は、”痛快ラブコメアクション”。お正月はやっぱり難しくなくシリアスにならない’おめでたい’映画が一番ですね。
「いい男」と「いい女」が出てくるだけで、観客を満足させてしまう、ブラッド・ピッドとアンジェリーナ・ジョリーの二人を堪能するための映画です。
映画って’華麗なる’お金の無駄遣いですね。2人が出るとB級映画の内容でも、しっかり楽しめます。ジョリーの小憎らしい美しさは、一品です。
お勧め度 ★★★★ - ありえない設定ですが、あれだけドンパチ、カーアクションを見せてくれるので、しっかり楽しみましょう。でも、そんなにぶっ壊さなくても・・・
120マイル獲得合計3346 6000マイルまであと2654
シネマ日記 メトロで恋して ― 2005/12/16 21:51:05
さすがフランス映画、おしゃれに愛し合う二人の姿を表現します。(日本人には絶対似合わない)
大都会の地下鉄の中で、「運命的な出会い」、実際には絶対に無いと思いますが、映画では許してしまう。映画を観に行くということは、夢を見に行くことと同義語ですね。
最高の幸せ手にした二人に、厳しい現実が・・・
最後のシーンの解釈は、自分のお好きなようにといった感じで いいですね。
この映画監督は、かなりの愛煙家なのでしょうか、タバコを吸うシーンがたくさん出てきます。フランスは日本より喫煙率は少ないはずなんですが。
お勧め度 ★★ - 89分と短いので、昔の2本立てでメインの裏の1本なら最高にいい映画です。
86マイル獲得合計2893 6000マイルまであと3107
シネマ日記 モディリアーニ ― 2005/09/30 21:46:59
ピカソ、ユトリロ、キスリング、スーチン・・・パリに群れなした天才たち
脂っこい二枚目のアンディ・ガルシアがモディリアーニを演じています。 副題に「真実の愛」とあるように、妻ジャンヌとの追い詰められた愛の 姿を描いています。
自分に素直に生きることにより、それが苦しみにもつながる。 人間って、不思議な生き物ですね。
彫りの深い、色白の妻ジャンヌの悲しみの表情が、印象的です。 この悲しく美しい表情は、見ごたえあります。
お勧め度 ★★★ -ちょっと暗めの内容ですが、心が疲れた時どうぞ。
128マイル獲得合計980 6000マイルまであと5020
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