黄色い涙 ― 2007/05/17 21:02:42
財布の中は空っぽだけど、心の中は希望で一杯な若者たち。夢とは、「叶うものと信じる」か「破れるものと諦める」のか。
アイドルグループの出演者たちなので、あんまり期待しないでいたのですが、昭和の若者たちを、平成の若者たちが、しっかり演じておりました。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★
つい’昭和物’だと、無条件に満足してしまうのですが・・・
シネプレックス水戸(5/10)にて 公式サイト:http://www.kiiroi-namida.com/
暗いところで待ち合わせ ― 2006/12/23 23:02:17
光を失った女(ミチル)と闇を抱える男(アキヒロ)の殺人事件からはじまった奇妙な共同生活。ファンタジーなラブストーリーとして観ていたのですが、原作はライトノベルのベストセラー、最後に奇妙さの辻褄があうミステリーだったのですね。
「目の見えない女の家に他人が忍び込んで一緒に暮らす」という設定を、田中麗奈(ミチル)とチェン・ボーリン(アキヒロ)が演じていますが、このあり得ない設定を、淡く優しく表現し、ほのぼのとした雰囲気で楽しませてくれました。ミチルが侵入者のために食事を作り、二人一言も交わさないで食べるシーンなんて、なかなか素敵でした。
お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★
ミステリー部分は、その人の好みによると思います。私はあんまり要らないほうです。
シネプレックス水戸(12/14)にて 公式HP 暗いところで待ち合わせ
シネマ日記 ゲド戦記 ― 2006/08/02 22:36:32
子供には難しく、大人には、物足りない。
私は、ダビンチ・コードの轍を踏んでしまいました。元ネタを知っているという前提で、作られています。原作の内容を知らないと、この物語の背景がわからないために、常に「なぜ?」という疑問が付きまといます。
現代にも通じるメッセージを含んだセリフの数々に、考えさせられますが、誰に向かって訴えているのかが、疑問に感じました。大人に向けてなのか、子供たちなのか?。「観ている人、全員に」なのでしょうが、それでは、かえって伝わってこない。
ジブリ作品、観客(私?)の期待が大きすぎるのでしょう。そんな感想を持ってしまいました。
お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★★
7/30日に茨城大学公開講座で、ジブリのCG監督片塰満則氏の講義を聴講。アニメの表現技術について、10時から17時まで。もののけ姫、千と千尋、ハウル・・・を例に、たっぷり教えてもらいました。アニメの奥の深さに、素直に驚きました。
TOHOシネマズひたちなかにて
公式HP ゲド戦記
シネマ日記 カミュなんて知らない ― 2006/07/03 21:30:17
映画の楽しみ方の一つに、解釈する楽しみがある。この作品は,観客に映画というものをどう解釈するか、問いかけてくる映画です。
映画の中で、映画づくりに打ち込こむ学生たち。不条理な殺人事件、犯人の心情を解き明かそうとする。それを見守る元映画監督の教授。ほとんどが立教大学でのロケ。私の遠い昔の学生時代、大学の雰囲気(立教ほど趣はありませんでしたが)を思い出しました。楽器の練習音、体育会系の練習の声・・・
映画を語る上で欠かせない名画中の名画たち。結構、みんな観ていない作品とも言えますが、6月に行われた映画検定の問題を思い出せる、セリフの連発!(ちなみに私は、4級・3級受験しました)
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★
7/8に茨城大学の公開講座で、柳町監督の講義が聴けます。TOHOシネマズ水戸内原で7/7まで公開。
公式HP カミュなんて知らない
シネマ日記 嫌われ松子の一生 ― 2006/06/06 20:47:10
まさに、下り坂を転げ落ちる人生。こんなに暗い話だとは、思っていませんでした。予告編はミュージカル仕立ての下妻物語風だったので、軽めに楽しむつもりだったのですが・・・
世の中に偶然はない、必然だけだ。そうすると、松子の場合は、不幸になるのが必然、運命なのか?
絵に描いたように不幸の底に落ちていく。最初のボタンの掛け違い。しかし、考えてみれば、将棋のプロたちは50手、100手と先を読んで、将棋を指している。不幸という結末の人生は、案外最初の2,3手で、決まっているのかもしれません。
ラストの夜空が美しい。人間の切なさを、ポップにアレンジ、日本版ダンサー・イン・ザ・ダーク的この「暗明るい??」テイストをご賞味ください!
お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★
私のお気に入りの歌手のひとり、マイケル・ブーブレのfeeling goodが使われており、感激。アマゾンでit's timeで検索、輸入版があり、試聴できます。
TOHOシネマズひたちなかにて
公式HP 嫌われ松子の一生
シネマ日記 恋するトマト ― 2006/05/18 08:23:30
農家の嫁探しの悲喜こもごもをコメディタッチに前半の茨城バージョン。後半はマニラで、朴訥だった主人公が人身売買ばがいの芸能プロダクションのスカウトマンに変貌していく、フィリピンバージョン。
ある日、日本ではもう見られない一家総出の稲刈りの光景に、捨て去ったはずの農業を歓びを思いだし、そこで、ひたむきに働く娘の姿に恋をする。果たして、この恋の結末は?
フィリピンでの日本人の札束攻撃、結納金、ダンサーの支度金。お金が解決していく姿の浅ましさ。旅の恥は掻き捨ての買春ツアー。おじさんたち(私も含め)、考えましょうね。
お勧め度 ★★★★★ 私の満足度 ★★★
このお勧め度は茨城県人向けですが、他県の方も、あったかい茨城弁をお楽しみください。全国順次公開、お近くに来たら是非どうぞ!
フリーパスポート最終日 4作目 通算16作目 TOHOシネマズさん、1ヶ月16本も,ただで観させてもらいありがとうございました。2回目のフリーパスポート、目指し、また通います。
公式情報 恋するトマト
シネマ日記 かもめ食堂 ― 2006/05/12 23:01:05
潔い意志のすがすがしさを、ヘルシンキの空に見たような気がします。
舞台が美しい。ヘルシンキの落ち着いた町並み。和食食堂の店内。主人公サチエの居間やリビング。調度品の北欧家具たちが、暖かみと住みやすさを、さりげなく主張しています。
ストーリーは、あくまでゆったりと、大それた事件もなく進みます。そのなかで、サチエのなにげない会話が絶妙です。 自立した人間の意志の強さと美しさを感じさせる台詞に、頷かされます。
個性派女優3人、小林聡美、片桐はいり、もたいまさこが織りなす、心温まる映画です。脚本・監督を務めた荻上直子の視点の温かさと確かさを感じました。
お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★
前回のブロークン・フラワーズと同様にゆったりと、静かに進む映画ですが、ブロークンは人間の’暗’に、かもめは、’明’にスポットを当てる対照的な作品ですね。 コピ・ルアック!
シネプレックス水戸にて
公式HP かもめ食堂
シネマ日記 キャッチ ア ウェーブ ― 2006/04/30 20:14:30
一足先に、夏を満喫してみませんか?
湘南の海を背景に、サーフィンに目覚めた高校生の夏休みの物語。美しい海の映像と華麗なサーフィンが、あなたの心に夏をもたらすでしょう。
原作、脚本は、現役の高校生。素直なストーリを、TVマンの監督が、そつなくまとめ上げた作品です。 海と空の「青さ」を強調した映像が印象に残ります。
竹中直人、さすがですね。若者たちの魅力を引き出しています。サーフィンが似合いそうにない彼ですが、それなりの雰囲気は出ていました。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★
エンドロールが出たからといって、席を立たないでください。 最後まで座っていないと損します。
フリーパスポート鑑賞 9作目
公式HP キャッチ ア ウェ-ブ
シネマ日記 子ぎつねヘレン ― 2006/04/02 13:51:25
北海道の緑の草原とピアノの調べ。そして、子ぎつねヘレンの寂しげな眼差し。
目と耳が不自由なヘレンを守ることを通して、成長していく少年と家族を描いています。お子様向けと思っていたのですが、十分大人の鑑賞に堪える映画でした。
子供向けにしては、家族の設定を一捻りし、説明的なシーンがありません。この映画を、子供たちが10年後、20年後にまた観れば、ヘレンの命を守ることは、家族の絆を築くことだと解るでしょう。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★
文句ない風景の美しさ。この夏、iPodに西村由紀江の曲を入れ、北海道に行きたくなりますよ。
108マイル獲得合計5953 6000マイルまであと47
公式HP 子ぎつねヘレン
シネマ日記 県庁の星 ― 2006/03/03 21:18:17
ラブコメにチョトだけ現代社会の批判を加え、みんなに元気を与える、そんな映画です。
エリート面した公務員、やる気のないスーパーの社員、登場人物のほぼ全員が、はじめは嫌な奴たちばかり。 しかし、きっかけがあれば、生き生きとした人間に、みんな変わっていく。経営不振のスーパーが生まれ変わっていく姿は、プロジェクトXばりの爽快感があります。
「メゾン・ド・ヒミコ」の役でもそうでしたが、柴咲コウが普通の生活観あるパート社員です。彼女は、映画だとぜんぜん美人役じゃなく、それがかえっていいですね。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★ 県庁の方って「あんなにエリート?」の素朴な疑問が浮かびますが、頑張ってもらわないと、道州制になったら失業の危機!
131マイル獲得合計4911 6000マイルまであと1089
公式HPへ 県庁の星
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