シネマ日記 恋するトマト2006/05/18 08:23:30

農家の嫁探しの悲喜こもごもをコメディタッチに前半の茨城バージョン。後半はマニラで、朴訥だった主人公が人身売買ばがいの芸能プロダクションのスカウトマンに変貌していく、フィリピンバージョン。

ある日、日本ではもう見られない一家総出の稲刈りの光景に、捨て去ったはずの農業を歓びを思いだし、そこで、ひたむきに働く娘の姿に恋をする。果たして、この恋の結末は?

フィリピンでの日本人の札束攻撃、結納金、ダンサーの支度金。お金が解決していく姿の浅ましさ。旅の恥は掻き捨ての買春ツアー。おじさんたち(私も含め)、考えましょうね。

お勧め度 ★★★★★  私の満足度 ★★★

このお勧め度は茨城県人向けですが、他県の方も、あったかい茨城弁をお楽しみください。全国順次公開、お近くに来たら是非どうぞ!

フリーパスポート最終日 4作目   通算16作目        TOHOシネマズさん、1ヶ月16本も,ただで観させてもらいありがとうございました。2回目のフリーパスポート、目指し、また通います。

公式情報 恋するトマト

コメント

トラックバック

_ やっぱり邦画好き… - 2006/05/27 01:58:31

 公式サイト


映画 『 恋するトマト  』[劇場鑑賞]


2005年:日本 【5月13日ロードショー】[上映劇場 ]


監 督:南部英夫
脚 本:大地康雄
原 作:小檜山博



[ キャスト ]
 
大地康雄
アリス・ティクソン
富田靖子
村田雄浩
ルビー・モレノ
織本順吉
いまむらいづみ
でんでん
阿知波悟美
あき竹城
石井光三
アレックス・アルジェンテ
アリエル・バルド
清水紘治
藤岡弘、



大切なものは土と水と太陽。そして、あなた。

アジアの大地をつなぐ珠玉の愛の物語。。

両親と3人で暮らす、45歳の野田正男。農家の長男ゆえに嫁をもらえず、今度こそはと思った景子との縁談も破談になってしまった。その後フィリピンパブで働くリバティと付き合い、結婚式を挙げるためにフィリピンへ向かうも、待っていたのは結婚詐欺という辛い現実。失意に沈んだ正男は、数年後、フィリピンでやくざまがいの仕事に就いていた。そんな彼は、ある日、仕事で故郷の風景に似たラグーナの村を訪れる・・・。
(gooより)



《 感 想 》

大地康雄サンが企画、脚本、製作総指揮を手がけ主演を演じた「恋するトマト」を見てきました。
前半は富田靖子サン、村田雄浩サン、藤岡弘サンらベテラン俳優の方々と、農業を営む農家の問題がテンポ良く描かれていました。この問題のためフィリピン人に騙されてしまい、乞食にまで落ちてしまいます。騙したフィリピン人はルビー・モレノサン。そして後半は太陽と水、そして土の大切をじっくり描きだされていました。このストーリーの展開で大地サンが様々な精神状態を演じています。田舎の農民、社交ダンスの女性役、嫁がくるということで喜ぶ姿、騙された農民、フィリピンでの乞食、人身売買の悪役、そして再び農業への情熱とベテラン俳優ならではの幅広い演技力を見せ付けられました。物語りは派手さはありませんが味わい深い作品でした。
フィリピンでトマトを栽培して実ったトマトを大地サンがほおばった姿がとても美味しそうで、そういえば子供の頃、冷やしたトマトをほおばって食べてたのを思い出してしまいました。あの頃食べてたトマトは美味しかった記憶があります。いまは本当に味があるトマトって高価ですよね。


 1日1クリックだけご協力いただけたら嬉しいです♪





_ ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! - 2006/08/07 20:17:17

大切なものは土と水と太陽。
そして、あなた。


アジアの大地をつなぐ珠玉の愛の物語。




恋も作物も、気持ちの分だけ大きく実る。地に足のついた大人のエンターテイメント。

_ ラムの大通り - 2006/09/05 01:20:39

----かわいいタイトルの映画だね。
また新人女性監督の作品?
「そう思うでしょ。
ところがこれが全然違っていて、
もう今年67歳の大ベテラン・南部英夫監督の作品なんだ。
主演が大地康雄。
しかも企画、脚本、製作総指揮も兼ねているというから驚き」
----大地康雄って『蝉しぐれ』に出ていたけど、
最近あんまり見かけなかったよね?
うん。この作品に賭けていたんだなってことが
これを観てよく分かった。
彼がそのようなバックステージも務めていることはまったく知らずに観ていて
それでも、その情熱はビシビシ伝わってきたもの」
----どういうお話ニャの。
「主人公は45歳の独身男性、野田正男(大地康雄)。
霞ヶ浦に隣接する田園地帯に、
年老いた両親と田畑を耕して暮らしている。
気が優しくて純朴な彼だが、見合いの度に断られ続けている」
----へぇ〜っ。それはどうして?
「つまり、農業をやろうと言う女性が現れないんだね。
今日もまた、田舎暮らしに憧れているという佳子(富田靖子)との縁談が破談。
やむなくフィリピンパブで働くリバティ(ルビー・モレノ)と結婚するために、
結納金を手にフィリピンに渡ったが……。
と、ここまでが大きく分けて第一部かな」
----えっ、そんなに話が続いていくの?
「そう、プレスとかを全く読んでいなかったため、
この映画が、どんな話でどう転がっていくのかまったく見えなかった。
ただ、プレスのページをぱらぱらとめくると、
畑の中で日に焼けてにこやかな大地康雄とフィリピン女性(アリス・ディクソン)。
これはおおらかな農業讃歌かなと思っていただけにびっくり。
映画は、この後、思いもかけぬ方向へドラマチックに突き進んでゆく。
※ネタバレ注
結局、正男は結婚詐欺に遭ってしまう。
リバティの家族に持参金をダマし取られ、
日本に帰る意欲もなくし、
フィリピンで浮浪者になってしまう。
そんな彼に仕事を回したのが日本人の中田(清水紘治)。
フィリピン女性を日本に送り込むブローカーである彼の元で働き始めた正男は、
だんだんとヤクザの体質に変貌してゆく。
ここまでが第二部。
そして第三部は……」
----あっ、そこまででいいよ。
これ以上聞いたら、観る楽しみがなくなる。
でも、大地康雄はどうしてこういう映画を?
「かつて彼が茨城県の独身の農家の長男の人々を取材したとき、
彼らが