シネマ日記 ゲド戦記 ― 2006/08/02 22:36:32
子供には難しく、大人には、物足りない。
私は、ダビンチ・コードの轍を踏んでしまいました。元ネタを知っているという前提で、作られています。原作の内容を知らないと、この物語の背景がわからないために、常に「なぜ?」という疑問が付きまといます。
現代にも通じるメッセージを含んだセリフの数々に、考えさせられますが、誰に向かって訴えているのかが、疑問に感じました。大人に向けてなのか、子供たちなのか?。「観ている人、全員に」なのでしょうが、それでは、かえって伝わってこない。
ジブリ作品、観客(私?)の期待が大きすぎるのでしょう。そんな感想を持ってしまいました。
お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★★
7/30日に茨城大学公開講座で、ジブリのCG監督片塰満則氏の講義を聴講。アニメの表現技術について、10時から17時まで。もののけ姫、千と千尋、ハウル・・・を例に、たっぷり教えてもらいました。アニメの奥の深さに、素直に驚きました。
TOHOシネマズひたちなかにて
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海女のリャンさん ― 2006/08/07 21:46:19
2004年キネ旬、文化映画ベスト・テン1位。第2回文化庁映画賞、文化記録映画映画大賞受賞。
主人公は、70歳まで海女を続けた在日朝鮮人のリャンさん。38年前に中断された記録映画の主人公でもあります。厳しい海女の生活と帰国船で息子を北朝鮮に送り出す姿。そして、現在の日本・北朝鮮・韓国と分断されてしまった家族の姿。
現在と過去の映像を通して、「家族とは、国家とは、」を考えさせられます。
苦労の連続だった人生。恨むのは、’時代’だけと言う。しかし、その時代とは、その時生きていた人間が作り上げるもの。 時代だけでは、済まされない。
お勧め度 ★★★★★ 私の満足度 ★★★★
8/6、茨城大学公開講座情報文化論「映画を学ぶ」最終回。 桜映画社プロデューサー村山英世氏の講義で鑑賞。ドキュメンタリーは、製作者が意図を持って作るもの。ストーリーに感動するだけでなく、冷静に批判的に観る目も、必要だと締めくくっておりました。
公式HP 海女のリャンさん
愛について、東京 ― 2006/08/13 18:40:56
いま、水戸リードシネマでは、茨城出身の柳町光男監督の作品を9月29日まで、連続上映しております。「愛について、東京」・「さらば愛しき大地」・「BLACK EMPEROR」・「火まつり」・「カミュなんて知らない」の5作品を2本立てにして、1300円です。今回は、「愛について、東京」と「さらば愛しき大地」の2本立てを観ました。
1992年の作品、「愛について、東京」。 中国人留学生、日本育ちの中国人少女、日本人のパチンコ店経営者の3人の三角関係の話なのですが、「差別」という観点から日本を描いています。日本人と中国人という差別に加え、映画の最初のシーンは、牛の屠殺場。日本の中の差別も、暗示しております。
日本人監督が中国人留学生を通して、東京の一面を映し出す。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★
「さらば愛しき大地」は、私だけ。「愛について、東京」は観客4名。柳町監督の映画、ちょっと重いけど、いろいろに読める作品たち。是非、リードシネマに!
ユナイテッド93 ― 2006/08/20 19:21:17
エンドロールに「as himself」が並んでいます。事件の関係者が、実際に何人も出演していたのでした。
この映画の主人公は、観客のあなた。混乱する航空管制センター、軍司令部、そして、ハイジャックされた飛行機の中。この事件の立会い者として、あなたも加わって欲しい。そんな監督の声が聞こえてきそうです。
何のために乗客は立ち上がったのか? アメリカのためではなく、自分の命を守るため。愛する人の所に帰るため。
エンディングは、誰もがわかっているのですが、目の前に突きつけられると、さすがにショックを受けます。
お勧め度 ★★★★★ 私の満足度 ★★★★★
アメリカ礼賛の商業映画とは一線を画する、必見の映画です。
シネプレックス水戸にて
公式HP ユナイテッド93
トランスアメリカ ― 2006/08/28 20:49:32
おかしくて、切なくて、温かい映画です。
NYからLAへ、父親と名乗れない’彼女’ブリーと、息子トビーの新しい家族愛を見つける旅が、始まる。
男から女へトランスしようとするブリー役の女優フェリシティ・ハフマンが、素晴らしい。私は知りませんでしたが、アメリカでは有名な、TVの名脇役。なるほど、アカデミー賞の主演女優賞にノミネートも、うなずけます。ゴールデングローブ女優賞(ドラマ)は見事、受賞。
この作品のエグゼクティブ・プロデューサーは、彼女の夫ウィリアム・H・メイシー。この人も名脇役ですね。
私の大好きなロードムービー、期待通りの素敵な作品でした。
お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★★
オンボロ車かハーレーで、アメリカ横断。モーテルに泊まって、ダイナーで食事する。私の夢の一つです。
水戸リードシネマにて
公式HP トランスアメリカ
幸せのポートレート ― 2006/08/29 20:56:59
バリバリのキャリアウーマン、メレディスが、恋人エヴェレットの家のクリスマスに招かれる。その家族がリベラルというかオープンな雰囲気。コンサバな彼女とは、正反対。どんなクリスマスとなるのか?
サラ・ジェシカ・パーカーのラブ・コメデイといった雰囲気で始まりますが、結構真面目に、自分に正直に生きるということを、考えさせられます。恋人の両親役、ダイアン・キートンとクレイグ・T・ネルソンが、この映画を引き締めます。
さすがハリウッド映画、ラストは日本人には考えらない結末。お楽しみに。真夏に雪のクリスマス映画を、どうぞ!
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★
当地の公開初日(8/26)の初回に行ったのですが、観客は私1人。貸切鑑賞は、得したような気分ですが、2週間限定なのですから、早く観来ないと終わっちゃいますよー。
水戸テアトル西友にて
公式HP幸せのポートレート
スーパーマン・リターンズ ― 2006/08/30 21:17:32
30分過ぎ位から熟睡状態、あの大音響の中、よく眠れたものです。去年の10月「シン・シティ」以来の内容を覚えていない映画となりました。
クラーク・ケントとロイス・レインの顔が、メイキャップのせいなのでしょうが、人造人間みたいで、イマイチ映画に入り込めませんでした。
お勧め度 - 私の満足度 -
今回は、評価不能。DVDがレンタルされたら、よく観てみます。
TOHOシネマズひたちなかにて
公式HP スーパーマン・リターンズ
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