ただ、君を愛してる ― 2006/11/03 23:23:41
ボサボサ頭に眼鏡のマイペース娘。小さい頃はイジメにあっていたのでは?といった感じの女の子役の宮崎あおい。大学1年生にしては、ちょっと老けているかな?といった感じの玉木宏。二人の切ない結末となるラブ・ストーリ。
幼さと無邪気さを、嫌味なく表現する、宮崎あおいの不思議な魅力が、この作品を支えています。「あのとき抱いておけば良かったと、あとで絶対後悔するよ」なんてセリフが、すんなり納まっています。
森と湖の美しさは、完璧です。緑のなかの差し込む光に包まれた二人。永遠の若さを手に入れたくなるような映像でした。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★
予告編の大塚愛の曲のサビが、耳にこびり付き、まんまと宣伝にのせられて、鑑賞しました。観客は玉木ファンの若い女性がほとんどで、宮崎ファンの男の子は、チラホラでした。
TOHOシネマズ水戸内原にて 公式HPただ、君を愛してる
7月24日通りのクリスマス ― 2006/11/04 20:37:55
それなりに面白いですが、一味足りないです。
ダサダサ女のサユリ(中谷美紀)が、初恋の人聡史(大沢たかお)を、振り向かせることが果たして出来るのか。ボサボサ頭に眼鏡、「ただ、君を愛している」のコメディ版??
あの年頃であんな髪型のまま、外を歩いてい女性は、いくら映画といえ、いませんよ。美人が不細工なフリをしているだけの感じが、否めませんでした。主人公に感情移入できる方は、少なそうです。
お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★
来月のクリスマスに向けて、今年こそと思っている方。予行演習に最適かな。サユリの父親の恋人役のYOUが、年齢不詳の魅力を発していました。
TOHOシネマズひたちなかにて 公式HP7月24日通りのクリスマス
ハイジ(字幕版) ― 2006/11/05 21:20:56
誰もが知ってるあのアルプスの少女ハイジが、スクリーンに再現。アニメに劣らず、いや、一味加えた味わいが。
ストーリは知っての通りに運んでいきますが、登場人物が、アニメの雰囲気以上に、ぴったりです。アルムおんじは、渋く、あんな老人になりたいと思うほど、ブーツ姿がカッコ良かった。もちろん、ハイジも、イメージどおりの女の子、天真爛漫さ満開。ペーターも、悪ガキぽっさが良かったし、クララも素敵でした。
子供から大人まで、ぜひ観て欲しい1本。スクリーンに広がる大自然。深呼吸したくなる映像です。たまには、こんな映画で「こころ」を洗ってみませんか。
お勧め度 ★★★★★ 私の満足度 ★★★★
どうなるか、分かっているのですが、涙ウルウル状態となってしまいました。ちなみに、同じ児童文学家系の「赤毛のアン」も私のお気にりの作品です。
水戸リードシネマにて 公式HP ハイジ
ナチョ・リブレ 覆面の神様 ― 2006/11/06 21:35:40
メキシコを舞台にしたハートウォーミング・スポーツ・コメディ。 メキシコは、プロレス(ルチャレブレ)の人気が高く、大衆芸能兼格闘技といった位置づけにあるそうです。
メキシコの猥雑な雰囲気のなか、ナチョ(ジャック・ブラック)のマドンナ的存在のシスター(アナ・デ・ラ・レグエラ)の美しさが、ひときわ輝きます。メキシコTV界では、国民的人気を誇るというのも、うなずけます。
ぷっくりお腹のタイツ姿で、修道院の子供たち、いや、シスターのために、ナチョは闘います。そして、最後はまさかの大ハッピーエンド!
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★
「スクール・オブ・ロック」以来、ジャック・ブラックのファンとなりました。腕白小僧の悪ガキをそのまま大人にした感じが、いいですね。「スクール・オブ・ロック」を未見の方は、こちらも、是非。
水戸テアトル西友にて 公式HP ナチョ・リブレ 覆面の神様
手紙 ― 2006/11/11 23:30:01
評判通りの良い作品でした。
まず、ストーリーの良さが印象に残ります。犯罪者の弟というレッテルを貼られた主人公直貴(山田孝之)。しかし、挫折のたびに救いの手(田中要次、杉浦直樹、吹越満・・)が、心に染み入るような言葉で、直貴を励ます。この言葉が、観客に語りかけるように、心に響きます。
常に直貴を支える由美子(沢尻エリカ)とは、たんなるラブロマンスではなく、人としての誇り考えさせ、そして最後は、強盗殺人を犯した兄剛志(玉山鉄二)の贖罪というテーマが、重くのしかかる。
久しぶりに原作を読みたくなる映画でした。
お勧め度 ★★★★★ 私の満足度 ★★★★★
オダギリ・ジョー・香川照之の「ゆれる」とあわせて観て欲しいです。人間の陰と陽、影と光の違いが味わえます。
TOHOシネマズひたちなかにて 公式HP 手紙
夜のピクニック ― 2006/11/12 21:55:56
青春の輝きを一枚の写真に焼き付けるとしたら、どんな日を選びますか?
24-TWENTY FOURならぬ、丸一日の出来事の映画です。24時間80キロを歩き続ける歩行祭。一晩の体験が、一生の体験に。
予告編で、もうネタバレ状態なのですが、わだかまりがある異母兄弟のクラスメート。言葉も交わしたこともない。高校最後の歩行祭で、貴子(多部未華子)は、融(石田卓也)と解りあえるのか。
つかの間の2時間、高校生の気持ちに、戻れるかもしれません。貴子の白いジャージにチェ・ゲバラのTシャツが、似合ってました。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★
原作者(恩田陸)の母校(茨城県立水戸一高)で実際に行われている歩く会。(その代わり修学旅行はないそうです。)ロケは、もちろん茨城で。ただいま、ロングラン上映中。水戸では、12月から上映開始の映画館もあります。
シネプレックス水戸にて 公式HP 夜のピクニック
狩人と犬、最後の旅 ― 2006/11/15 07:37:10
「自然との闘い、獲物との闘い」、その闘いは、奪い取るための闘いではなく、共存を目指した闘いであった。
森林伐採のため、猟場を失っていくトラッパー(狩人)のノーマン。引退を決意している。しかし、残された森林に狩人がいなくなることは、自然の生態系の調節者を失うことであり、絶滅する動物たちを加速させることでもある。
犬ぞりの犬たちと人間を通して、自然との共生の願いが、ひしひしと伝わる作品です。猟の厳しさは、命がけであり、まさに獲物と人間の命のやり取り。命を奪った動物たちには、「感謝するだけだ。」とノーマンは語る。
ロッキー山脈の大自然。美しさを厳しさに圧倒される映像です。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★
ロッジを妻と二人で作ってしまうのには、驚きました。自分のことは、自分でやる。これが自然界の本来の掟ですね。 実在の「最後の狩人」ノーマン・ウィンター本人が主人公を演じているのですが、なかなか渋くて良い味の雰囲気、私は俳優が演じているもの思ってしまいました。
水戸リードシネマにて 公式HP 狩人と犬、最後の旅
デスノート(後編) ― 2006/11/19 10:40:09
前編にもまして、ストーリー展開に捻りがあり、飽きさせません。Lとライトの闘いに、第2のキラが登場。最後はどうなるのか、予想がつかなかったのですが、落ち着いた結末で締めくくられます。
非常に面白い映画です。喉ごしさわやか、二日酔い無しの健康的娯楽作品。社会正義のために、犯罪者たちをつぎつぎと殺してしくキラ。この点を、もう少し掘り下げてほしい気がするのですが、そうすると、スピード感のあるストーリー展開に欠け、エンターテイメントの要素が弱くなってしまうのでしょうね。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★
前編がDVD発売前にTV放映。映画は、映画館で当たらないとDVDも売れませんし、前編見ていない人は、映画館には行かないだろうし。なかなか、大変ですね、映画興行。
シネプレックス水戸にて 公式HPデスノート(後編)
トゥモロー・ワールド ― 2006/11/21 23:21:22
2027年、子供が生まれなくなって18年。イギリスだけが、国家として唯一機能している、そんな世界が描かれます。
私はなぜか、近未来ものに強く惹かれます。そこでは、必ず人類が滅亡の危機に瀕しており、それに立ち向かう人間たちがいる。物事には、始まりがあり、必ず終わりが来る。人類の歴史に幕が引かれるのは、必然です。しかし、その終わりを遅らすことは、可能な事です。
この映画では、不法移民の黒人女性が奇跡的に宿した子を通し、人類の未来に光を感じさせます。その子は、まるでキリストの誕生を思わせるほど、神々しい。ラスト30分は、映像に釘付けとなりました。
お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★★★
キング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」が流れて、思わず感動!!
OHOシネマズひたちなかにて 公式HP トゥモロー・ワールド
プラダを着た悪魔 ― 2006/11/23 18:34:12
アメリカ映画の健康的で、おしゃれで楽しく、そして、元気が出てくる映画です。アン・ハサウェイとメルリ・ストリープの二人に魅力の110分間。
さなぎから蝶へ、地味な才媛がまたたく間にゴージャスな女性に変身していくのですが、そこで得るもの、失うもの。自分のやりたいことと、大切にしたい人を失うことで、得るものに、本当に意味があるの?そんなことも、ちょっと考えさせてくれます。この、’ちょっとだけ’がいいですね。
女性なら、ニューヨークの町並みやパリの通りをファッショナブルな装いで、自分が歩く夢を、主人公のアンディに託すことができそうです。この映画には、マドンナの曲がぴったりでした。「That's all」!
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★
中年男性の私には、意味不明の固有名詞やカメオの出演者。ファッションに詳しい方には、絶対お勧めですかね。
TOHOシネマズ水戸内原にて 公式HP プラダを着た悪魔
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