狩人と犬、最後の旅2006/11/15 07:37:10

「自然との闘い、獲物との闘い」、その闘いは、奪い取るための闘いではなく、共存を目指した闘いであった。

森林伐採のため、猟場を失っていくトラッパー(狩人)のノーマン。引退を決意している。しかし、残された森林に狩人がいなくなることは、自然の生態系の調節者を失うことであり、絶滅する動物たちを加速させることでもある。

犬ぞりの犬たちと人間を通して、自然との共生の願いが、ひしひしと伝わる作品です。猟の厳しさは、命がけであり、まさに獲物と人間の命のやり取り。命を奪った動物たちには、「感謝するだけだ。」とノーマンは語る。

ロッキー山脈の大自然。美しさを厳しさに圧倒される映像です。

お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★

ロッジを妻と二人で作ってしまうのには、驚きました。自分のことは、自分でやる。これが自然界の本来の掟ですね。 実在の「最後の狩人」ノーマン・ウィンター本人が主人公を演じているのですが、なかなか渋くて良い味の雰囲気、私は俳優が演じているもの思ってしまいました。

水戸リードシネマにて 公式HP 狩人と犬、最後の旅