成海璃子 あしたの私のつくり方・神童 ― 2007/05/20 20:21:17
あしたの自分をつくっていくのは、今の自分。今の自分をどう生きるか?
成海璃子、14歳の少女のアンバランスさ。
あした・・・では、小学6年から高校1年までを演じていました。実際の年齢はいくつなのだろうかと、作品のサイトでチェックしたみました。
まだ子供、しかし、自分が女になることを自覚している’あやうさ’が、魅力なのでしょう。
音楽好きなら「神童」、どちらの作品も、彼女のショットはそんな魅力を、ひきだすための撮り方でした。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★ 両作品とも
このままいけば、似ていないのですが吉永小百合のような、子役から大女優に、なりそうですね。
シネプレックス水戸にて、あしたの私のつくり方(5/17)・神童(5/18)
あかね空 ― 2007/04/02 21:02:51
江戸時代の人情話、日本人の感性の原点です。テレビ時代劇のような’あからさまな’お涙頂戴ものでは、ありませんが、清く、正しく、美しく、庶民の姿を映し出す。
観客の年齢層は、非常に高いです。不思議な因縁が人をつなぎ、悪人は悪人なりの良心を。めでたしめでたしなのですが、やはり、45歳以上でないと、この映画のいい点が理解できないような気がします。
私も、この味が分かる年齢に達してしまいました。うれしいことか、悲しいことか・・・もちろん、うれしいことですね。(やせ我慢が肝心です)
お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★★★
長州ファイブでは佐久間象山、今回は中谷美紀の父親の職人役の泉谷しげる、時代劇合ってますね。なかなか、渋いバイプレーヤーです。
シネプレックス水戸(4/1)にて 公式サイト
アンフェア the movie ― 2007/04/01 13:49:54
テレビはほとんど見ないので、2時間スペシャル録画を借り、しっかり予習していったのが、正解でした。予習の成果で、すんなり映画に入れ、楽しめました。
女性版ダイハード、雪平刑事。殴られるは、撃たれるは。しかも、アルコール中毒と言って間違いないほどの酒好き。彼女に喝采を浴びせているのは、女性より男性の方が多いのでは?母性と父性を併せ持つ、ヒロイン・ヒーローの出現。
フジテレビ+東宝の劇場映画版、歌は伊藤由奈。NANA、海猿と盛り上げどころでは、彼女の歌声が。
お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★★
TOHOシネマズフリーパスポート獲得、今日から1ヶ月たっぷりタダで観させていただきます。
TOHOシネマズ水戸内原(3/31)にて 公式サイト
蒼き狼 地果て海尽きるまで ― 2007/03/17 19:55:53
大平原での圧倒される人馬入り乱れての戦闘シーン、文句なく楽しめます。あまりの迫力に思わずため息をついていた観客も、おりました。やはりCGじゃないところが、凄いんですね。
エンタテイメントとしては合格点、しかし、モンゴル建国800年記念作品といいながら、’エンターテイメント’の一素材としてしかモンゴルを生かせていないような気がしました。
オール・モンゴルロケによる、日本人の日本人による日本人のための映画です。この映画を、モンゴルの方が観たら、どんな感想を持つのでしょうか?
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★
モンゴルの方に、日本で時代劇を撮ってもらいたいですね。元寇の時の北条時宗なんていかかでしょうか?
TOHOシネマズ水戸内原(3/15)にて 公式HP
愛の流刑地 ― 2007/03/02 22:24:45
主人公の豊川悦二が、恋人の寺島しのぶに携帯メールを送るシーンがあるのですが、親指パカパカ、メールを打つ姿は、美しくない。まして、中年男が流暢に打っている姿は、特に。
論理的思考の結果が、入力されとは思えない、あの携帯メール。 動物の鳴き声と同じであり、一瞬の感情を一方的に表す手段。 片手でメール打てない私の’ヒガミ’ばかりだとは、思わないのですが・・・
日経新聞の連載を読んでいましたので、設定が息子が娘に変わっていたりと、原作との違いを楽しめました。
お勧め度 ★ 私の満足度 ★★★
まるで人造人間の皮膚のような長谷川京子のツルツルお肌、私には「きれい」というより、「不気味」だった。
TOHOシネマズひたちなか(3/1)にて 公式HP
無花果の顔 ― 2007/01/14 20:15:59
桃井かおり監督・脚本、思ったとおりの作品?でした。
ちょと不可思議ワールド、感情を映像化した感じです。時代設定は現在、しかし、昭和の雰囲気の居間。母(桃井かおり)を中心に、父たち(石倉三郎・高橋克実)と娘(山田花子)の出来事を、桃井の井戸端会議的な饒舌さで、綴ります。
そして、饒舌さが途切れ時、女の深い悲しみが訪れる。
桃井・石倉の掛け合い漫才のような夫婦の会話、思わず笑ってしまい、愛とかを突き抜けた「絆」を感じさせます。日本の家族の象徴でしょうか。
お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★★
薪で焚くお風呂と生き物のような無花果の木が、印象的でした。
シネプレックス水戸(1/11)にて 公式HP 無花果の顔
大奥 ― 2007/01/05 23:25:08
まさに「豪華版2時間ドラマ」の映画版です。 ドロドロの女たちの闘いの狭間に咲く、極上のラブストーリとのことなのですが、ちょっと??
まあ、予告編の雰囲気通りというか、期待通りの「映画にしなくても」と言う作品です。TV時代劇の’くどい演技’を、出演者のみなさん、心得ています。大スクリーンでご堪能あれ。
お勧め度 ★ 私の満足度 ★
TVをほとんど見ない私としては、「たまには、いいか」いう感じで鑑賞したのですが、ほんとにたまにでいい映画でした。
TOHOシネマズひたちなか(1/4)にて 公式HP 大奥
UDON ― 2006/09/03 14:09:52
躁的雰囲気を楽しむ映画です。
前半は、うどんブームが作られていく面白さのコメディ。後半は、対立していた父と子の再生を描くヒューマンドラマ。げらげら笑って、最後にしんみりさせる2部構成。
ただの民家のような「うどん屋」さん、香川の「うどん文化」の深さを、知ることが出来ます。
映像的感想。香川のため池の空からのショット。うどん屋に集まる人たちの空からショット。ブームを遠くから見ると、人間模様も見えてくる。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★★
ユースケ・サンタマリアとトータス松本のしゃべくり漫才師的掛け合い、要所で使われるビゼーのカルメン。盛り上げてくれます。
TOHOシネマズひたちなかにて
公式HP UDON
愛について、東京 ― 2006/08/13 18:40:56
いま、水戸リードシネマでは、茨城出身の柳町光男監督の作品を9月29日まで、連続上映しております。「愛について、東京」・「さらば愛しき大地」・「BLACK EMPEROR」・「火まつり」・「カミュなんて知らない」の5作品を2本立てにして、1300円です。今回は、「愛について、東京」と「さらば愛しき大地」の2本立てを観ました。
1992年の作品、「愛について、東京」。 中国人留学生、日本育ちの中国人少女、日本人のパチンコ店経営者の3人の三角関係の話なのですが、「差別」という観点から日本を描いています。日本人と中国人という差別に加え、映画の最初のシーンは、牛の屠殺場。日本の中の差別も、暗示しております。
日本人監督が中国人留学生を通して、東京の一面を映し出す。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★
「さらば愛しき大地」は、私だけ。「愛について、東京」は観客4名。柳町監督の映画、ちょっと重いけど、いろいろに読める作品たち。是非、リードシネマに!
海女のリャンさん ― 2006/08/07 21:46:19
2004年キネ旬、文化映画ベスト・テン1位。第2回文化庁映画賞、文化記録映画映画大賞受賞。
主人公は、70歳まで海女を続けた在日朝鮮人のリャンさん。38年前に中断された記録映画の主人公でもあります。厳しい海女の生活と帰国船で息子を北朝鮮に送り出す姿。そして、現在の日本・北朝鮮・韓国と分断されてしまった家族の姿。
現在と過去の映像を通して、「家族とは、国家とは、」を考えさせられます。
苦労の連続だった人生。恨むのは、’時代’だけと言う。しかし、その時代とは、その時生きていた人間が作り上げるもの。 時代だけでは、済まされない。
お勧め度 ★★★★★ 私の満足度 ★★★★
8/6、茨城大学公開講座情報文化論「映画を学ぶ」最終回。 桜映画社プロデューサー村山英世氏の講義で鑑賞。ドキュメンタリーは、製作者が意図を持って作るもの。ストーリーに感動するだけでなく、冷静に批判的に観る目も、必要だと締めくくっておりました。
公式HP 海女のリャンさん
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