それでもボクはやってない2007/01/31 22:53:53

無罪と無実は、似て非なり。ひとたび警察に捕まり、裁判が始まったら、推定有罪の世界の恐ろしさ。

この映画は、観客が主人公が無実を知っているからこそ、この恐ろしさを感じるのですが、無実とは知らなければ、「それでもキミは、やっている」と思ってしまうのではないでしょうか。

被告人のほとんどが、有罪の人たち。嘘を見破るのが仕事の検事、裁判官。真実を嘘と思うのは、仕方のないことなのか。

ラストの判決文を読み上げられるシーン、現実の社会の論理を突きつけらた気がしました。

お勧め度 ★★★★★ 私の満足度 ★★★★

「12人の怒れる男」・「12人の優しい日本人」そして、「それでもボクはやってない」観ておかなければいけない法廷劇が、ひとつ増えました。

TOHOシネマズひたちなか(1/25)にて 公式HP それでもボクはやってない

幸福のスイッチ2006/12/07 22:57:24

あなたのこころのスイッチ、オフになっていませんか?

他人を理解しようとしていないくせに、自分を理解してもらうなんて、そんなに世の中甘くない。幸福のスイッチとは、他人のこころに耳を傾けること。そのスイッチをオンにしなければ、他人対する不満で一杯になってしまう。そんなことを、気づかせてくれるハートフル・ドラマです。

和歌山県田辺市の小さな地元の電器店。安売り量販店とないサービスが売りという父(沢田研二)。そんな父と娘の葛藤を、やさしく描く。カサカサな’こころ’の主人公(上野樹理)に、ほんわか潤いが戻るまで。

お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★

和歌山弁の響きがいいです。日本の面積の大部分が’田舎’、都会が中心でなく、田舎が中心ですね。

水戸テアトル西友にて 公式HP 幸福のスイッチ

7月24日通りのクリスマス2006/11/04 20:37:55

それなりに面白いですが、一味足りないです。

ダサダサ女のサユリ(中谷美紀)が、初恋の人聡史(大沢たかお)を、振り向かせることが果たして出来るのか。ボサボサ頭に眼鏡、「ただ、君を愛している」のコメディ版??

あの年頃であんな髪型のまま、外を歩いてい女性は、いくら映画といえ、いませんよ。美人が不細工なフリをしているだけの感じが、否めませんでした。主人公に感情移入できる方は、少なそうです。

お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★

来月のクリスマスに向けて、今年こそと思っている方。予行演習に最適かな。サユリの父親の恋人役のYOUが、年齢不詳の魅力を発していました。

TOHOシネマズひたちなかにて 公式HP7月24日通りのクリスマス

シュガー&スパイス -風味絶佳-2006/09/23 23:50:11

自分の行く道が見えず、とりあえずガス・ステーションで働く志郎(柳楽優弥)と、まさに小悪魔の雰囲気、乃里子(沢尻エリカ)の甘酸っぱい青春恋愛映画。

福生の米軍基地付近を舞台に、アメリカの雰囲気たっぷり。主人公の志郎の視点からの青春の1ページです。小悪魔に振り回され、舞い上がったり沈んだり。

そして、影の主役は志郎のグランマ(夏木マリ)。青春映画に、一味加えてくれる。富士山に向かいに、湖のほとりでたたずむ後姿が、目に残りました。

お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★★★

役では高校卒業していますが、柳楽クン、ホントは高校1年生。この年代で、実際より年上の役を演じるとは。やはり、逸材の素質なのでしょうね。

TOHOシネマズ水戸内原にて 公式HPシュガー&スパイス -風味絶佳-

シネマ日記 さらば愛しき大地2006/07/08 19:33:53

鹿島臨海工業地帯、純然たる農村風景に不釣合いなコンビナート群。農家の長男でダンプの運転手、幸雄(根津甚八)。最愛の子を亡くすことにより、狂い始める人生。弟の元恋人の順子(秋吉久美子)との生活も、はじめは順調だったが・・・転落の人生を、リアルに描き出す。1982年作品。

茨城大学教育学部情報文化課程の「情報文化論」の一般公開授業で学生に混じっての鑑賞。

本日の講師は、この作品の監督柳町光男氏。鑑賞後に、この作品の演出法についての講義。監督の中学の同級生が実際に起こした殺人事件をモチーフに、ルキノ・ビスコンティの1960年「若者のすべて」を意識した作品。リアルな茨詭弁は、潮来出身の監督自らの指導。

それに続き、現在全国順次公開中の「カミュなんて知らない」のラスト15分の表現法解説。シナリオと直筆カット割りを配布し、「映像表現とは」を、熱く語ってくれました。

映画とは、スクリーンという四角い平面で、いかに場所と人物を表現するか。

お勧め度 ★★★★★ 私の満足度 ★★★★★

20数年ぶりの大学の講義、真剣に聴いちゃいました。7月30日(日)片塰満則氏/スタジオ・ジブリCG室長の講義です。これまた、楽しみ!

シネマ日記 佐賀のがばいばあちゃん2006/06/21 21:27:48

平成も、はや18年を過ぎ、昭和は遠くなりにけり。 近ごろの邦画界、昭和30・40年代を舞台とした作品が、目立ちます。

私のような中高年にとって、この時代設定だけで、鑑賞意欲をそそられます。貧しかった時代が、良かったわけではないのですが、自分の過去を肯定してくれるような映像が、心地よいのです。

自分のこれからの人生に、残された選択肢は少く、不安だけ残されている。しかし、あの頃は、不安と同じだけの希望を持っていた。

吉行和子演じる、がばいばあちゃんの「貧乏人のやせ我慢語録」、ちょっと笑えて、心にしみます。やせ我慢も、言い続ければ、人生哲学!

お勧め度 ★★★  私の満足度 ★★★

観客は、ほとんど中高年。高齢化社会を迎え、映画業界のターゲットは、「ジジババを狙え」?

公式HP 佐賀のがばいばあちゃん

シネマ日記 THE 有頂天ホテル2006/01/15 15:25:57

三谷幸喜の映画は、いい意味での”演劇の芝居くささ”と、お客を喜ばせるサービス精神に溢れていますね。ホテルの中で繰り広げられる様々な人間模様をたっぷり楽します。

TVでは実現しないであろう、豪華出演者たち。そして、その人たちの演技。伊東四郎さんなんか、「さすが」の一言。(一番の笑いをとってました)

娯楽の王様が映画だったころの映画館を彷彿させる、満員の観客がどっと笑う場面に立ちえました。

「麻生久美子の20年後が原田美枝子?」上品なおば様役になるんでしょうね。

お勧め度 ★★★★★ - しばらく大声で笑っていない方は、是非観てください。 すっきりしますよ。

136マイル獲得合計3685 6000マイルまであと2315

THE 有頂天ホテル | http

シネマ日記 忍2005/09/18 08:25:48

今流行のブログ開設しました。

映画の感想をつれづれなるままに書いていきます。

公開初日の1回目、「忍」を水戸テアトル西友にて。 予告編でオダギリジョーの「髪型が良くないなあ」と感じていましたが、 あんまり面白くなかったです。

恋とアクションがうまく噛みあっていません。

仲間由紀恵、オダギリジョー二人とも主役じゃないほうが、「かっこいい 俳優さん」と思うのですが。

 お勧め度 ★-暇つぶしにどうぞ

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