シネマ日記 Mr&Mrs.スミス ― 2006/01/01 20:06:31
明けましておめでとうございます。今年も読んでいただきありがとうございます。
今年の鑑賞第一作は、”痛快ラブコメアクション”。お正月はやっぱり難しくなくシリアスにならない’おめでたい’映画が一番ですね。
「いい男」と「いい女」が出てくるだけで、観客を満足させてしまう、ブラッド・ピッドとアンジェリーナ・ジョリーの二人を堪能するための映画です。
映画って’華麗なる’お金の無駄遣いですね。2人が出るとB級映画の内容でも、しっかり楽しめます。ジョリーの小憎らしい美しさは、一品です。
お勧め度 ★★★★ - ありえない設定ですが、あれだけドンパチ、カーアクションを見せてくれるので、しっかり楽しみましょう。でも、そんなにぶっ壊さなくても・・・
120マイル獲得合計3346 6000マイルまであと2654
シネマ日記 あらしのよるに ― 2006/01/06 19:06:13
アニメはあまり好きじゃないのですが、ほかに見るものがなかったので、期待しないで鑑賞。観客はガラガラかと思いきや、10代後半から20代前半の方で結構入っていました。さすが、250万部の児童文学のベストセラーですね。
オオカミとヤギの間では成立し得ない、「友情」をテーマの物語。
しかし、ひねくれた初老の私から観たこの映画のイメージは、ラブ・ロマンスでした。オス狼とメスヤギの恋愛物語。でも、この二匹はオスなので、”ゲイ”のラブ・ロマンス。どちらも自分の家族を捨て、「new world」を求め、ふたりで旅立つ。
学校指定図書に対して、こんな感想を持った私は、なんて罰当たりなんでしょうか。
お勧め度 ★★★ - ”素直に”友情と信頼の物語として、心にしみますので、ご安心あれ。それと、風景の美しさも見逃せません。日本のアニメって進化しているんですね。
107マイル獲得合計3453 6000マイルまであと2547
シネマ日記 輪廻 ― 2006/01/13 22:06:38
棺おけに足の先ぐらいは突っ込んしまった歳の私には、魂が輪廻しようが、逆立ちしようが”お構いなし”。「生きている人間が一番怖いんです」という感想を持ってしまいました。 生きている人間の怖さを味わっていない青少年たちには、興味のあるテーマなんでしょうが。
不朽の名作「シャイニング」のように、生身の人間が心理的に追い詰められ、心が崩れていく様子を丹念に描いて欲しかった。ちょっと欲張りかな。
しかし、ホラーに”優香”ちゃん、意外に合っているという発見。バランスのいい顔立ちが、恐怖を表すのには必要なのですね。ラストのシーンは、ちょっと衝撃的かも。
お勧め度 ★★ - 真冬の寒い夜に、冷たいホラーを楽しんでください。
96マイル獲得合計 3549 6000マイルまであと2451
シネマ日記 THE 有頂天ホテル ― 2006/01/15 15:25:57
三谷幸喜の映画は、いい意味での”演劇の芝居くささ”と、お客を喜ばせるサービス精神に溢れていますね。ホテルの中で繰り広げられる様々な人間模様をたっぷり楽します。
TVでは実現しないであろう、豪華出演者たち。そして、その人たちの演技。伊東四郎さんなんか、「さすが」の一言。(一番の笑いをとってました)
娯楽の王様が映画だったころの映画館を彷彿させる、満員の観客がどっと笑う場面に立ちえました。
「麻生久美子の20年後が原田美枝子?」上品なおば様役になるんでしょうね。
お勧め度 ★★★★★ - しばらく大声で笑っていない方は、是非観てください。 すっきりしますよ。
136マイル獲得合計3685 6000マイルまであと2315
シネマ日記 スタンドアップ ― 2006/01/21 12:55:30
「North Country」、邦題が「スタンドアップ」。観終われば、なるほどと納得します。
’PARTICIPANT PRODUCTIONS’ アメリカのネット・オークション’イーベイ’創業者の一人が、映画を通し社会をより良くするために興した会社の作品です。
主人公役のシャーリーズ・セロンは、15歳のとき、家庭内暴力を振るう父を母が射殺する(正当防衛で無罪)というつらい体験をしており、ただのお嬢様女優ではできない役を見事に演じております。 家庭内暴力・セクシャルハラスメントの問題を真正面から取り組んだ、見ごたえのある作品です。
これらの問題を乗り越える、答えは ・・・ 鉱山の労働組合員集会での、主人公の父の演説シーン。
この映画で答えの”一つ”は得られると思います。
お勧め度 ★★★★★ - 何をやってもうまくいかないと思っていいる方は、是非観て下さい。
124マイル獲得合計3809 6000マイルまであと2191
シネマ日記 博士の愛した数式 ― 2006/01/22 20:12:31
私が高校時代に、この映画を観られれば、「数学嫌いにならなかった」と思わせるほど、文学的に、そして哲学的に美しく数学を表現しています。
記憶が80分しか持たない博士と家政婦、そして家政婦の息子の3人の交流が、静かに深く進んでいく。そこには、いたわり、優しさがあふれています。
哀しみが優しさを生み、強さを作り出す。地味な雰囲気の映画ですが、まさに”日本映画”のテーマですね。
博士の役の寺尾聡、親子だから当たり前なんのですが、宇野重吉の雰囲気に似てきたと思いませんか。
お勧め度 ★★★ -自然数、素数、虚数・・・さび付いた”アタマ”に油をさすために、どうぞ。
スタンプラリー招待のため加算なし6000マイルまであと2191
公式サイトへ博士の愛した公式
シネマ日記 プルーフ・オブ・マイ・ライフ ― 2006/01/28 08:20:11
数学の世界は、23歳で才能のピークを向かえる。そんなセリフがありました。 無限を解き明かそうとすると生身の人間は、無限の論理のなかで思考が止まらなくなる。’心の金属疲労’で精神が蝕まれる。 天才数学者には、精神を病んだ人が多いみたいです。
プルーフ・・・「証明」、人間は、存在する証明を欲しがるもの。しかし、証明を必要としないもの・・・「真実」
数学教授のアンソニー・ホプキンス、娘のグウィネス・パルトロウ、その恋人にジェイク・ギレンホール。みんな自分の’意思’を持った顔つきの俳優です。
お勧め度 ★★ - 結構面白く観られたのですが、終わった後の余韻が少なかったので。
103マイル獲得合計3912 6000マイルまであと2008
公式HPへ proof
シネマ日記 イン・ザ・プール ― 2006/01/29 18:07:35
神経症は、ほかの人も了解可能な不安や恐怖に襲われること。この映画の登場人物、もしかして、あなたでは? (神経症は’心’の病、精神病は’脳’の病だそうです)
神経症な人たち、田辺誠一、オダギリジョー、市川実和子、そして神経科の’いい加減’な医者、松尾スズキ。 ’ココロ’の病を、おちょくって笑わせてくれます。
やっぱり人間、いい加減が、良い加減。気楽にやりましょう。
特筆すべきは、オダギリジョーの姿、あのニヒルな二枚目があんな格好!!
お勧め度 ★★★★ - 「中年おばさん2人組」にかなり受け、オダギリジョーでは、笑いをとどろかせていました。
テアトル西友水戸 1/28から2/3の1週間限定上映中 マイル加算なし 6000マイルまであと2008
シネマ日記 オリバー・ツイスト ― 2006/01/30 21:44:34
制作費80億円、19世紀のロンドンを再現。室内のシーンは、薄暗く重厚な英国の雰囲気満点。映像のリアリティと美しさは、さすが「戦場のピアニスト」のポランスキー監督。
それと、天使がこの世に存在するなら、きっとこんな顔と思わせる主人公オリバー役の少年。
文学の雰囲気を映像 化した美しさと少年の美しさ、これがこの映画のすべてと感じました。
映画の予告編から自分で勝手に作り上げたイメージ(ディケンズを読んでいない不勉強者なので)は、オリバー少年と心優しき悪人のフェイギンと、哀しく儚い物語。実際は意外にサスペンス仕立の味付けでした。
お勧め度 ★★ - 涙ウルウルもの期待していたので、ちょっと違ったかな?という感じでした。
129マイル獲得合計4041 6000マイルまであと1959
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