シネマ日記 スタンドアップ2006/01/21 12:55:30

「North Country」、邦題が「スタンドアップ」。観終われば、なるほどと納得します。

’PARTICIPANT PRODUCTIONS’ アメリカのネット・オークション’イーベイ’創業者の一人が、映画を通し社会をより良くするために興した会社の作品です。

主人公役のシャーリーズ・セロンは、15歳のとき、家庭内暴力を振るう父を母が射殺する(正当防衛で無罪)というつらい体験をしており、ただのお嬢様女優ではできない役を見事に演じております。 家庭内暴力・セクシャルハラスメントの問題を真正面から取り組んだ、見ごたえのある作品です。

これらの問題を乗り越える、答えは ・・・    鉱山の労働組合員集会での、主人公の父の演説シーン。

この映画で答えの”一つ”は得られると思います。

お勧め度 ★★★★★ - 何をやってもうまくいかないと思っていいる方は、是非観て下さい。

124マイル獲得合計3809 6000マイルまであと2191 

スタンドアップ | http

コメント

_ マダムクニコ ― 2006/03/01 20:56:52

いきなり父親が弁護するので、ちょっと驚きましたが、
感動的なシーンでしたね。
映画では、あっさり勝訴した印象を受けたけれど、実際はかなり長期にわたって社会と戦ったそうです。裁判なんかするものじゃない、とか・・・。

トラックバック

_ ヒューマン=ブラック・ボックス - 2006/01/21 15:41:38




















ヒューマン=ブラック・ボックス -映画のご紹介(83) スタンドアップ

今年初めて映画館へ行った。

観た映画は、

「スタンドアップ」!



_ 平気の平左 - 2006/01/21 17:11:19

評価:85点{/fuki_love/}

スタンドアップ

中々すごい映画でした。

ストーリーは、実話を元にした、鉱山で働く女性へのセクハラの話なんですが、これがすごい。

ストーリーにはなんのひねりもありません、というか、

「ひねりなど不要!!」

って感じの、セクハラの描写。

セクハラと言うか、もう完全に苛烈を極めるイジメ。

別に自分がセクハラしているわけではないんですが、なんか劇場で肩身が狭い。

男として恥ずかしい。

なんかすごいストレスたまりました。


映画の中でも言われていましたが、アメリカは石を投げれば弁護士にぶつかる、というくらい訴訟社会だと思っていたので、1989年という若干、昔のこととはいえ、ここまでセクハラが横行しているとは思いませんでしたよ。

だって、アメリカと言えば、

電子レンジに入れて猫を乾かそうとしたら、猫を破裂させて殺してしまった人が、電子レンジに猫を入れないで下さい、という注意書きをしてなかったのでそのようなことになったと、電子レンジの製造メーカーを訴えたら、巨額の賠償金を取れた。

とか、

秘書にセクハラをしないように、細心の注意を払い、体に触れるのはおろか、食事に誘うこともしなかった、社長が、「食事に誘われないのはセクハラだ」と訴えられ、巨額の賠償金を取られた。

とか、嘘かホントかわからない都市伝説がいくつもある国ですぜ?

あんな誰がどう見てもセクハラが横行しているとは思いもよりませんでした。


さて、映画のことに話を戻しますと、イジメの描写も苛烈ながら、何よりも役者がの演技がすごい。

主役のシャーリーズ・セロンを初めとして、フランシス・マクドーマンド、ショーン・ビーン、シシー・スペイセクも素晴らしかったです。

何よりも父親役のリチャード・ジェンキンスの演説には泣いたし、法廷での行動は良かったです。


邦題のつけ方もよかったですね。

「スタンドアップ」とは何のことやら?

と思っていたのですが、クライマックスに明らかになりました。

まぁ、原題の「NORTH COUNTRY」では、何のことやらわかりませんからね。

下手に訳すと、「北の国から 1989 セクハラ」になってしまいますしね。


男は肩身が狭くなりますが、観るべき映画でしょう。

絶対セクハラする気がなくなります。

ただ、問題はこの映画でのセクハラが苛烈すぎて、普段軽いセクハラをしている人が

「セクハラをしないようにしよう!」

と心に決めても、自分の行動がセクハラだと気づかずに、軽いセクハラを続けてしまいそうなことです。

_ カリスマ映画論 - 2006/01/22 01:11:04



【映画的カリスマ指数】★★★★★

 あたしはうつむかない。一人でも立ち上がる。

 

 

_ 桂木ユミの「日々の記録とコラムみたいなもの」 - 2006/01/22 12:47:32

1月16日(月)TOHOシネマズ木曽川にて

暴力の耐えない夫のもとから、二人の子供を連れて実家へ向かって飛び出したジョージー(シャーリーズ・セロン)。しかし、実家の父親は彼女を暖かく迎えてはくれなかった。早く自分の家を手に入れ、子供たちと三人の暮らしをしたいと...

_ 京の昼寝〜♪ - 2006/01/22 21:16:27

力もない。自信もない。味方もいない。それでも、立ち上がってみようと思った。
 
■監督 ニキ・カーロ■脚本 マイケル・サイツマン■キャスト シャーリーズ・セロン、フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、ショーン・ビーン、シシー・スペイセク、リチャード・ジェンキンズ□オフィシャルサイト  『スタンドアップ』 子供を連れて故郷に帰ってきたジョージー。 鉱山の町としての伝統を育んできた町の住人たちは、10代で息子を産んでシングルマザーとなり、父親のちがう娘を連れて、戻ってきたジョージーに“身持ちの悪い女”と冷たい視線を向ける。 そんな中、ジョージーは子供たちのために、自立を目指して、鉱山で働きだす。 だが職場では、男性社会に進出してきた女性に対する会社ぐるみの厳しい洗礼と、屈辱的な嫌がらせが待っていた。
  おススメ度 ⇒★★★☆ (5★満点、☆は0.5)  cyazの満足度⇒★★★★ この物語は実話に基づくものである。 今は当たり前の言葉にもなった“セクシャル・ハラスメント”。 その第一歩の礎となったのがこの物語であり、ジョージーの勝ち取った誇りある生き様であり、ある意味時代を変えた史実である。 シャーリーズ・セロン、彼女は優れた女優さんだ。 けれど彼女は彼女なりに出演する作品に対してのポリシーを持っている女優さんだと思う。 それは前作の『モンスター』を観た人にはわかってもらえると思う。 たとえどんなに優れた女優さんがいても、あの役を無難にこなせる人はいないだろう。 それはあの実在の女性連続殺人犯アイリーン・ウォーノスを見事に演じきったことで既に証明されている。 そして彼女は『モンスター』でアカデミー主演女優賞を獲得している。 鉱山というはっきりとした男性の職場に、彼女は飛び込み、女性であるが故の虐待や嫌がらせを受け続け、また父親のわからない息子との上手くいかない仲に苦しみながら、それでも自分の主張が正しいと信じつつ、自分を奮い立たせ、一人でも小さな勇気を出し、立ち上がる。 コレだけでもストーリ−的には魅力あるし興味のあるところだが、彼女は女性として、そして母親として前向きに戦っていった。 このジョージーの生き様をシャーリーズ・セロンは自分の戦いでもあるように演じ切っていた。 彼女も私生活で決して父親に対してよい思いを残していない(実際、彼女の父親は正当防衛で母親に射殺されている)。 男だけの職場で、女性の仕事仲間からも軽蔑され、同じ職場にいる父親からも冷たくされる。 そんな中で母親としても働く女性としても自立して行く姿、そして全米最初の“セクシャル・ハラスメント”訴訟に勝訴し、以降も働く女性に影響を与えるような社会を動かしたジョージー・エイムズを見事に演じている。 この映画で彼女をサポートする役者たちは素晴らしい。 目立った役ではない地味ではあるが彼女のことを見守る母親役には、僕の年代では忘れようとしても今だ脳裏から離れないあの『キャリー』を演じたシシー・スペイセク。 父親役には燻し銀のようなリチャード・ジェンキンズ。 キャリアは十分の名脇役である。 心の底では娘を愛しているのだが、世間体を気にし、娘に冷たい寡黙な父親を演じている。 特に鉱山の組合員たちの集会で、矢面に立たされ、阻害されたジョージーを初めてフォローする姿には涙が止まらなかった。 ただ彼は『ディック&ジェーン』を観た方には分かるだろうが、その映画ではアル中の役員を演じているのも面白いところだった。 そして最もこの映画で重要な役回りはフランシス・マクドーマンド ジョージーの旧友であり同じ鉱山で働く同僚であるグローリーを演じた。 ジョージーに鉱山で働くことを勧めたのも彼女だ。 彼女の存在感は既に色んな映画で目にしているので詳しく書くこともないが、では今回何故彼女がこの役に選ばれたのか、また彼女をキャスティングしたスタッフは多分、僕が思ったのと同じ印象で抜擢したのではないかと、この映画を観終わった後そう思った。 これから御覧になる人にはネタバレになるので反転させておくが、観終わった方はそっとあとで見て欲しい。 彼女をこの映画でのポイントは 「まさに彼女の眼力である。 病気が発覚し、言葉を発せないようになって、最後の最後の裁判において、彼女の言葉のないあの目の表情が全てを物語り、また同じ鉱山に働く女性たちの目を覚まさせ、勝訴に導いた最大の目の演技、まさに“眼力”である。  もうひとりはショーン・ビーンである 渋い役どころでありながら、妻を愛し、ジョージーを理解し、彼女の息子までも、まるで男として、父親代わりとして、ジョージーの息子を諭す姿や、体を壊した自分の代わりに鉱山で働くようになり、そのため妻も病気に陥ってしまったそんな役を渋い控えめな感じで演じている。 ウディ・ハレルソン、なんだか久しぶりにスクリーンで観たような気がする。 僕にはどうしても『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のあのキレたカッコいいしかも度肝を抜かれたハレルソンの姿しか浮かばないのだが(笑) でもこの映画でもしかしたら彼は新境地を開くかもしれない。 そんな予感もした。 監督はニキ・カーロ。 前作は『クジラの島の少女』を撮っている監督さんだ。 この映画、ブログを始める前に観ているのでレビューはないが、僕の2003年のベスト2にあげた映画である。 1作目といい、この2作目といい、2本の作品しか撮っていないけれど、何て素晴らしい監督さんなんだろう     「2003年ベストシネマ15」 残念だったのはジョージーの息子役だ。 ここにはもっと子役でもしっかり演技が出来る子役を使って欲しかった 難しい時期に反発するだけの役なら誰でも出来ると思う。 しかしここでは母親を憎むだけの少年から、観時間時間に一歩大人になり、母親を力づけるくらい大人の男の片鱗を見せる必要がある役まわりだ。 もう少し他の子役がいなかったのだろうか・・・。 僕は観終わってブラッド・レンフロ(もちろん子役の頃の)のような子役が良かったなぁと勝手に思った。 そういえば彼はどこへ行ってしまったんだろうか(笑)  シャーリーズ・セロンのバイオグラフィーを見て改めて驚いた。 彼女は1975年生まれ、まだ30歳なのだ。 端役でデビューしてまだ10年。 あまりにも存在感のある“性格俳優”に成長したとつくづく感心した ちょうど、この映画を観る前の予告で彼女の次回作『イーオン・フラックス』を観れた。 その印象はマトリックス+キャット・ウーマンだった(笑)  オフィシャルサイトのトップページの彼女の写真、ゾクゾクしますよ〜≪追記≫ シャーリーズ・セロンが、新作映画『ジ・アイス・アット・ザ・ボトム・オブ・ザ・ワールド』(原題)のプロデュースと主演を務めることが決まった。 これは、セロン自らがマーク・リチャードの短編小説の映画化権を獲得して数年前から映画化を進めていたもので、物語はチェサピーク湾を舞台に、健康問題からしぶしぶ引退した元海軍大尉とその家族の関係を描く人間ドラマだ。 セロンは元海軍大尉の娘で、ヘロイン中毒のシングルマザー役に扮する。(1/17、FLIX moviesiteより引用)

_ ☆ 163の映画の感想 ☆ - 2006/01/22 22:51:11

暴力夫から逃げ出し、子供を育てるために鉱山で働くことになったジョージー。しかし鉱山の世界は男の世界。そこに女が入ることによって男達の卑劣な嫌がらせが始まる。。。

性別差別のような気もしますがこういう世界って男女問わず虐めってありそう。小さな世界で作ら...

_ Blog・キネマ文化論 - 2006/01/22 23:24:54

●スタンドアップをTOHOシネマ浜松にて鑑賞。 子供を連れて故郷に帰ってきたジョ

_ soramove - 2006/01/25 07:41:35

「スタンドアップ」★★★☆
シャーリーズ・セロン主演
ニキ・カーロ監督、2005年アメリカ

炭鉱で働く
女性達の働く平等を
勝ち取るというテーマ。

映画はていねいに
主人公の心の内面に焦点をあて、
差別だけでない、
人間として生きることの苦難さも見せ、...

_ 万歳!映画パラダイス〜京都ほろ酔い日記 - 2006/01/25 16:29:31

 映画好きの人には笑われると思うが、僕は「サイダーハウス・ルール」(1999年、ラッセ・ハルストレム監督)でのシャーリーズ・セロン(30)しか知らない。当時、正統派のアメリカ美人女優が現れたな、と思ったものだ。その後、「モンスター」という作品で、13キロ....

_ Aliiyブログ - 2006/01/25 17:42:41


モンスター 通常版


『Aliiy』編集部のナオです。
お待たせしました!
『Aliiy』の人気コーナー"シネマdeキレイ"が本日更新しました。
今回は『スタンドアップ』をピックアップしています。


『モンスター』でアカデミー主演賞を獲得した、シャーリーズ・セロンの主演作。
強くたくましく、正義に向かって闘う女性を演じています。

社会で働くときに、女性がまだひどい差別を受けていた頃。
男女平等を訴え、女性の働く場所を確立するために、権利を勝ち取ろうとする女性のノンフィクション映画です。
いつも通り3人で試写会へ向かったのですが、私にとっては映画を見終わって涙した初めての作品なんです。
ぜひ、皆さんにも見ていただきたい作品です。


女優というのは美しくスクリーンに映るものです。
だけどこのシャーリーズ・セロンは『モンスター』でも、今作『スタンドアップ』でも外見としての美しさよりももっと真なる美を持っています。
一言でいえば"強さ"なのですが、それはやはり作品を見ていただかないと伝わらないかも…。

今回も私とあいちゃんとひろみさんで、ココで3人がそれぞれの見解を書いています。
参考にして、ぜひぜひ映画館へ見に行ってください!
非売品プレゼントもいただきましたので、ご応募お待ちしてます!!

_ 空想俳人日記 - 2006/02/01 07:25:06

出る杭は 叩いてダメなら 抜いちまえ 


 どんなに立派な指導者でも、出る杭は引っ込めるために叩くマネージメントをするし、ダメなら抜いちまうそうだ。ジェンダーとは元来持ち味や個性をお互いに認めるべきものとしてあるはずなのに、認めたくないためにガキンチョの嫌が

_ マダム・クニコの映画解体新書 - 2006/03/01 21:12:25

 原題は「 North Country 」。北の帝国(家父長制資本主義)に対する、南の国から来た移民(弱者=女性)の異議申し立てがテーマ。
 原作はノンフィクションの「集団訴訟」。米国で1984年に訴えを起こし98年に結審、「セクシャル・ハラスメント法」制定のルーツとなった訴訟に基づいている。
スタンドアップ

 主人公のジョージーは、家父長制資本主義の犠牲者だ。
 家父長制とは、男性が女性を劣等な性とみなして権力を行使する、「女性嫌悪」と「女性蔑視」に根ざした社会関係のシステムである。
 近代の資本主義は、資本の蓄積と利潤の追求を最大目的とし、効率化を図るため、公私の領域の分離を求める。公的領域の有償労働は男性に、私的領域の無償労働は女性にといった具合で、前近代よりもさら厳しい制度的な性差別イデオロギーを創出した。
 
 近代国家は家族単位で国民を管理するので、「愛に満ちたマイホーム」は、男性にとって手の届く到達点としてセットされる。男性は家族を養うために有償労働にしがみつき、女性は幸せな家庭を築くために無償労働を強いられるという構造である。

 家父長制社会を支えているのは、「ホモソーシャリティ(同性社会集団)」だ。これは異性愛の男性どうしの友情による連帯で、男性どうしが女性を所有の対象(女性蔑視)とし、男性どうしが同一化する関係を指す。
 ここでは、男性の同性愛者と女性は排除(同性愛嫌悪と女性嫌悪)される。なぜなら、前者は男性どうしの絆が同性愛と見なされることを恐れるためであり、後者は男性間に亀裂を入れる存在になりうるからだ。
 さらに、男性集団の内部にどのような抗争があったとしても、公的な領域に参入するゲイ男性や女性に対しては、外にしめ出そうとする力が働く。男性だけで精神的かつ制度的な絆を深めるためには、性的な要素は私的領域の中に閉じ込めておく必要があるからだ。

 ジョージーは高校時代、担任教師にレイプ(女性蔑視)されて身籠もるが、カソリックの家庭なので中絶できずにシングルマザーになる。父は彼女を一家の恥さらしと考え、暴力亭主と子連れ結婚させて、ひとまず安堵する。

 ところが、夫のあまりにもひどいDV(女性蔑視)に耐えかねて、彼女は息子と娘を連れて離婚。鉱山のある北部の実家に身を寄せる。
 彼女が夫の家を出た日はクリスマスだったのか、道中でトラック

_ Subterranean サブタレイニアン - 2006/06/06 03:46:23

監督 ニキ・カーロ 主演 シャーリーズ・セロン 2005年 アメリカ映画 124分 ドラマ 採点★★★ キレイゴトの大嫌いなたおです。綺麗事ばかり言う人に限って、平気で嘘を付いて人を裏切るし。解決策が“臭いモノに蓋”で終了なんて、もってのほかで。でも、綺麗な人は大好きで..

_ Aのムビりまっ!!!(映画って最高☆) - 2006/06/17 16:34:40


 
 
評価:★8点(満点10点)
監督:ニキ・カーロ
主演:シャーリズ・セロン フランシス・マクドーマンド ショーン・ビーン
2005年 124min

子供を連れて故郷に帰ってきたジョージー(シャーリズ・
セロン)。
ジョージーは子供たちの....

_ サーカスな日々 - 2006/07/09 18:48:30

シャーリーズ・セロンはハリウッドの、
ゴシップや乱痴気騒ぎや虚飾には染まらない。

シャーリーズ・セロンという女優は、僕たちが漠然と想像する、ハリウッド・スターという枠組みから、はみ出している。

美貌に関しては文句のつけようがない。初期の作品では、見事な脱ぎっぷりも披露してくれた。ひとつのスターの入り方だ。
ハリウッドからのオファーが殺到するようになると、慎重に脚本を選ぶようになる。これも、知性的な女優に典型的なことだ。
16歳でモデルの道に入り売れっ子となったが、バレエが諦めきれず、ニューヨークのバレエ団に入るが18歳で足を負傷し、断念する。モデル出身としてのフォトジェニックな「華」があり、バレエで鍛えられた強靭で柔らかい肉体がある。ハリウッド・スターの願ってもない前史である。
キアヌ・リーブズ、マット・デイモン、ジョニー・デップなど、錚々たる色男たちと共演した。しかし、不思議とゴシップに無縁な女優さんである。現在は、オスカーを獲得した「モンスター」の次の作品で選んだ「トリコロールに燃えて」で共演したスチュアート・タウンゼントと静かに同棲しているそうだ。結婚は?と迫る記者に、「同性愛者同士の結婚が法的に認められるまで、恋人のスチュワート・タウンゼントと結婚はしない」と発言し、物議を醸している。これも、発言する女優の系統にあるものだろう。


もともとは、セクシーな女優として脚光をあびた。

そうした行動や言動は、きわめて現代的な、知性派女優の枠内にある。だから、「モンスター」で、体重を13kgも増やし、体の線を崩してまで、アメリカ犯罪史上初の女性連続殺人犯として人々を震撼させたアイリーン・ウォーノスを演じたことや、この「スタンドアップ」という映画で、これも実在の「セクハラ訴訟」をアメリカではじめて勝ち取った炭鉱労働者の女性を演じきり、ふたたびアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたことは、きわめてチャレンジフルな役者魂がなせること、そのプロ意識であろうと思う。



セロンの生い立ちを簡単に見てみる。(Wikipedia)

南アフリカ郊外ベノニで農場を経営していたフランス系の父親チャールズと、ドイツ系の母親ゲルダの間に一人娘として生まれる。一家は幼い頃からアルコール依存症の父親による家庭内暴力に悩まされていた。シャーリーズが15歳の頃、晩に酔って帰ってきた父親

_ 文学な?ブログ - 2006/07/10 00:22:45

鉱山でのセクハラと戦った女性職員を描いた作品です。日本でも女性差別は未だ解消されたとは言い難い状況ですが、この物語も比較的最近の実話を基にしたものです。

ジョージー(シャーリーズ・セロン)は、夫の暴力から逃れるために離婚し、子どもを養うために鉱山で働く決意をします。しかし、そこに待っていたのは男性鉱夫たちからのセクハラでした。男性からすれば、女性が活躍するほど自らの職を奪われる危険もあったかもしれませんが、見るに耐えない下品な嫌がらせが繰り返されます。

他の女性たちは、セクハラに立ち向かうジョージーを厄介な存在として捉え、彼女は苦しい戦いを強いられます。彼女の父も鉱夫で、ジョージーが鉱山で働くことには反対し、最後の望みであった息子も彼女のことを理解できず、家を出て行ってしまいます。耐え切れない孤独がスクリーンを通して観ている私をも覆いました。

それでもなお立ち上がるジャージーに、心の底から声援を送り続けました。やがて彼女の勇気に賛意を表明する者が現れ、希望の光が見えたとき、怒涛のように涙が溢れました。

この映画は、女性はもちろん、多くの男性が目を逸らさずに見るべきだと思います。現在においても、これとそれほど変わらない光景を見ることがあるからです。

シャーリーズ・セロンのほか、私のお気に入りの役者であるフランシス・マクドーマンドも印象的な役を演じており、ストーリー、役者ともに素晴らしい心に残る作品です。ぜひ一度ご鑑賞ください。

_ さるおの日刊ヨタばなし★スターメンバー - 2006/09/26 20:48:08

さるおです。 『NORTH COUNTRY/スタンドアップ』を観たよ。 監督は『WHALE RIDER/クジラの島の少女』のニキ・カーロ(Niki Caro)。 原作はクララ・ビンガム(Clara Bingham)とローラ・リーディ・ガンスラー(Laura Leedy Gansler)。 出演はのシャーリーズ・セロン(Charlize Ther..