シネマ日記 愛についてのキンゼイ・レポート ― 2005/12/02 22:23:30
「自分は、皆と違うんじゃないか」「普通でいたい」・・・
しかし、普通の人とは、現実には存在しない人間。平均値から外れた個性的な人間の集まりが、架空の’普通の人’をつくりあげる。「みんなと同じでいたい」ということは、もともと無理なこと。
結論、ノーマルとアブノーマルに差はない。ひとそれぞれ、違いはある。しかし、「違い」をそれぞれが持っているという共通点があり、それを認め合うべきもの。
究極の個人的問題、”性”について、「おおー」と思うシーンもありますが、真面目に取り組んだシリアスなドラマです。
お勧め度 ★★★ - テーマがちょっと大きな声で言えないので
118マイル獲得合計2650 6000マイルまであと3350
シネマ日記 恋する神父 ― 2005/12/03 22:23:43
カトッリクの神父さんは、結婚が禁止されているんですね。知りませんでした。(プロテスタントの牧師さんは、OK)
神は神父に万人を愛すために、一人を愛することを禁止したのでしょうか。もしかしたら、神は、神父が神以外を愛することを恐れる嫉妬深い、心の狭い存在!! 異教徒との宗教戦争がその証明・・・
いや、神は、失うことにより、得るものがある。得ることにより失うものがある。それを認識させるために、神父に結婚を禁止した・・・ ハッピーな「ラブコメ」でも、そんなことを考えてしまいました。
素敵な科白- 「神父とはスプーンの役割」。その意味は・・・?
お勧め度 ★★★★ - ヒロインのハ・ジウォン、松島菜々子と松たか子を足して2で割った女優さん、健康的な美しさが印象に残りました。
水戸テアトル西友ため加算なし 6000マイルまであと3350
シネマ日記 ハリーポッターと炎のゴブレット ― 2005/12/09 21:16:21
前作までのハリ・ポタは楽しめたのですが、「チャーリーとチョコレート工場」、「ブラザーズ・グリム」に続き、居眠りをしてしまいました。アトラクション的作品(明るく楽しい健全なという意味です)は、私には合わないことを実感しました。
自分なりに解釈しながら観られる映画でないと楽しめない。それとも、私の中の感性の一つが年齢とともに欠落してきたのでしょうか。
盛りだくさんのフルコースより、真っ白いご飯に味噌汁とお新香が、いいみたいです。
お勧め度 ★ - お勧めしなくとも、皆さん行かれると思いますので
157マイル獲得合計2807 6000マイルまであと3193
シネマ日記 メトロで恋して ― 2005/12/16 21:51:05
さすがフランス映画、おしゃれに愛し合う二人の姿を表現します。(日本人には絶対似合わない)
大都会の地下鉄の中で、「運命的な出会い」、実際には絶対に無いと思いますが、映画では許してしまう。映画を観に行くということは、夢を見に行くことと同義語ですね。
最高の幸せ手にした二人に、厳しい現実が・・・
最後のシーンの解釈は、自分のお好きなようにといった感じで いいですね。
この映画監督は、かなりの愛煙家なのでしょうか、タバコを吸うシーンがたくさん出てきます。フランスは日本より喫煙率は少ないはずなんですが。
お勧め度 ★★ - 89分と短いので、昔の2本立てでメインの裏の1本なら最高にいい映画です。
86マイル獲得合計2893 6000マイルまであと3107
シネマ日記 ヴェニスの商人 ― 2005/12/18 19:37:00
無宗教、単一民族の日本人には、キリスト教とユダヤ人迫害の関係がわからないので、この映画の本当の意味がわからないと感じました。
金貸しシャイロックの方が、私には感情的に共感できます。あの有名な裁判で負かされ、全財産すべてを失うところまで追い詰められます。酷すぎます。
シェイクスピアは、<喜劇用>戯曲として書いたようなので、単なる喜劇なのか、観客のキリスト教徒と含め「風刺」して描いたのか、どなたかご存知の方、教えてください。
お勧め度 ★★★★ - セリフが文学的で薀蓄があります。センター試験にでるかも?受験生も見てね。
テアトル西友のため加算なし 6000マイルまであと3107
シネマ日記 キング・コング ― 2005/12/23 23:11:40
キング・コング登場に1時間かかりますが、謎の島到着後は”ド迫力”の映像、すごい。ただその一言に尽きる映画です。
絵空事とは、わかっているのですが、頭の中空っぽになり、スクリーンに吸い込まれます。圧巻のシーン連続。 ジェット・コースターに乗って、お化け屋敷を巡っている感覚。
ナオミ・ワッツの’あの悲鳴’もすばらしい。難しいこと言わず、ただ楽しんでください。
しかし、こんなのばかり見ていると、精神に悪影響があるのでは?と思うくらいの楽しさでした。
お勧め度 ★★★★★ - 娯楽超大作の決定版!美女と野獣の究極のラブ・ロマンスです。
188マイル獲得合計3081 6000マイルまであと2919
シネマ日記 SAYURI ― 2005/12/24 23:23:56
中国と日本をミックスしたオリエンタルではあるが、ジャパニーズではない映画。しかし、予想していた違和感は、意外に気になりませんでした。
母国語が英語の方のために、日本の美しいシーンを”濃ーい”味付けでスクリーンに展開させてくれます。
メインキャストがチャン・ツィイー、ミシェル・ヨー、コン・リーですから、舞台を日本に借りたハリウッド映画として、十分楽しめました。日本人女優を主人公にしていたら、日本映画と観てしまい楽しめなかったでしょう。(スピルバーグさんが、そんな愚かなキャストするはずないでしょうが)
日本人俳優もがんばっていました。そのなかで一番は、子役の大後寿々花ちゃんかな。
お勧め度 ★★★★ - 日本映画ではないので、なにかしっくり来ない方もいるかも。でも、この映像美はハリウッドならでは。
スタンプラリー招待のため加算なし6000マイルまであと2919
シネマ日記 男たちの大和 ― 2005/12/30 21:50:16
世界最大の戦艦「大和」は、3000人の乗組員と共に片道の燃料で沖縄に向かい、そして・・・
日本は60年間、平和な時代を送っていますが、この”平和”は、太平洋戦争の犠牲の上に成り立っている。そのことを改めて感じました。 軍の上層部の愚策による’無駄死に’、唯一の意義が、「日本が救われるのは『敗れて目覚める』」とは、なんと虚しい現実なのでしょうか。
平和とは、戦争と戦争の間の時間。そんな定義を聞いたことがあります。次は本当にやってくるのでしょうか?
政治的というより、人道的テーマの戦争映画、是非お正月休みにどうぞ!
お勧め度 ★★★★★ -子連れのお父さん、見終わったあと、「いい映画だった」と息子に熱く語りかけていました。
145マイル獲得合計3226 6000マイルまであと2774
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