シネマ日記 雪に願うこと ― 2006/06/11 23:11:47
ネット事業に失敗し全てを失った主人公学(伊勢谷友介)。捨てたはずの故郷だけが、彼の戻れる場所。「ばんえい競馬」の調教師の兄・威夫(佐藤浩市)の元で、引退(サクラ肉になる)を待つウンリユウの世話始めるのだが・・・
農耕馬が橇を引く「ばんえい競馬」。冬の朝の馬たちの姿が、美しい。力の限りを振り絞る馬の体から、霧のように立ち上る水蒸気に、神聖さを感じます。
威夫と厩務員たちの馬に対する深い愛情とお互いの信頼感、威夫と賄い人(小泉今日子)の秘めやかな愛情。足ることを知る人たちの経済的には豊かとはいえないが、精神的に豊かな生活を、そこに見つけるでしょう。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★
伊勢谷友介と佐藤浩市が似ていないけれど、新旧の二枚目が兄弟役ということで、しっくりとスクリーンに収まってきますね。
シネプレックス水戸にて
公式HP 雪に願うこと
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