あかね空2007/04/02 21:02:51

江戸時代の人情話、日本人の感性の原点です。テレビ時代劇のような’あからさまな’お涙頂戴ものでは、ありませんが、清く、正しく、美しく、庶民の姿を映し出す。                                      

観客の年齢層は、非常に高いです。不思議な因縁が人をつなぎ、悪人は悪人なりの良心を。めでたしめでたしなのですが、やはり、45歳以上でないと、この映画のいい点が理解できないような気がします。                                                               

私も、この味が分かる年齢に達してしまいました。うれしいことか、悲しいことか・・・もちろん、うれしいことですね。(やせ我慢が肝心です)                                                     

お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★★★                                      

長州ファイブでは佐久間象山、今回は中谷美紀の父親の職人役の泉谷しげる、時代劇合ってますね。なかなか、渋いバイプレーヤーです。                                      

シネプレックス水戸(4/1)にて 公式サイト

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_ カノンな日々 - 2007/04/02 23:19:01

原作は山本一力の直木賞受賞作品だそうです。といっても全然知らないんだけどいわゆる文芸作品ですよね?現在放送中のNHK大河ドラマ「風林火山」の内野聖陽さん主演作というのも影響してるのかな?年齢層はかなり高めのお客さんさんたちばかりで混雑してましたヨ。

出演は...

_ 八ちゃんの日常空間 - 2007/04/03 07:04:42

時代劇もチャンバラのドンパチからドラマっぽいのがはやるようになって随分経ちますが、これも江戸時代に舞台を置いただけの家族ドラマです。結構素敵な話だと思いますが…。

_ シネマテーク - 2007/04/05 19:52:59

【コメント】★★★★★★☆☆☆☆ 山本一力の直木賞受賞作「あかね空」の映画化。...

_ ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! - 2007/04/06 19:39:21

深川育ちのおふみ

京生まれの永吉


江戸の町に京の味
ふたりに夢が小さな奇跡を生んだ


夫婦だから許しあい
家族だからこそ助けあう



明けない夜がないように
つらいことや悲しいことも
あかね色の朝が包んでくれる

二人の夢、叶いますように・・・ ...

_ さとのししゃかい便り - 2007/04/06 22:07:56


『あかね空』 <3月31日公開>
2月24日(土) 14:00開映 (上映時間:2時間)
ゆうばり応援映画祭 文化スポーツセンターホール

京生まれの永吉と深川育ちのおふみが出会い、夫婦になって
作り続けたのは京の豆腐。
江戸の豆腐とは似ても似つかぬ、やわらかくて小さい豆腐。

この豆腐をめぐり、
家族の絆と再生のテーマの物語が生まれました。

見終わった感想は、原作どおりの内容だなあという事でした。
そのとき感じたものが、映画でも失われずに描かれていました。

江戸っ子のちゃきちゃきした感じと、京のおっとりした感じ
またまた、江戸の下町の風景がいきいきと描かれています。

商売が上手くいかず、落ち込んだり、周りの人の助けがあったり。
そこに生きている人情や人間模様が興味深いです。

家族のあたたかさ、絆、そういったものを感じられます。

映画のあと、出口にて監督からじきじきに"豆腐"の
お土産が配られました。
みなさん嬉しそうに受け取られていました。
結構大きいお豆腐でしたよ〜
提供していただいたお豆腐屋さんありがとうございました。

さとの感想 ★★★★(5点満点のうち)
公式ホームページ http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/akanezora/

_ 徒然-栃麺坊 - 2007/04/06 23:46:31

“私、泣いちゃった。。。”
“いい映画だったわね。。。”

映画が終わって行ったお手洗いで耳に入った年配のご婦人の言葉。。。
嬉しい。。。(;∇;)
『スパイ・ゾルゲ』の時もそうだった。。。
映画が終わってお手洗いに行くと皆さんお化粧をなおしたりしながら口々に映

_ やまたくの音吐朗々Diary - 2007/04/07 11:39:00

3月31日より公開される映画「あかね空」の試写。原作は山本一力の直木賞受賞作。監督は浜本正機。出演は内野聖陽、中谷美紀、中村梅雀、勝村政信、泉谷しげる、角替和枝、石橋連司、岩下志麻ほか。あたたかく見守ってあげたい、江戸情緒あふれる良作である。京で豆腐作りの修業を

_ 再出発日記 - 2007/04/08 08:20:33

選挙、行きました?必ず行きましょう。原作を読んだのは、2004年12月。「‥‥‥まるで藤沢周平の薄味だ。」と一言で片付けた覚えがある。その頃は藤沢周平氏の作品をほぼ八割方読んだ頃で、私はまだ氏の作品に入れ込んでいた。いや、むしろ欲していた。漆喰の闇の底...

_ 日々のつぶやき - 2007/04/10 09:31:56

監督:浜本正機 出演:内野聖陽、中谷美紀

こういう戦いものではない時代物が好き。「たそがれ清兵衛」以来はやってますね。
そして中谷美紀ちゃんも好きなので、上映を楽しみにしていた映画です!

「生粋の江戸っ子おふみは京で修行を積み越してきて、同じ長屋

_ サーカスな日々 - 2007/04/10 13:12:36




カテゴリ
: その他

製作年
: 2006年

製作国
: 日本

時間
: 120分

公開日
: 2007-03-31〜

監督
: 浜本正機

出演
: 内野聖陽 中谷美紀 中村梅雀 勝村政信 泉谷しげる 石橋蓮司
江戸は深川蛤町。職人たちが多く暮らす長屋が並んだ裏町で、井戸から汲み上げた水をじっと眺めている旅姿の男―京の豆腐屋で修行し、江戸で店を持つためにやってきた永吉は、近くに住む桶屋の娘おふみと出会う。お互い惹かれ合うものを... 続き

篠田正浩、老いたり!哀しい事だが、言わなければならない。

江戸東京博物館が結構好きで、何回も足を運んだ。
フロアの中心部に、一部分復元された日本橋がかけられ、見物客が渡れるようになっている。
そこから下を覗くと、棟割長屋が復元されている。長屋は、細長く建てられた一棟の建物を数戸に区切ってそれぞれを借家としたもの。特に、その各戸を棟(屋根の一番高いところ)の前後でさらに2部屋に分けたものを、棟割長屋と呼び、間口9尺(約2.7メートル)、奥行2間(約3.9メートル)の大きさで、「九尺二間の裏長屋」と呼ばれていたらしい。

「あかね空」をみて、真っ先に思い出したのがこの博物館だ。
ここに、遠景に富士山を据えて、夕暮れ時、茜色に染まる照明効果をしつらえれば、舞台装置はできる。
山本周五郎、藤沢周平を引き継いだ、歴史人情話の語り部である直木賞作家山本一力が愛する江戸庶民の細やかで快活な愛すべきエピソード。いつもこのように紹介されているが、山本周五郎や藤沢周平は、そんなに、江戸下町を描いているわけではない。ここは、どちらかというと、山本一力がこよなく敬愛する池波正太郎の後継と称したほうが、ピタッとくるし、山本氏本人も喜ぶだろうに・・・。



京都で豆腐作りの修行を積んだ栄吉(内野聖陽)は、深川蛤町のとある裏長屋の井戸の水にほれ込み、ここで豆腐屋「京や」ののれんを掲げる。柔らかく味が濃い京豆腐と腰のある江戸前木綿豆腐の違いから、当初は苦労するが、祝言をあげることになる長屋の娘おふみ(中谷美紀)にも支えられ、真面目に商売に精を出す。
そして18年、永代寺に出入りする相州屋清兵衛(石橋蓮司)とおしの(岩下志麻)夫婦から貸し与えられたおもての店(たな)で商いをするようになった。3人の子供も育ったが