シネマ日記 ブロークン・フラワーズ ― 2006/05/11 08:02:41
「古池や蛙飛びこむ水の音」?? ジム・ジャームッシュ監督の特有の「間」を十分堪能してください。芭蕉の俳句を味わうように。
ビル・マーレイのペーソスあふれる風情がなんとも、味わい深い。
1通のピンクの封筒の手紙から始まる、’ちょっと’笑えて、’ちょっと’寂しい、そして、誰もが、何かを’ちょっと’感じる映画です。この、’ちょっと’の感覚が、私には心地よく感じられます。
だだ窓の外を眺めている主人公の後姿のシーンを差し出されたら、それを自分で勝手に解釈して楽しんだり、解釈しないで静かな映像に身をゆだねたり、あなたの気分で自由に楽しんでください。
お勧め度 ★ 私の満足度 ★★★★★
私のツボに嵌る映画なので、万人にはお勧め出来ないのが残念。大好きなロードムービーで、しかもジム・ジャームッシュ監督。この監督の「ダウン・バイ・ロー」「ミステリー・トレイン」もお勧めです。
シネプレックス水戸にて
公式HP ブロークン・フラワーズ
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