シネマ日記 バルトの楽園 ― 2006/07/20 21:43:40

子供から大人まで安心して観られる、ヒューマンドラマ。出演者たちの顔ぶれやストーリーの展開に、安定感があります。まさに、文部科学省選定作品です。
第1次世界大戦中、徳島の俘虜収容所での、敵味方を超えて分かり合う兵士や地元民。かたや、同じ日本人同士でも、分かり合えない薩長と会津の遺恨。
人は、人間として生まれ日本人やドイツ人になるのか。日本人やドイツ人として生まれ、人間となるのか。
ドイツ人、日本人、、薩摩人、会津人、すべて、等しい人間なはず。そのことを、第九の音楽が心に運んでくれます。
お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★
大後寿々花ちゃん、「SAYURI」の時より、ちょっと大人になりました。
シネプレックス水戸にて
公式HP バルトの楽園
コメント
_ ミチ ― 2006/07/21 22:42:28
_ パピのママ ― 2006/07/22 02:37:33
こんばんは!TBどうもありがとうございました。
洋画専門だった私が、映画のタイトル、ベートンベン第九、カラヤン指揮と言うキャッチコピーに惹かれ、観てまいりました。良かったです。本当にあった事なのでよけいに感動しましたね。
洋画専門だった私が、映画のタイトル、ベートンベン第九、カラヤン指揮と言うキャッチコピーに惹かれ、観てまいりました。良かったです。本当にあった事なのでよけいに感動しましたね。
_ skywave ― 2006/07/22 09:11:47
ミチさん、こんにちは。
いつも和服で健気な姿の寿々花ちゃん、洋服姿は見たくないイメージが私の中で固まってしまいました。(笑)
パピのママさん、コメントありがとうございます。
洋画でも邦画でも、やっぱり映画って良いですね。
本当にあった事と言われると、私も弱いので観てしまいました。
いつも和服で健気な姿の寿々花ちゃん、洋服姿は見たくないイメージが私の中で固まってしまいました。(笑)
パピのママさん、コメントありがとうございます。
洋画でも邦画でも、やっぱり映画って良いですね。
本当にあった事と言われると、私も弱いので観てしまいました。
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_ 水曜日のシネマ日記 - 2006/07/20 23:58:53
第一次世界大戦後、敗戦したドイツ兵が捕虜となって過ごした、日本の徳島県鳴門市に実在した板東俘虜収容所の物語です。
_ Cartouche - 2006/07/21 00:08:27
{{{ ***STORY*** 2006年 日本
“ムスターラーゲル(模範収容所)”が地上に存在した2年10ヶ月間の奇跡。
1914年、第一次世界大戦で日本軍は3万人の大軍を送り込み、ドイツの極東根拠地、中国・青島(チンタオ)を攻略した。この戦いに敗れたドイツ兵4700人は捕虜として日本に送還され、各地にある俘虜収容所に振り分けられた。ドイツ人捕虜達は、環境が劣悪な久留米の収容所で過酷な2年の時を過ごす。
1917年、全国12ヵ所にあった収容所が6...
“ムスターラーゲル(模範収容所)”が地上に存在した2年10ヶ月間の奇跡。
1914年、第一次世界大戦で日本軍は3万人の大軍を送り込み、ドイツの極東根拠地、中国・青島(チンタオ)を攻略した。この戦いに敗れたドイツ兵4700人は捕虜として日本に送還され、各地にある俘虜収容所に振り分けられた。ドイツ人捕虜達は、環境が劣悪な久留米の収容所で過酷な2年の時を過ごす。
1917年、全国12ヵ所にあった収容所が6...
_ ミチの雑記帳 - 2006/07/21 22:40:01
映画館にて「バルトの楽園」
1914年、第一次世界大戦で日本軍はドイツ軍の極東根拠地・中国の青島を攻略。4,700名のドイツ人を捕虜を日本各地の収容所に収める事になる。その収容所のひとつ鳴門市板東俘虜収容所で起きた実話を基に描いた作品。
敵国の捕虜を人道的に扱うという国際条約の考え方すら浸透していない中で、たったひとつ板東収容所だけは奇跡的な存在だった。それは松江所長(松平健)の信念に基づいた指導の賜物。収容所の生活ぶりがとても興味深い。パン屋や印刷所があり、楽団もある。規律正しい国民性がしのばれるし、文化の面でいかにドイツが優れていたかを目の当たりにする。
恐怖や規則で人を縛っていては決して友情などは育たない。信頼すれば信頼にこたえるという信念が松江所長への敬愛の念を生み、ひいてはドイツ人捕虜たちと板東の人たちとの精神的な繋がりを生む。言語や習慣が違っても、人間は分かり合うことが出来るし、敬いあうことが可能だということ。
また、私の心を捉えたのは松江所長の出自。時は維新後たった50年。最期まで政府軍に抵抗した会津藩の生き残りは極寒の地・斗南に開拓の名目で追いやられ辛酸をなめた。(映画とは関係ないけれど、この部分に新選組好きな私は三番組隊長・斎藤一のことを思い出して平常心では見ていられなくなった)会津出身の松江所長はどれだけ軍部の中で辛い目にあっても会津人の誇りを忘れずに生きてきた。弱者の気持ちが分かる彼だからこそ捕虜の人権を尊重するという態度に繋がっていく。
そして最大のクライマックスはベートーベン第九の演奏会。音楽はなんと人の心を震わせるのだろう!ドイツ国民にとってのベートーベンは多分“国”そのもの。板東の住民の温かい心に対して、また、松江所長への敬愛の念をこめて、ドイツ人が捧げる曲はベートーベン第九以外にはなかったというのがいい。
青空の下、なけなしの楽器、男声のみの合唱で演奏された第九は熱く胸を打つ。
松江がハインリッヒ総督を訪れる際に川のせせらぎの音にベートーベンが被さって流れるちょっとしたシーンもお気に入り。また、エンドロールではカラヤン指揮の第九が流れ、久しぶりに見るカラヤンはやっぱりカリスマ性がある。
ブルーノ・ガンツの総督役をとても楽しみにしていたのだけど、出番はちょっと少なめ。『SAYURI』でそのかわいらしさをアピールした大後寿々花ち
1914年、第一次世界大戦で日本軍はドイツ軍の極東根拠地・中国の青島を攻略。4,700名のドイツ人を捕虜を日本各地の収容所に収める事になる。その収容所のひとつ鳴門市板東俘虜収容所で起きた実話を基に描いた作品。
敵国の捕虜を人道的に扱うという国際条約の考え方すら浸透していない中で、たったひとつ板東収容所だけは奇跡的な存在だった。それは松江所長(松平健)の信念に基づいた指導の賜物。収容所の生活ぶりがとても興味深い。パン屋や印刷所があり、楽団もある。規律正しい国民性がしのばれるし、文化の面でいかにドイツが優れていたかを目の当たりにする。
恐怖や規則で人を縛っていては決して友情などは育たない。信頼すれば信頼にこたえるという信念が松江所長への敬愛の念を生み、ひいてはドイツ人捕虜たちと板東の人たちとの精神的な繋がりを生む。言語や習慣が違っても、人間は分かり合うことが出来るし、敬いあうことが可能だということ。
また、私の心を捉えたのは松江所長の出自。時は維新後たった50年。最期まで政府軍に抵抗した会津藩の生き残りは極寒の地・斗南に開拓の名目で追いやられ辛酸をなめた。(映画とは関係ないけれど、この部分に新選組好きな私は三番組隊長・斎藤一のことを思い出して平常心では見ていられなくなった)会津出身の松江所長はどれだけ軍部の中で辛い目にあっても会津人の誇りを忘れずに生きてきた。弱者の気持ちが分かる彼だからこそ捕虜の人権を尊重するという態度に繋がっていく。
そして最大のクライマックスはベートーベン第九の演奏会。音楽はなんと人の心を震わせるのだろう!ドイツ国民にとってのベートーベンは多分“国”そのもの。板東の住民の温かい心に対して、また、松江所長への敬愛の念をこめて、ドイツ人が捧げる曲はベートーベン第九以外にはなかったというのがいい。
青空の下、なけなしの楽器、男声のみの合唱で演奏された第九は熱く胸を打つ。
松江がハインリッヒ総督を訪れる際に川のせせらぎの音にベートーベンが被さって流れるちょっとしたシーンもお気に入り。また、エンドロールではカラヤン指揮の第九が流れ、久しぶりに見るカラヤンはやっぱりカリスマ性がある。
ブルーノ・ガンツの総督役をとても楽しみにしていたのだけど、出番はちょっと少なめ。『SAYURI』でそのかわいらしさをアピールした大後寿々花ち
_ パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ - 2006/07/22 02:38:26
1914年、第1次世界大戦が勃発し、日本軍はドイツ軍の極東拠点地である中国・青島を攻略。この戦いで捕虜となったドイツ兵4700人は、日本国内12ヶ所の俘虜収容所に振り分けられた。劣悪な環境下で囚人同様の扱いを受けていた捕虜たちは2年後、収容所の統合により徳島県鳴門...
_ 映画と秋葉原とネット小遣いと日記 - 2006/07/24 18:56:38
『バルトの楽園(がくえん)』 公式HPはこちら
●あらすじ
第一次大戦下、参戦した日本は、ドイツ軍の極東根拠地中国の青島を攻め取った。青島から送還されたドイツ人捕虜たちの一部が徳島県・板東俘虜収容所に送りこまれる。所長の松江は同じ軍人として彼らに敬意を
●あらすじ
第一次大戦下、参戦した日本は、ドイツ軍の極東根拠地中国の青島を攻め取った。青島から送還されたドイツ人捕虜たちの一部が徳島県・板東俘虜収容所に送りこまれる。所長の松江は同じ軍人として彼らに敬意を
_ ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! - 2006/07/24 20:16:42
『第九』初演の地・坂東俘虜収容所
国境を越えた真実の友情がそこにあった
なぜ、彼はドイツを信じようとしたのか。
_ シネクリシェ - 2006/07/25 06:08:26
戦前の軍隊は、武士道の名残りから、捕虜になることを潔しとしない風習がありました。その結果、敵国の捕虜は卑怯者とみなすこととなり、扱いは実に
_ 夢見る小悪魔 - 2006/08/07 13:42:23
_ 大後寿々花 - 2007/03/04 08:59:29
大後寿々花 テレビドラマ 初主演決定
_ ひらりん的映画ブログ - 2007/03/29 03:24:48
なぜ今この作品を見ようかと思ったか???
主演の松平健の元妻・大地真央の再婚記念・・・という事でっ。(超こじつけだけど)
主演の松平健の元妻・大地真央の再婚記念・・・という事でっ。(超こじつけだけど)
_ 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~ - 2007/08/30 02:19:31
第一次世界大戦(1914~1918)のことが語られることは少ないが、海軍はマリアナとカロリン諸島、陸軍は青島のドイツ軍攻撃などで相応の戦死者が出た・・・
ハインリッヒ少将(ブルーノ・ガンツ)率いるドイツの極東根拠地青島の5千は3万の日本軍を果敢に迎え撃つが多勢に
ハインリッヒ少将(ブルーノ・ガンツ)率いるドイツの極東根拠地青島の5千は3万の日本軍を果敢に迎え撃つが多勢に
_ ☆彡映画鑑賞日記☆彡 - 2008/03/22 17:41:51
『第九の扉が開くとき 軍人は「人間」に帰る。』
6/17公開の「バルトの楽園」の試写会に行って来ましたぁ〜♪試写会場では、「マツケンのAWA踊り」が延々とかかっているし、やっぱりちょっといつもよりおば様たちが多めの試写会でした。
今年はドイツでW杯も開催....
大後寿々花ちゃん、ちょっと身長が伸びていましたね。
言葉が違っても文化が違っても人間って分かり合えるんだなと感動しました。
第九も迫力でよかった~!