Oi(オイ)ビシクレッタ2006/12/29 22:16:41

一家7人自転車4台で、リオデジャネイロを目指し、3200キロの職探しの旅。ブラジル人家族の実話を映画化。

誇り高き失業者のロマンは、妻と子供5人を引き連れ、あまりにも無謀・無計画な自転車の旅を決行。この一家のエネルギー、飽満社会の日本では、生まれることのない’力’です。

「物乞いはしても、泥棒はしない。」主人公のロマンは、いい加減な男のなのですが、しかし、人としての基本は、しっかりしている。教会の献金箱のお金を盗んでしまった長男を諭したりします。家族の悲喜こもごもをお楽しみください。

お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★★

たばこを吸うことで、一人前の男になる。この映画では、たばこのシーンが数多くありますが、意味を持たなくなる日も、近くなりそうですね。

水戸リードシネマ(12/24)にて 公式HP Oi(オイ)ビシクレッタ

コメント

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_ 詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記) - 2007/01/03 15:42:10

監督 ヴィセンテ・アモリン 出演 ヴァグネル・モーラ、クラウジア・アブレウ、ラヴィ・ラモス・ラセルダ

 「世界の中心広場」。ブラジルの北部にある。まわりには何もない。「文字」がただそう告げている。だれが決めたのか知らないが、そう決めて、それでよしとする。ここにこの映画のすべてがある。膨大な空間、そのなかの人間。人間を支えるのは「決定」(決意)である。
 映画は小さな街からリオデジャネイロまで3000キロ、自転車で移動する一家の話である。一家には何と乳児までいる。月1000レアルの仕事を求めて(仕事に就けるという保証はない)である。決めたのは夫であり、父親である。その無謀な決定にしたがって自転車をこぐ。
 3000キロの旅だから途中にいくつかのことが起きる。起きるけれど、そういうものはほとんど関係ない。「なんとか神父」の巨大な像なども登場するし、小さな街も登場するが、それらはすべて自転車をこいで仕事をみつけにいくという決意の前に吹っ飛んでしまう。その決意にしたがって行動する、つまり決意を実行する家族の行動力、愛と団結の力の前に、あらゆるものが吹っ飛んでしまう。彼らが存在するところが「世界の中心」である。中心には「父・夫」という「看板」がたっている。
 ひたすら頑固な夫・父。それでも好きで好きでたまらない、とついてゆく女(妻・母)。とりわけ、妻・母親のクラウジア・アブレウがすばらしい。太陽に焼かれてブロンズ色に輝く肌、しなやかな手足は彼女のこころのままに生き生きとしている。長い長い坂道を自転車で上るときのゆがんだ顔さえもが美しい。子供のギターにあわせて歌を歌うときの、歌を歌うことが楽しい、楽しいから歌えるといった表情がいい。みとれてしまう。彼女の美しさが殺風景な荒野を輝かせ、長い長い道のりを輝かせる。ブラジルの広大さをはねとばして、彼女の肉体とこころが「世界の中心」であり、その「広場」に家族が集まってくるのだという印象が残る。無学の父親は何も知らずに、彼自身が「世界の中心広場」という「看板」の役割をしている。
 反抗期の少年(長男)のラヴィ・ラモス・ラセルダも生き生きしている。内気と、内気を突き破ってしまいたい衝動。愛と怒りと悲しみ。そういうものが自然に移り変わる。どこまでいっても同じに見えるブラジルの広大さなかで動くこころがいい。
 人間は生きている。生きて輝く存在

_ アロハ坊主の日がな一日 - 2007/01/03 22:57:54

[ Oiビシクレッタ ]@渋谷で鑑賞

自転車で家族がブラジル横断(3200km)、ブラジルで本当
にあった話を映画化!

ブラジル北東部に住む無学で頑固な失業中のトラック運転
手ロマンは、自らを運命の男と信じ、失業中でありながら
月1000レアル(約400ドル)稼ぐ仕事に就くことを決意。
愛する妻ローゼと、6ヶ月の赤ん坊を含む5人の子供達を連
れリオ・デ・ジャネイロを目指し、自転車(ビシクレッタ)
で旅を始める。

_ とにかく、映画好きなもので。 - 2007/01/21 13:40:37








 自転車(ビシクレッタ)で3200kmを走破、家族は7人、4つの自転車にまたがって。

 ブラジル北東部に住む失業中のトラック運転手ロマン(ヴァグネル・モーラ)が、月1000レアル稼げる仕事を求めて、リオ・デ・ジャネイロを家族と共に向かいます....

_ epiphany - 2007/05/10 02:15:37


【原題】O Caminho das Nuvens
【邦題】oi ビシクレッタ
【あらすじ】ブラジル北東部のパライーバ州。ここに暮らす失業中のトラック運転手・ロマンは、家族を養うために月1,000レアル(約400ドル)稼ぐ仕事に就くと決意、