暗いところで待ち合わせ2006/12/23 23:02:17

光を失った女(ミチル)と闇を抱える男(アキヒロ)の殺人事件からはじまった奇妙な共同生活。ファンタジーなラブストーリーとして観ていたのですが、原作はライトノベルのベストセラー、最後に奇妙さの辻褄があうミステリーだったのですね。

「目の見えない女の家に他人が忍び込んで一緒に暮らす」という設定を、田中麗奈(ミチル)とチェン・ボーリン(アキヒロ)が演じていますが、このあり得ない設定を、淡く優しく表現し、ほのぼのとした雰囲気で楽しませてくれました。ミチルが侵入者のために食事を作り、二人一言も交わさないで食べるシーンなんて、なかなか素敵でした。

お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★

ミステリー部分は、その人の好みによると思います。私はあんまり要らないほうです。

シネプレックス水戸(12/14)にて 公式HP 暗いところで待ち合わせ

コメント

_ kimion20002000 ― 2007/07/07 22:34:25

TBありがとう。
はじめての食事のシーンがよかったですね。
「ありがとう」の感謝の気持ちですね。

_ skywave ― 2007/07/08 20:56:13

kimion20002000さん、コメントありがとうございます。
地味な映画ですが、田中麗奈の演技が光りましたね。
「夕凪の街 桜の国」の公開が待ち遠しい。

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_ ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! - 2006/12/27 20:46:18

光をなくした女

闇を抱える男


そんな孤独な二人を引き合わせたのは
ある殺人事件だった。


そしてはじまった不思議な共同生活。


ずっと自分の居場所を探してた

でも、やっとわかった


本当に必要なのは、場所じゃないって。


あなたに出逢えて....

_ シネマ de ぽん! - 2006/12/28 19:34:45

暗いところで待ち合わせ公開中ストーリー ☆☆☆☆映画の作り方☆☆☆☆総合評価  

_ シネクリシェ - 2007/01/09 04:21:18

 田中麗奈のうまさをつくづく感じさせる佳作でした。  視覚障害者とはいっても、住み慣れた家に他人が侵入してきてあれくらい近くに居座っているの

_ 欧風 - 2007/01/09 06:25:45

16日は池袋シネマサンシャインで「硫黄島からの手紙」を観たんですが、ま、

_ もっきぃの映画館でみよう - 2007/01/21 04:28:26

タイトル:暗いところで待ち合わせ 
原作:乙一 幻冬舎文庫
ジャンル:ベストセラーの映画化/2006年/129分
映画館:シネ・リーブル梅田(120席)
鑑賞日時:2006年12月24日 (日),20:00〜 80人?ぐらい
私の満足度:50%(役者65%) 
オススメ度:50%


月刊シナリオ12月号の表紙は、化粧気のなく、黒髪、色白の田中麗奈が
ぼんやりとした感じで白い壁によりかかっている腰から上のショット。
どうでもいいことだけど、ボサボサでちょっと濡れたような髪形が
昔の私と似ているなあと思ったり・・・。で、これは行こうと決めました。

予告編からみると、ひとり暮らしの視覚障碍者のとこへ入り込むという
シチュエーションのおもしろさ、鍋が蓋つきのまま棚の上から落ちてきて
倒れている顔面直前でうけとめる、アリエネーところが気になる。
この場面、笑うところなのか?


くもりの空?星雲?焦点がぼけたような映像のところどころがホタルのように光
る。※1

駅のホーム。 メインタイトル「暗いところで待ち合わせ」
駅のアナウンス『間もなく急行が通過いたします。』
ホームに若い男(チェン・ボーリン)がひとり立ち、やや見上げる。ホームはほ
かに、
座ってる人がひとりいるくらい。

白い壁の木枠の窓をあけるわかい女(田中麗奈)、白い服。
電車が、カメラと窓の間をさえぎるように通り過ぎてゆく。
再び窓。女はいない。

ホームの男の背後からのショット。前方上方に、先ほどの窓。
男の横からの立ち姿から、カメラを振って、住宅街の高台の窓へ。
二階建ての白い家が、駅全体を見渡せる位置にある。

開いた窓の内側から、駅のホームが見える。カメラが徐々に引いて、空。
ゆれる薄手の白いカーテン。暗転。

字幕『ミチル』

再び、部屋の内側からの窓。年配の男(岸部一徳)が入ってきて、
窓をピシャリと閉め、つづきの台所の席につく。Yシャツにネクタイ。
台所では、先ほどのわかい女が、味噌汁をよそっている。素足。
女も、四角いテーブルの男と対角に座る。
年配男『じゃあ、いただきます。』丁寧に、手をあわす。

年配男『ミチル。何か買ってくるものはないか?』
ミチル『大丈夫』

玄関、灰色の背広で年配男がでてゆく。音を立ててしまるドア。
『行ってきます』『行ってらっしゃい』
ドアとその周辺は、かなりの部

_ アロハ坊主の日がな一日 - 2007/01/22 00:30:28

[ 暗いところで待ち合わせ ]@銀座で鑑賞

新年になり心機一転といきたいところだが、昨年の映画が
お名残り惜しいようで・・・・。2月いっぱいぐらいまで、
昨年観た映画を紹介します。

今年一発目は、乙一(おついち)原作の映画化[ 暗いとこ
ろで待ち合わせ ]。警察に追われた男が、目の見えない
一人暮らしの女性の家に隠れ潜むというなんとも風変わり
なストーリー。
監督は、亡き巨匠今川昌平監督のご子息天願大介監督。
主演は[ 幻遊伝 ]に続き2度目の共演田中麗奈とチェン
・ボーリン(陳柏霖)。

_ Production Rif-Raf - 2007/03/08 14:41:35

基本情報 「暗いところで待ち合わせ」(2006、日本) 監督:天願大介(AIKI、無敵のハンディキャップ) 脚本:天願大介 製作:小穴勝幸 出演:田中麗奈、チェン・ボーリン、宮地真緒、井川遥、佐藤浩市、岸辺一徳 公式サイト http://www.kuraitokorode.com/ 今作の原作小..

_ いけこのDVD鑑賞記 - 2007/06/14 14:37:41

暗いところで待ち合わせ プレミアム・エディション 田中麗奈 (2007/05/25)ジェネオン エンタテインメントこの商品の詳細を見る

2006年 / 日本 / 130 minutes
出演 : 田中麗奈、チェン・ボーリン、井川遥、佐藤浩市
監督

_ サーカスな日々 - 2007/07/07 18:54:50




カテゴリ
スリラー/サスペンス ラブ・ストーリー

製作年
2006年

製作国
日本

時間
129分

公開日
2006-11-25〜

監督


天願大介
ストーリー
目の見えないミチルは駅のホームが下にある家で一人暮しを始める。ある日、一人の男がホームから転落死した。その直後、一人の青年がミチルの家に忍び込み、彼女に気づかれないように息をひそめて居間で暮らし始めた……。続きを読む
出演

チュン・ボーリン
田中麗奈
岸部一徳
井川遥
宮地真緒
佐藤浩市
波岡一喜
佐野史郎
詳細情報

視覚障害であっても、気配はより濃密に察知され、涙も流れる。

数年前になるが、グループの小さな出版社で、視覚障害者の方たちの短歌や俳句を編纂し、出版させていただいたことがあった。生まれつきから、ほぼ盲目の人から、ある日突然視力が亡くなった人、老齢化すると共に緩慢にほとんど視界が定かでなくなった人、さまざまな来歴の視覚障害者の方たちから寄せられた1千通を超える句や歌を見させていただいて、その瑞々しい表現に、繰り返しはっとさせられたことを、よく記憶している。

もともと、日本の句や歌の伝統としてさまざまな修辞や隠喩の技法が蓄積されてきたが、近代以降、「見たものをそのまますっと詠む」という詠み手の心構えが、大切な立ち位置として、強く意識されるようになった。言葉でいってしまえば簡単なようでいて、これはなかなか難しいことだ。
見ることは、単に網膜に像として、映っているということを意味しない。かならず、記憶や意味づけによって、つまり脳によって、発語のとき(言葉となるとき)に変容させられるからだ。



視覚障害の方たちの句や歌を通じて、はっとさせられたこととはなにか。
「今、見ていること」は五感によって感覚していることなのだが、脳の複雑な記憶回路を通じて、ひとつの光景に結像するときは、現実の目の前の光景とは微妙に異なっている。たぶん、視覚がなくなった分だけ、聴覚や、嗅覚や、触覚や、味覚や・・・といった他の感覚がそのことを補填するように鋭敏になり、独特の結像の仕方を促すのかもしれない、と思わせられる。 
その句歌は、どんなにも、光や色の表現が、豊かであることか。あるいは、定まらぬ記憶の中で、匂いや、触れ合った感触が、前面にせり出してくる。とても繊細に、力強く・

_ 小さなことを喜ぼう!             〜女41歳の「ちょいハピ」な日々〜 - 2007/07/08 01:01:23

これは、設定が面白いなと思って、本当は映画館で観たかったのだけれど、いつものことながら観損ねてしまい、DVDで観ました。


暗いところで待ち合わせ プレミアム・エディション
田中麗奈

正直なところ、ここまで素晴らしい作品とは予想していませんでした。

よく、映画や本を評する時に、星で表現することがあり、多くの場合、星五つで満点とされているようですが、私はこの映画に関しては、とうてい星五つでは足りないと感じました。

星五つで満点なのですから、それ以上は付けることはできませんよ、という正しい指摘をものともせずに(って変な表現ですがお許しあれ)、あえて力一杯、星十個、付けようと思います。

どこがそんなによかったか?

まず、ミチル(田中麗奈)とアキヒロ(チェン・ボーリン)それぞれの孤独に説得力があったこと。

特にアキヒロが、周囲に対して心を閉ざし、不信感と無力感に苛まれ、職場の横暴な先輩(佐藤浩市)への殺意を募らせていくさまは、観ていて胸が痛くなった。

……それにしても、佐藤浩市が演じる悪役って、観ているだけでこちらまで殺意を抱きそうなほどで、本当にほれぼれする。

逆に、彼が「いい役」を演じると、かっこよすぎてしまうので、彼には今後とも、どんどん悪役を演じてほしい!と個人的には切に願ってやまないのでした……ちょっと話がずれましたが。

周りに味方なんて一人もいなくって、本当に独りぼっち(と本人は感じている)の彼と、中途失明の上、頼みの綱の父親まで亡くして、気丈に振る舞ってはいるけれど本当は押し潰されそうに不安で寂しい彼女との、奇妙な共同生活。

(ここから先、ネタバレのおそれあり、ご注意下さい。なるべく、具体的に何が起きるかは書かないよう注意しますが、ついつい筆が滑ってしまうかもしれないので!)

自分の存在に気づかれてはならないのに、ついつい、微妙な形で彼女を助けてしまう彼。

そんな彼の存在に気付き始める彼女。

二人とも、それぞれに追い詰められた状況、しかもどんどん追い込まれていく。

原作もいいんだろうけど、やっぱり描き方がうまいんだろうな。

不覚にも、涙してしまいましたよ。

二度。

一つは、床にこぼれたヨーグルトを彼が拭き取っている時。

もう一つは、閉まろうとするドアを彼が押しとどめた時。

この彼がずっとここにいて、彼女を支え続けてくれたら、どんなにか心強いのに。また同時に、彼にとっても、彼女の存在がどんなにか心の支えになってくれるだろうのに。だけど、彼は殺人事件の容疑者で、警察に追われていて、だから、二人の関係性に未来などないのだ──。

……という、この切なさが、作品のキモなわけですね。

感じたのは、一言でまとめるならば、人が人と関わりながら、心を開いて生きていくって、本当に(すいません、今日もまた「本当に」が連発されすぎなのは重々承知してはいるのですが)素晴らしいことだな、ということ。

本当に(←出た)、いい映画でした。

井川遥も、怖くて、哀れで、はまり役でした。

「貞子かよ」って思いましたけどね。

以上、ネタバレを避けんとするあまり、観ていない人には分かりにくい部分も多々あったかと思いますが、本当に(←もうヤケ)、観ていない人は、死んでも(!)観たほうがいいですよ。

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_ 混沌と勇気日記。 〜破滅の世界に打ち砕く勇姿を持て〜 - 2007/09/25 22:37:29

交通事故が原因で視力を失ったミチル(田中麗奈)は、父(岸部一徳)と二人で静かに暮らしていた。
ミチルは深い悲しみを胸に、たった一人の生活を始める。
身の回りの家事を一人でこなすミチルの生活は、一見静かで穏やかに見えたが、その心の中は不安と孤独が今にも溢れ出しそうだった。
毎朝、日差しを感じるかのようにカーテンを開け、窓を開け放ち新鮮な空気を吸うのがミチルの日課だった。彼女の家の目の前には、駅があり、電車の音が聞こえる。
ある朝、いつものように急行電車がホームを通過する音が聞こえた。しかし、いつもと違ったのは静かな朝を切り裂くように鳴り響く電車の警笛、耳障りなブレーキ音・・・
その音の違和感から、何かが起こったという胸騒ぎを感じた。

_ 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~ - 2007/12/06 01:58:31

真犯人は身近にいて意外な人物・・ミステリーでサスペンスでちょっぴりラブストーリーだけど、気本的には不遇の若い男女による心温まる触れ合いの物語・・・



事故で光を失った本間ミチル(田中麗奈)は唯一の家族である父(岸部一徳)の他界によって、一人ぼっちとなる、親

_ 雑板屋 - 2008/02/05 06:33:24

乙一原作は今から2年前に読了。
私はこの原作が大好きである。
活字で読む孤独な男女の陰の生活は常に緊張感が漂い、その心理的距離感は絶妙で絶品である。
そして個人的には少しだけ泣ける小説であることが、映画としての映像化に興味を抱くことになるのだが・・・。

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