カーポティ2006/10/14 21:50:43

絶対、カーポティの「冷血」を読んでから観てください。

一家惨殺殺人犯の死刑囚ペリーに近づき、信頼関係を築いていくが、それはあくまで、ノンフィクション小説を書くため。「冷血」を書き上げるまでを、再現した作品です。

アメリカでは、誰でも知っている作家。しかし、日本では、名前だけは知っている作家。この違いが、この映画に引き込まれるかどうかの分かれ道なのでしょう。アカデミー主演男優賞受賞、フィリップ・シーモア・ホフマンの本人そっくりという演技も、わかりません。

しかし、カーポティとペリーの刑務所での会話、迫力があります。クロースアップでの二人のカット・バック。ペリーは残忍な殺人犯ですが、彼を利用しようとするカーポティは、さらに残忍なのでしょうか?

お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★★

私はこれから「冷血」を読みたいと思います。

公式HP カーポティ

コメント

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_ 我想一個人映画美的女人blog - 2006/10/14 23:02:55

『ティファニーで朝食を』の著者で有名なトルーマン・カポーティ。
ある死刑囚と出会い、現代文学最高の傑作と讃えられる『冷血』を書いた。。。

フィリップ・シーモア・ホフマンの、
魂乗り移ったような見た目のソックリ具合とそのなりきった演技が絶賛され話題先行!
実際ワタシも、内容そのものよりもどちらかというと殆どその演技を観たい!という理由で観てきましたー。


          


舞台は1959年、『お熱いのがお好き』が製作された年。というのがまっ先に思い浮かぶワタシですが、
実際に『ティファニーで朝食を』を書いた後に人気を極めて
マリリンモンローやハンフリーボガードなどの、今で言うセレブリティたちとの交流も多かったカポーティ。

ワタシは『冷血』を読んでもいないし、カポーティと言えば
"マリリンと踊ったことのある小説家”という印象しかなかった

   
{/arrow_t/}この写真、探してもなかなか見つからなかったので
持ってたマリリンの写真集から激写{/kaminari/}

写真を見てもそっくりなのはわかるけど、実際の喋り方しぐさまで研究したホフマン。
そっくりに化けた、というだけで最高の評価を得られたわけではもちろんなくて
内に秘めた繊細なカポーティの心情を絶妙に演じていて
各賞をノミネートや受賞で総ナメ! 
実在の小説家、トルーマンカポーティの『冷血』執筆過程を丁寧に映像化した作品。

アカデミー選考委員会のジイさまや評論家たちには
「キミはわかっとらんよ。」なんて言われそうだけど、
映画の内容として引きこまれたり、素晴らしい作品!!
なんて手放しで言いたくなるような作品ではなかったように思う。
単にワタシの好みじゃないというのもあるし、
原作を知らないというのと、カポーティという人物をある程度知った上で観るのとは
かなり見解も違ってきそう。

それでも最初は
集いの場で、
特徴あるあの話し方で饒舌にしゃべる、しゃべる、しゃべる!!
そんなカポーティ、ではなくシーモアホフマンに釘づけ! {/face_nika/}

そのとろとろとろけるような話し方が、観てるうちにいつしか
心地良い子守唄に聞こえてきて。。。{/face_hekomu/}
中盤は重くなった瞼をあけながら眠りとの戦いみたいになちゃった{/ase/}

あ、内容はちゃんと追っていたけど

_ カノンな日々 - 2006/10/14 23:05:04

トルーマン・カポーティのノンフィクション作品「冷血」の書き上がるまでを描いたヒューマンドラマ。トルーマン・カポーティの名前くらいは聞き覚えがありましたが「ティファニーで朝食を」の作者だとは全く知らなかったというそんなレベルです。

出演はその他に、キャサ....

_ シャーロットの涙 - 2006/10/15 01:41:42

言わずと知れた「冷血」の作者、トルーマン・カポーティ
実際の彼は知る由もないのだけど、フィリップ・シーモア・ホフマンが徹底的に研究したとあっては、スクリーン上にいたのはまさにカポーティ、その人であったのだろう。

予告編で何度も聞いてきた高い声。独特の身振り。
保守的な時代にあってもすでにゲイとしてカミングアウトしていたという彼の素顔に迫る今作品には、多大な期待を寄せていただけに公開が待ち遠しかった。

監督はベネット・ミラー。劇場用映画監督としてはデビュー作となるらしいけど、とても新人という感じには見えなかった。
間の取り方といい、空や麦畑や木々の自然を写すロングショットの使い方には目を瞠った。スペインで…という設定のロケーションも出てくるが、そこなんかは画面には輝きが満ちていた。

私はこういう映像や音楽の使い方にはかなり反応して、これらが良ければもうそこで心をつかまれてしまう・・・

もちろん実話に基づくものだから、キャスト達も見ていく上で重要視するけれど、脇役人もかなり重厚な話にも負けない存在感があったと思う。
それでもやはりオスカーを取ったホフマンのその演技には目が釘付け。

揺れ動く心理を台詞以上に語っていたと思う。
あのしゃべり口調だけではただの変人にも見えてしまうのに、それだけでない彼自身の心の闇も葛藤も孤独でナルシスト的な面を圧倒的に押し出してくる姿には、私は涙なしではいられなかった。

冷血というのは彼自身のことだったかのように見えてきてしまった。
名声と引き換えに失った代償は、計り知れないほど彼には大きかったのだろうか。

書きたいという欲求に利用しようとした自責の念に駆られたような、ペリーとの最後の別れ。ここのフィリップの演技に見えない演技には本当に身を削がれる思いがした。

女性作家のネルや生涯のパートナーであるブルースが言い放つきつい一言には、こちらも耳が痛くなってしまうほど。台詞も気の利いたものが実に多い。
カポーティ自身もそのトークで人の心を掴んでしまうほど話術に長けていて、常に話題をさらい物事の中心にいたような人物。
・・・でも、中心に君臨しながらも常に孤独でいた彼を思うと、どこか隙間風が吹いているように感じてしまう。

ペリーとトルーマンは常に裏腹。同じ要素を持った人物だけに、惹かれあうものと反発するものが混在する。自分を愛してい

_ ヨーロッパ映画を観よう! - 2006/10/15 01:46:34

「Capote」2005 カナダ/USA
監督はベネット・ミラー。主演のトルーマン・カポーティに2005年度オスカー主演男優賞に輝いたフィリップ・シーモア・ホフマン。彼の幼なじみで作家のネル・ハーパー・リーにキャサリン・キーナー。刑事アルヴィン・デューイにクリス・クーパー...と個性派俳優の3人。死刑囚ペリー・スミスは「タイガーランド/2000」のクリフトン・コリンズ・Jrが演じている。
この映画に関しては飽きるほど予告を観、カポーティ演じるホフマンが発する台詞が脳裏に焼き付きくほどだった。やっと公開観る事が出来た。期待して観る映画って裏切られるとがっくし来るのだが、これに関しては期...

_ 水曜日のシネマ日記 - 2006/10/15 09:34:22

作家トルーマン・カポーティが、ノンフィクション小説の名作「冷血」を書き上げるまでを描いた作品です。

_ ラムの大通り - 2006/10/15 10:03:24

----これってフィリップ・シーモア・ホフマンが
賞を総ナメにした映画だよね。
カポーティ本人そっくりって話題になっているけど?
「そうらしいね。
でも本当に似ているかどうかなんて
ぼくたちには分からないよね。
そのことはともかくとして、
オスカーが全部ソックリさん大会になってしまったら、
それはそれで、ちょっと問題だと思う」
----おや、少し辛口だニャ?
「ただね、
この映画は良きにつれ悪しきにつれ
彼の演技に負っているところがとても多い。
と言うのが、この中での彼の声色が
他の映画ではとても聞くことのできない
神経質なまでのかん高いトーン。
人によっては耳障りなこの声が、
映画のトーンをも決定してしまう。
結局、この声にノレるかノレないかで、
この映画はオモシロくもなるし退屈にもなる」
----ニャるほど。
お話は伝記ニャんでしょ。
どこに比重が置かれているの?
「カンザス州の田舎町で起こった
一家四人の惨殺事件に興味を抱いたカポーティ。
彼はノンフィクションの新たな地平を切り開くと言う野望の下、
捜査に当たった保安官や事件の発見者を訪ね歩き、
現場や遺体を見て回り、ついには犯人との接触に成功する。
そこからついに彼は
傑作『冷血』(※映画にもなりました。これは必見です!)を生み出す。
ノンフィクション・ノベルと銘打たれたこの本は
一大センセーションを巻き起こすものの、
以後、カポーティは本格的な作品を書けなくなってしまう。
果たしてそこで何が起こったのか?」
----おっ。ミステリーが少し混じっているわけだ。
「うん。
少しネタバレ気味になるけど、
カポーティは犯人の一人ベリー・スミスの信頼を得るものの、
肝心の犯行の詳細に付いては聞き出すことができない。
しかもカポーティとしては
小説を完結させるには犯人たちが死刑になってくれないと困る。
つまり、彼はベリーの死刑の執行を待ち望むようになるんだ」
----それはひどいニャあ?
「ある意味、悪魔だよね。
この映画は創作というものが
そのような悪魔的側面を持っていることをいやと言うほど見せつける。
もちろんカポーティは血の通った人間だから、
彼に信頼を寄せている男の死を待ち望む自分を
そのまますべて受け入れるわけではない
そのためカポーティは次第に精神的バランスを崩し始める。
フィリップ・シーモア・ホフマンの演

_ 映画とはずがたり - 2006/10/20 01:46:23

今年度アカデミー賞で
主要5部門にノミネートされた力作!
作家の苦悩と情熱を切々と熱演する、
フィリップ・シーモア・ホフマンが圧巻!
1回目の感想はコチラ!

STORY:1959年、『ティファニーで朝食を』で
すでに人気作家となっていたトルーマン・カポーティ
(...

_ パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ - 2006/10/21 03:20:21


数々のスキャンダラスなゴシップで知られ、アメリカの社交界の頂点に君臨していた人気作家トルーマン・カポーティが、「冷血」を執筆中に見たものとは??。
1950年代末、作家トルーマン・カポーティは輝く光に包まれていた。
「ティファニーで朝食を」で人気作家に...

_ ひるめし。 - 2006/10/22 20:49:53

何よりも君の死を恐れ、誰よりも君の死を望む。
製作年:2005年
製作国:アメリカ
監 督:ベネット・ミラー
出演者:フィリップ・シーモア・ホフマン/キャサリン・キーナー/クリフトン・コリンズ・Jr/クリス・クーパー
時 間:114分

[感想]
ヤバイ・・・ほとんど睡魔との戦いで集中しちゃってたから映画本体に集中しきれなかった〜。

トルーマン・カポーティを全く知らないからフィリップ・シーモア・ホフマンがどれだけ似てるからわからないけど、かなりクセがある人だったのね。

「冷血」を書き上げるのにかなりの歳月を費やしたのね・・・。

それを表現するかのようにカポーティの髪の毛がだんだん薄くなっていたような気がした。

最後の絞首刑のシーンは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を思い出してしまった・・・。


それにしても最近のアカデミー賞って実在の人物を演じた人が受賞するのが多い気がする。
まるでモノマネ大会だわね。

[関連作品]
フィリップ・シーモア・ホフマン出演作品・・・「M:i:III」「マグノリア」

お気に入り度:★★
川崎チネチッタにて観賞。
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_ 日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~ - 2006/10/28 07:39:32

ノンフィクションノベル、「冷血」
を執筆するカポーティの姿を描いた作品です。

何と言っても、主演したフィリップ・シーモア・ホフマンが光っています。

フィリップ・シーモア・ホフマン自身が、この声、この仕草で、ずっと生きてきたに違いないと思わせる見事な化けっ

_ シネクリシェ - 2006/10/28 08:59:02

 『M:i:Ⅲ ミッション・インポッシブル3』で敵役を好演したフィリップ・シーモア・ホフマンが、予想以上の圧倒的な名演をみせてくれました。

_ シネマ de ぽん! - 2006/10/31 08:27:39

カポーティ公開中ストーリー ☆☆☆☆映画の作り方☆☆☆☆総合評価  ☆☆☆☆ す

_ ひらりん的映画ブログ - 2006/11/01 04:14:28

この作品で2005年度のオスカー主演男優賞を取った、フィリップ・シーモア・ホフマン。
名前が長いので、略してF・S・Hとしておこう。
受賞するとは思ってなかったのか、だいぶ経ってからの公開。
この種の映画は、受賞でもしなかったら劇場未公開になってたかもね。

_ ニュース情報 - 2007/01/04 14:48:53

第49回(2006年度)ブルーリボン賞ノミネートが3日、決まった。同賞は、スポーツ報知など在京スポーツ紙の映画担当記者で構成される東京映画記者会が選考する。

 主演男優賞・渡辺謙(47)、同女優賞・中谷美紀(30)など第31回報知映画賞の受賞者、受賞作品が全8部門で候補に。「フラガール」が邦画7部門中最多6部門でノミネート。同作は主演女優賞では松雪泰子(34)と蒼井優(21)の2人を、助演女優賞では富司純子(61)と蒼井の2人がそれぞれ候補に挙がった。

 なお主演男優賞ノミネートのSMAP木村拓哉(34)は日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を「競うことをしたくない」と所属事務所の意向ですでに辞退しており、今後の対応が注目される。

_ CinemA*s Cafe - 2007/02/26 22:16:05



公式サイト


私はこの主人公を知らないので、どれほどそっくりなのか分からないのだけど、かなりそっくりらしい。
最近のアカデミー主演賞は実在の人物だった人をどれほどそっくりに演じられるかということにかかっ

_ Subterranean サブタレイニアン - 2007/04/03 14:59:37

監督 ベネット・ミラー 主演 フィリップ・シーモア・ホフマン 2005年 アメリカ映画 114分 ドラマ 採点★★★★ 非常に単純な生き物なので、誰かが自分の事を好きでいてくれているってだけで勇気やら自信やらなにやらかにやらモロモロが倍増する私。その反面、いったん誰かを..

_ さるおの日刊ヨタばなし★スターメンバー - 2007/04/22 03:16:06

さるおです。 『CAPOTE/カポーティ』を観たよ。 監督はまだ『The Cruise』しか撮っていないベネット・ミラー(Bennett Miller)、脚本はジェラルド・クラーク(Gerald Clarke)、ということで、"初めて"尽くし。しかし勇気ある作品に仕上がったなぁと、すごいと思います。 出演は..

_ Sweet* Days** - 2007/07/15 15:27:38

カポーティ コレクターズ・エディションフィリップ・シーモア・ホフマン (2007/03/16)ソニー・ピクチャーズエンタテインメント この商品の詳細を見る監督:ベネット・ミラー CAST:フィリップ・シーモア・ホフマン、

_ 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~ - 2007/12/26 01:51:35

原題:Capote
「ティファニーで朝食を」の作家が、ノンフィクション小説の新たな地平を築き上げるべく野心を持って取り組んだ問題作「冷血」・・ハードでシビアな物語・・・



トルーマン・カポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)が目に留めた小さな新聞記事、それは195

_ ☆彡映画鑑賞日記☆彡 - 2008/01/31 21:54:23


 『何よりも君の死を恐れ、 誰よりも君の死を望む。』
 コチラの「カポーティ」は、演技派俳優として知られるフィリップ・シーモア・ホフマンが、初めて製作総指揮と主演を務め、アカデミー賞をはじめとする主要映画賞の主演男優賞を受賞した映画なんですが、9/30に公....