出口のない海2006/09/19 00:01:11

人間魚雷「回天」、魚雷を抱えて人間が突っ込む特攻兵器。そして、その操縦も命がけ。この映画で、日本海軍の最新鋭秘密兵器と胸を張る「回天」が、あまりにお粗末過ぎる代物なのに驚きました。

日本も、60年前は悪の枢軸国家であり、民間人相手ではないが、テロ攻撃と等しい作戦を、若者に強いていた。そして、その代償が、広島、長崎の惨劇。日本は、戦争の空しさを一番分かっている国民のはずである。

「9.11」と「回天」の違いと共通点、そんなことを考えさせらる映画でした。「ユナイテッド93」もあわせて見たい映画ですね。

お勧め度 ★★★★ 私の満足度 ★★★★

観客は、中高年の方がほとんどでした。若者たちに見て欲しい映画です。

TOHOシネマズひたちなかにて 公式HP 出口のない海

コメント

_ ミチ ― 2006/09/19 08:03:29

こんにちは♪
劇中の並木のセリフ「回天を世に知らしめるために」というのはこの映画で成し遂げられましたね。
特攻というのは神風特別攻撃隊だけではなかったことを若者に知ってほしいです。

_ skywave ― 2006/09/19 21:51:30

こんにちは、ミチさん。
「知らない」ということは、悪いことではない。しかし、「知ろうとしない」ことは、悪いこと。だから、それを教えてくれる映画が大切ですね。

_ kossy ― 2006/09/19 23:44:54

よくわからなかったけど、木造なんですよね。
特攻機だって張りぼてだし、突っ込んで無くなってしまうものには金はかけられないってところなんでしょうね~

_ skywave ― 2006/09/20 21:57:44

こんにちは、kossyさん。
全重量8.3トンなので、鉄で出来ていると思いますが、映画に出てきた「回天」は、そんな重みが感じられませんでしたね。
それにしても操縦方法が、難しすぎる。機械が自動ですべきことを、すべて人間が手で行う。うまく発進できても、できなくても、死が待つのみ。なんと、むなしい現実なのでしょう。

_ でんでん ― 2006/10/01 23:17:40

skywaveさんこんにちは。
トラックバックありがとうございます。

>「9.11」と「回天」の違いと共通点、そんなことを考えさせられる映画でした。「

形は違えど、そこにある戦争の姿はむなしく感じます。
そして今もそれを知る事が大事、そんな気がしました。

_ skywave ― 2006/10/02 21:38:34

でんでんさん、こんにちは。
戦争のむなしさは、’頭’では誰もが知っていること。しかし、誰かが、はじめてしまう。そうしないために、まず、戦争の’現実’を知ることですよね。

トラックバック

_ ミチの雑記帳 - 2006/09/19 08:06:38

映画館にて「出口のない海」

太平洋戦争末期、海の特攻兵器と呼ばれた人間魚雷“回天”に乗り込んだ若者たちを描く戦争ドラマ。原作は横山秀夫の同名小説。

戦局が悪化する中、徴兵の猶予を与えられていた大学生・並木浩二(市川海老蔵)の友人たちの中にも自ら軍に志願するものが続出。並木もとうとう野球を諦めて海軍を志願する事にする。

あの当時の若者にはあの時代を生き抜くという意識はなかったかもしれない。「死」がすぐそこに確かに存在するので、何のために生き、何のために死ぬのかを常に問い続けねばならなかったろう。そして未来が見えないのだから夢も絶たねばならない。現在の若者たちが漫然と日を送り、夢さえ持たないのとは大違い。

潜水艦映画というのは独特の緊迫感を持つ。狭い艦内はただでさえ息苦しいのに、敵ソナーに引っかからないように静寂を保たねばならず、空気は薄くなり、室温が上がる。汗臭さまで匂ってくるようだ。潜水艦以上に“回天”の内部は狭く、人ひとり乗り込むのがやっと。周囲を取り囲む計器類。これに乗り込んだ時は「死」へ発進するのだから緊張感もピークに達する。印象に残るのは、“回天”出撃命令が出て、死を覚悟した直後に整備不良で発進できなかった時。死の淵を覗いた極限状態からの生還。そんなことを繰り返されたらたまらない・・。“回天”発射命令を出す艦長(香川照之)もつらそうだった。

今から思えば無謀な特攻作戦を考え出したものだ。あまりにも複雑すぎる操縦方法。これではマスターするのも至難の業だったろうし、整備も大変だったろう。実際、訓練中に命を落とした方も多かったはず。一旦発射してしまえば自力脱出もできず、後戻りもできず、ただ進むだけ。敵艦に命中する確率はあまり高そうには思えない。原作を読んだ時もラストの呆気なさが意外だったのだけど、映画でも並木の果て方はある意味意外かもしれない。敵を倒して華々しく散った人ばかりではない、訓練中に死ぬ事だって、事故で死ぬ事だってある。そんな虚しい「死」だって戦争の一面なのだ。そして並木の死は、「“回天”というものを伝えるために死ぬ」という、彼が言ったとおりのことになったのだから、意味のあるものとなった。

並木の父親が「敵の姿を見たことがあるか?」というシーンがある。敵ひとりひとりは良い人かもしれない、敵にも家族があり恋人があり夢を持っているだろう。でも、戦

_ ネタバレ映画館 - 2006/09/19 22:29:46

俺を軍神にさせてくれ!そうすりゃ靖国に奉られ、少なくとも家族には数十年間軍人恩給が支払われるんだ!

_ 長江将史〜てれすどん2号 まだ見ぬ未来へ  - 2006/09/19 23:24:02

8月15日にも紹介、午後十時の記事でも前説はしたので、いきなりレビューといきましょうか肥後橋のリサイタルホールにて。前に日本沈没試写会で訪れてひとりで感動してたとこです今日もわりといっぱい入ってましたが、youとともに真ん中のナイスポジションで観れましたよ

_ Extremelife - 2006/09/20 02:25:46

人気作家・横山秀夫の同名原作を、「半落ち」に続いて佐々部清監督が再び映画化した感動の人間ドラマ。人間魚雷“回天”の乗員に志願した若者たちに焦点を当て、様々な葛藤の末に重い決断へと至る心の軌跡を丁寧な筆致で描き出す。主演は、本作が記念すべきスクリーン・デ...

_ Akira's VOICE - 2006/09/20 10:35:27

反戦という言葉が浮かび上がらない戦争映画。

_ CINEMANIAX! - 2006/09/21 01:36:46


【新宿ジョイシネマ】
1945年4月、1隻の潜水艦に極秘任務を帯びた4人の若者が乗り込んでいた。敗戦が色濃くなった日本は、最後の秘密兵器 “回天”に戦況挽回の望みをつないでいた。それは定員1名、脱出装置なしの小型潜水艦。そこに大量の爆薬とともに乗員が乗り込み自ら操縦、敵艦への自爆攻撃を仕掛けるというもの。4人の若者のうちの一人、並木浩二(市川海老蔵)は、甲子園の優勝投手。周囲の期待を背に大学へ進学したものの、肩を壊してエースの座を手放してしまう。それでも並木は野球への情熱を失うことはなかった。...

_ 複数恋愛進行中 - 2006/09/22 15:23:16

人間魚雷ということばにぎょっとする。

終戦間近に作られた、脱出装置のない高性能魚雷、通称「回天」。

しかし、主人公の並木浩二をはじめ、乗り込みを志願した若者たちは、

国を、そこに住む家族や恋人を守ろうと、生真面目に操縦法を学ぶ。

自らの「棺桶」

_ ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! - 2006/09/23 01:16:37

甲子園の優勝投手、オリンピックを目指した長距離ランナー、母親想いの陽気な若者、歌が得意な青年・・・


その日、彼らは死ぬために回天に乗った。愛する人たちを守れると信じて――



1945年、夏――それでも青春だった。


_ いろいろと - 2006/09/24 11:45:09

出演  市川海老蔵、上野樹里、香川照之ほか おもしろいという映画ではなく 感動す

_ ひるめし。 - 2006/09/24 13:41:06

1945年、夏―――それでも青春だった。
製作年:2006年
製作国:日本
監 督:佐々部清
出演者:市川海老蔵/伊勢谷友介/上野樹里/塩谷瞬/香川照之
時 間:121分

[感想]
市川海老蔵と上野樹里って恋人同士というよりか兄妹だろ!?っと思ったわ・・・。
ちょっと年齢が離れすぎているよね・・・。


人間魚雷「回天」のお話。
この映画で初めてそういう兵器があることを知った。
だって学校で習ったことないんだもの・・・。

戦争映画の割には戦闘シーンはなく、血も飛び散らない。
「男たちの大和/YAMATO」の時はこれでもか!!ってくらいに出血サービスだったな〜。
そんな大和はちょこっとだけこの映画に出演してるの(笑)

一番悲しかったのは主人公の並木くんが戦死じゃなくて訓練中に死んじゃったこと。
彼の最期のみんなにあてた手紙にはグっときたわね〜。


この映画にもあったけど、ワタシ駅のホームで別れるシーンって好きなのよね(笑)
なんか素敵じゃない!?

[関連作品]
佐々部清監督作品・・・「チルソクの夏」「半落ち」

お気に入り度:★★★★
TOHOシネマズ 川崎にて観賞。
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_ アンディの日記 シネマ版 - 2006/09/26 23:24:06

泣き度[:悲しい:]        2006/09/16公開  (公式サイト)
青春度[:よつばのクローバー:][:よつばのクローバー:][:よつばのクローバー:]
満足度[:星:][:星:][:星:] 


【監督】佐々部清
【脚本】山田洋次/冨川元文
【原作】横山秀夫 『出口のない海』(講談社刊)
【出演】
市川海老蔵/伊勢谷友介/上野樹里/塩谷瞬/柏原収史/伊崎充則/黒田勇樹/平山広行/尾高杏奈/永島敏行/田中実/高橋和也/平泉成/嶋尾康史/香川照之/古手川祐子/三浦友和


<ストーリー>

時は1945年4月。青年が、一隻の潜水艦に乗り込んでいく。彼の名は並木浩二(市川海老蔵 )。戦況苦しい日本を前に、自ら志願した極秘任務を果たそうとしているのだ。野球ボールを握る彼の胸に、思い出が去来する。高校時代、甲子園優勝投手として周囲の注目を集め、大学に進学したこと。大事な肩を痛めたこと。しかし夢をあきらめなかった日々。そして日米が開戦。同級生らが志願しはじめ、並木も海軍への志願を決める。彼の任務は人間魚雷“回天”としての、敵艦への激突だった。(goo映画より)

≪予告編≫ 

                  
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_ 映画と秋葉原とネット小遣いと日記 - 2006/09/28 21:49:08

『出口のない海』?
公式HPはこちら

●あらすじ
1945年、脱出装置の無い爆弾兵器、回天を操ると言う極秘任務で潜水艦に乗艦した甲子園投手の並木(市川海老蔵)を初めとする4人の若者。大事な家族や恋人との係わり合いを持ちつつ彼らは、死を覚悟して・・・・・・・

_ 京の昼寝〜♪ - 2006/09/29 12:34:29

その日彼らは死ぬために回天に乗った。愛する人を人たちを守れると信じて・・・。
 
 
■監督 佐々部清■原作 横山秀夫(「出口のない海」講談社刊)■脚本 山田洋次・冨川元文■キャスト 市川海老蔵、伊勢谷友介、上野樹里、塩谷瞬、香川照之、古手川祐子、三浦友和□オフィシャルサイト  『出口のない海』 1945年、極秘任務で潜水艦に乗艦した甲子園投手の並木(市川海老蔵)をはじめとする4人の若者。 大事な家族や想いを寄せる女性との未来を諦めた彼らは、死を覚悟して上官の指令を待つ。 脱出装置の無い爆弾兵器、“回天”を操るために。 おススメ度 ⇒★★★ (5★満点、☆は0.5)  cyazの満足度⇒★★★☆ 『半落ち』コンビと来れば期待しないわけにはいかない。まして佐々部監督はぼくの好きな監督さんだ。 山田洋次の脚本でどのように戦争において死を覚悟の戻れない選択を選んだ若者の姿を描き出すのか。 お国のために自らの死を持って敵艦に体当たりを食らわす回天。 この使命に携わる人間たちは、現代に置き換えると高校生や大学生のような若い世代である。 現代に生きる若者が「お国のために死んで来い」と言われれば、それこそ全員が逃げてしまうようなものだろうけど、選択肢がない戦争という舞台にでは、生きることより、死んでいくことが肯定され、ある意味美化されてしまう。  死を覚悟して打ち放たれる回転がうまく作動せず使命を果たせず生き残る儚さをカメラはクローズアップしていく。 実際には、死んで当たり前、生きて戻れば卑怯者。 そんな時代に生きることは今では全く想像を絶することなのかもしれない。 ただそればかりを強調されても、「ただ泣けと言われてに過ぎない」ような感じは否めない。 爽やかなイメージの中で強いメッセージはないものの、死んでゆけるもの、そうでないものが、それぞれの“想い”と恐怖を、互いを慰めあい、奮い立たせることでその恐怖を払拭しようとする。 死にゆく者に、複雑な回転の操縦はかなりのプレッシャーであったと想像できる。 2度と戻れない決心をして回天が何かのトラブルで動かないときの表情は恐らくこんなものではなかったろう。 派手さはないものの、人間重視の視点と、友情・家族愛を優しく描いた作品だが、今ひとつ心を動かすものが足りなかった感じだ。
 佐々部監督をもってしてもなかなか

_ 欧風 - 2006/10/01 10:42:14

映画観まくり週末、土曜は八戸フォーラムで「フラガール」、「時をかける少女」、「アオグラ」。日曜日はイオン下田TOHOシネタウンでまず「ラフ」を観る。

そして2本目に観たのが、「出口のない海」。これは第2次大戦の終盤、苦しくなった日本は、飛行機に爆薬を沢山積んで敵艦に突っ込むという特攻攻撃をするようになりました。いわゆる「神風特攻隊」は有名ですね。その他にも特攻兵器がいくつか開発されたんですが、そのうちの一つが、1人乗りで敵艦に突っ込む潜水艦、「回天」。これは知らない人も多いんじゃないでしょうか。私

_ シネマでキッチュ - 2006/10/01 16:28:24

回天の映画はとくに辛いかなあと思ってたんですが。 この映画はちょっと違いました。 おっとり微笑んでいる主人公の姿が記憶に残るんです。 青春~~してる姿が。 ストレートに青春を生きてる主人公の姿がそのまま戦争にたいするこの映画のシニカルな姿勢になっていると思うの。 それって戦争映画としてはカッコ悪い映画なんですよね、きっと。 画面のなかの兵隊たちが必死にやってる、でも失敗する、そしてこちらがちょっ

_ ちょっとだけ勝手に言わせてもらいます(Blog版) - 2006/10/01 23:21:19

 今夜はシネマサンシャイン沼津のレイトショーにて、横山秀夫原作の「出口のない海」

_ 渋谷でママ気mama徒然日記 - 2006/10/07 15:29:17

監督:佐々部清
原作:横山秀夫
脚本:山田洋次、冨川元文
出演:市川海老蔵 、伊勢谷友介 、上野樹里 、塩谷瞬 、
柏原収史、伊崎充則 、香川照之 、古手川祐子 、三浦友和
公式サイト
ママの評価:☆☆☆★★

最近またまた週末に行けずに映画のチケットを無駄に....

_ 八ちゃんの日常空間 - 2006/11/08 08:47:20

戦争は昭和生まれの日本人にとって絶対に避けて通れない問題だ。
で、毎年のように戦争を題材にした映画が作られる。
戦争を忘れてはいけない、という意味では大変にすばらしい事なのだが、なにせ、みんな涙を誘うような題材ばかりだ。

_ もっきぃの映画館でみよう - 2006/11/12 23:42:50

タイトル:出口のない海(佐々部清監督)・松竹
ジャンル:戦争ドラマ/2006年/121分
映画館:TOHO伊丹シネマズ(151席)
鑑賞日時:2006年9月30日30人
私の満足度:65% 
オススメ度:65%


大好きな「チルソクの夏」の佐々部監督作品。
尊敬する山田洋次監督のオファーを受けての戦争映画。
いままでの作品の流れからはやや違和感を感じるが
はたして?


青い海のなか。画面左上の隅に、黒っぽい船底。
右手前に、潜水艦が入ってくる。
上から黒いドラムカン?が落ちてきてと思ったら、ドカーン。

「総員配置!」サイレンとともに「総員配置!」が連呼される。
壁には、直径50cm程度の丸穴があり、そこをくぐりぬけて
移動する人。潜望鏡をのぞきハンドルを握る人(香川照之)。
無線室では計器を見つめる人。爆撃がづづく。

ファミレスのような4人掛けのボックス席が二つ。カーキ色の軍服、
肘までの袖に短パンの若者たち。
「やられてまうんか」「こんなところで」
右手に野球のボールを持った男(市川海老蔵)が、机の上で小刻みに
バウンドさせているが、爆弾の振動で大きく艦内が揺れ、ボールが
転がってゆく。

 (爆撃を避けて若干の浮上、爆弾は潜水艦にぶるかるがその時点では
  爆破せず落ちてゆく。爆撃音が下に聞こえるようになり、
  やがて静かになる。)

「両舷停止!」

「手洗い歓迎だったな。」と艦長。
「伊藤はいります。」(塩谷瞬)
「これおちてました」とボールを渡す。
「ありがとう」顔のアップから、マウンドで振りかぶる姿へ。


時は1945年4月。青年が、一隻の潜水艦に乗り込んでいく。
彼の名は並木浩二。戦況苦しい日本を前に、自ら志願した極秘任務を
果たそうとしているのだ。野球ボールを握る彼の胸に、思い出が去来する。
高校時代、甲子園優勝投手として周囲の注目を集め、大学に進学したこと。
大事な肩を痛めたこと。しかし夢をあきらめなかった日々。
そして日米が開戦。同級生らが志願しはじめ、並木も海軍への志願を決める。
彼の任務は人間魚雷“回天”としての、敵艦への激突だった。

<感想・完全なネタバレあり> 
「回天」がこんなに複雑なものだったとは、そして命中する確率の低い兵器に
全てをかけざるを得なかった「バカバカしさ」が丁寧に描かれていました。
だけど、 冒頭からな

_ サーカスな日々 - 2007/03/12 13:37:08




カテゴリ
: ドラマ 戦争 その他

製作年
: 2006年

製作国
: 日本

時間
: 121分

公開日
: 2006-09-18〜

監督
: 佐々部清

出演
: 市川海老蔵(11代目) 伊勢谷友介 上野樹里 塩谷瞬 柏原収史 伊崎充則 黒田勇樹 平山広行 尾高杏奈 永島敏行 田中実 高橋和也 平泉成 嶋尾康史 香川照之 古手川祐子 三浦友和
かつて甲子園の優勝投手だった野球青年が怪我の苦難を乗り越え、海軍へ志願し戦争へ参加する・・・。戦争とは何か、生きる意味を問いかける大作である。映画デビューの市川海老蔵が青年を熱演し、感動的な人間ドラマに仕上がっている。 続き

僕たちもまた、ボールの行方を、見逃してはならない。

海戦映画とりわけ潜水艦を舞台としたものには、欧米にも、また数は少ないが韓国や日本にも、名作が多い。潜水艦の本分は、海をレーダー網を回避しながら潜航し、「敵」を潜望鏡などで発見した場合、適切な距離から魚雷を発射することにある。あるいは、敵艦や戦闘機に見つけられた場合は、これまた潜航し、敵の攻撃をやり過ごすことになる。もちろん、潜水艦同士の、海上からはうかがい知れぬ、暗闘もある。

もともと潜水艦は、必要最小限度の有目的の設備しか持たない。その空間は狭く、燃料にも限界があり、空気の保有もたかがしれている。それだけでも、息苦しいのに、近くに敵が接近した場合は、ある深度まで潜航し、敵の魚雷攻撃や爆弾落下をひたすらやり過ごすことになる。モーターも切り、大きな音も発せず、ソナー探索をじっと身を潜めてかわし、敵が立ち去るのをひたすら待つ。
この作品でも、序盤に、主人公たち「回天」特攻兵を運ぶイ号潜水艦が、数時間もじっとエンジンを切り、敵から退避するシーンがある。艦内の温度は40度を超える。空気がだんだん薄くなる。一発の爆撃で、浸水したり、炎上したり、航行不能になったりする。鹿島艦長(香川照之)は、「オレには金毘羅さんのお守りがあるから」と仲間に話す。ある領域に入れば、運を天に任すしかないのだ。それが、潜水艦を舞台にした戦闘の、不気味な沈黙が支配する闇の世界のいいしれない恐怖といってもいい。だから、敵が立ち去り、浮上し、ハッチを開けて、まず、金魚の様にパクパクと外の空気を吸い込むのだ。そして、青空や星夜を目撃し、生き延

_ *モナミ* - 2007/06/14 19:24:59

この頃の大学生は、大人びてるというか、
老けてるというか。

多分、達観しちゃってんだろな。
こんな世の中だもの。

甲子園に出るのが夢。
オリンピックに出るのが夢。
好きな人と一緒になるのが夢。

そんな夢なんて、語ることさえ許されない。
無残にも摘み取られた青春。


40度にもなる潜水艦の中で思うのは、
出征する前の、若者らしい生活。

たわいもない出来

_ ☆彡映画鑑賞日記☆彡 - 2008/02/20 20:25:28


 コチラの「出口のない海」は、横山秀夫の同名小説を「半落ち」に続き佐々部清監督が映画化した戦争映画です。公開されている時に、実はちょっと気になっていたのですが、あんまり評判が良くなかったし、公開も結構小さめでしたよね。
 「男たちの大和/YAMATO」と同じ....