シネマ日記 不撓不屈2006/06/27 20:52:21

国家と個人が対峙する。圧倒的な力の差に屈せず、意志を貫いた主人公の飯塚税理士(滝田栄)。そして、なによりすばらしいのは、そんな彼を支えた人たちが、いたことである。

いつの世も同じであるが、「泣くこと地頭には勝てない、長いものには巻かれろ」ということで、国税庁の言うとおりするのが、飯塚税理士にとっても、一番楽な選択であっただろう。

しかし、彼は言いなりにならなかった。

法律とは何のためにあるのか。国家とは誰のためにあるのか。この問いの答えは明らかであるが、明らかな事実が現実には無かった。

強くないのが人間。そして、強くなるのも人間です。

お勧め度 ★★★ 私の満足度 ★★★

社会派ドラマということで、観客は中高年サラリーマンが目立ちました。お勤めは、会計事務所か税務署か?

シネプレックス水戸にて  公式HP 不撓不屈

コメント

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_ いもロックフェスティバル - 2006/06/28 21:55:24

滝田栄主演の映画『不撓不屈』の試写会に行った。 不撓不屈(ふとうふくつ)といえ

_ ネタバレ映画館 - 2006/06/28 22:01:35

 またもや高度成長期の物語。輝かしい日本企業の活躍の裏にはこうした事件が隠されていた!知らなかった・・・

_ きょうのあしあと - 2006/07/02 01:05:06

「その男、ただものではない」
監督:森川時久
原作:高杉良
脚本:竹山洋
出演:滝田栄、夏八木勲、中村梅雀、松坂慶子、三田村邦彦、田山涼成、織本順吉、原知佐子、高田敏江、松沢一之、螢雪次郎、遠山俊也、前田耕陽、大橋吾郎、北村和夫、江守徹、他
公式HP:http://futo-fukutsu.cocolog-nifty.com/
鑑賞:CINECITTA\'

■ストーリー
中小企業の節税のために日夜働く会計士・飯塚。その節税対策に、国税局が脱税の容疑をかけた。飯塚の信念と、家族や顧客を守るための7年におよぶ国権との闘いが始まる。

_ 映画と本と音楽にあふれた英語塾 - 2006/07/02 11:27:40


2006年6月17日 劇場初公開
公式サイト: http://futo-fukutsu.cocolog-nifty.com/

池袋東急
2006年6月29日(木)13時30分の回

ゴウ先生総合ランキング: C+
  画質(ビスタ): B+
  音質(ドルビーステレオ): B

_ honu☆のつぶやき 〜映画に恋して〜 - 2006/07/09 13:17:27

仕事絡みで鑑賞券をいただいたので、鑑賞。

実際にあった一会計士と国税庁との7年間にもわたる攻防を描いた作品。
地味なストーリーとキャストなので、劇場はガラガラなのかと思ったら意外なことに3分の2以上、座席が埋まってる!
私のように鑑賞券をもらって来てる人が...

_ 文学な?ブログ - 2006/07/19 01:10:13

飯塚毅氏を偉大な人物として崇めるか、あるいは目指すべき人物として近づこうとするか、これは大きな違いだと思います。日本の腐敗した官僚制度を嘆くより、信念を貫いた日本人がいたことに喜びを感じます。

税理士の飯塚毅は、税務当局を相手に訴訟を起こしました。このことで面子を潰された当局は、飯塚に対して国家権力を使って圧力をかけます。強大な力の前に風前の灯火となる飯塚ですが、彼の決して折れない心が周囲の目を開かせます。

飯塚氏の素晴らしいところは、事件がほぼ勝利で片付いた後、国家賠償を求めず、自らなすべきことに没頭したことです。個人の感情に左右されず、誰よりも未来をしっかりと捉えていたのだと思います。そのことはTKCの功績を見れば一目瞭然と言えます。

飯塚が何度も言う「自分の利益は他社の利益」という哲学。これを皆が持つことができたなら、今よりもっと住みやすい世の中ができるはずです。私もそこへ近づけるよう、日々の行動を積み重ねて行きたいと思います。

「不撓不屈」は映画化もされているので、本でも映画でも一度ご覧いただくことをおすすめします。

_ ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! - 2006/07/22 15:55:43



”飯塚事件”
権力と闘った衝撃の実話。


1963年、税理士・飯塚毅は、たった一人で権力を相手に闘った・・・


すべてをかけて守るべき者がいる。


_ Death & Live - 2006/09/18 13:37:37

『不撓不屈』
監督 : 寺田 昭男

なかなか、力強い、いい映画でしたよね。

滝田栄が真面目な男を真面目に演じていて、
この役、他の人じゃ想像できませんぜ。

松坂慶子とかも、彼女にしか言えないセリフとか、仕草とか、
他の女優さんだったら笑っちゃうというか、
苦笑してしまいそうなデレデレなことを
嫌味なく演じてしまうところ、やっぱすごいッス。

三田村邦彦とか他の脇の役者たちも、
上手いんですよね。
こういう人がどんどん映画で活躍してくれると、
日本もいい映画できるんじゃないかな、と。

原作本も後から読みましたが、
やはり映画は脚色されたり、省かれたりしているところが
多々あるようですが、
戦う男のストーリーは十分伝わって来たし、
それが映画っつーものですから、いいのではないかと。