シネマ日記 クライング・フィスト2006/06/23 21:25:38

貧困、挫折、人生の壁にぶつかった時、人は打開の糸口を求める。そして、ボクシングとは、その壁を自分の拳によって打ち破ろうとする手段。人間の再生を描きだすには、うってつけの題材であると再認識しました。

アジア大会元銀メダリスト・殴られ屋の中年ボクサー(チェ・ミンシク)と少年院のどうしようもない暴れん者(リュ・スンボン)。その二人が、ボクシングを通して、千切れた家族の絆を結び直していく。二人の主人公、二つのストーリが、一つに結ばれていきます。

勝負は勝ちと負けしかないが、人生は勝ち負けではない。

これまで観た(それほど多くは観ていませんが)韓国映画で、一番の映画となりました。良い映画なのに、上映館が少ないのが寂しいですね。

お勧め度 ★★★★★ 私の満足度 ★★★★★

ボクシングシーンでの音楽の使い方が、涙腺を刺激します。おもわずサントラをネットで探し、注文しました。

水戸リードシネマにて 公式HP クライング・フィスト