シネマ日記 明日の記憶2006/05/14 19:45:46

劇中の痴呆判定テスト、主人公佐伯(渡辺謙)とともに、私も真剣に受けてしまいました。最初に言われた3つの言葉、思い出せません。このごろ物忘れが・・・(自分の都合の悪いものだけ、選んで忘れているようですか)

中高年にとっては、映画として楽しむ、感動するといった次元の作品ではありません。切実に老いを実感している者には、「明日の記憶」ならぬ「明日はわが身」です。

主人公が担当医吉田(及川光博)に病気を宣告されるシーンが、こころに焼き付きます。人間は、現実を受け入れ、自分の出来ることに、最善を尽くす。答えは、それしかない。

お勧め度 ★★★★  私の満足度 ★★★★★

公開初日、中高年のご夫婦が多かった。いかに不安をもっているかの証拠ですね。

フリーパスポート鑑賞最終日 13作目 (12作目は下妻物語)

公式HP 明日の記憶

シネマ日記 イン・ザ・プール2006/01/29 18:07:35

神経症は、ほかの人も了解可能な不安や恐怖に襲われること。この映画の登場人物、もしかして、あなたでは? (神経症は’心’の病、精神病は’脳’の病だそうです)

神経症な人たち、田辺誠一、オダギリジョー、市川実和子、そして神経科の’いい加減’な医者、松尾スズキ。 ’ココロ’の病を、おちょくって笑わせてくれます。

やっぱり人間、いい加減が、良い加減。気楽にやりましょう。

特筆すべきは、オダギリジョーの姿、あのニヒルな二枚目があんな格好!!

お勧め度 ★★★★ - 「中年おばさん2人組」にかなり受け、オダギリジョーでは、笑いをとどろかせていました。

テアトル西友水戸 1/28から2/3の1週間限定上映中   マイル加算なし 6000マイルまであと2008

シネマ日記 あらしのよるに2006/01/06 19:06:13

アニメはあまり好きじゃないのですが、ほかに見るものがなかったので、期待しないで鑑賞。観客はガラガラかと思いきや、10代後半から20代前半の方で結構入っていました。さすが、250万部の児童文学のベストセラーですね。

オオカミとヤギの間では成立し得ない、「友情」をテーマの物語。

しかし、ひねくれた初老の私から観たこの映画のイメージは、ラブ・ロマンスでした。オス狼とメスヤギの恋愛物語。でも、この二匹はオスなので、”ゲイ”のラブ・ロマンス。どちらも自分の家族を捨て、「new world」を求め、ふたりで旅立つ。

学校指定図書に対して、こんな感想を持った私は、なんて罰当たりなんでしょうか。

お勧め度 ★★★ - ”素直に”友情と信頼の物語として、心にしみますので、ご安心あれ。それと、風景の美しさも見逃せません。日本のアニメって進化しているんですね。

107マイル獲得合計3453 6000マイルまであと2547

あらしのよるに| http

シネマ日記 男たちの大和2005/12/30 21:50:16

世界最大の戦艦「大和」は、3000人の乗組員と共に片道の燃料で沖縄に向かい、そして・・・

日本は60年間、平和な時代を送っていますが、この”平和”は、太平洋戦争の犠牲の上に成り立っている。そのことを改めて感じました。 軍の上層部の愚策による’無駄死に’、唯一の意義が、「日本が救われるのは『敗れて目覚める』」とは、なんと虚しい現実なのでしょうか。

平和とは、戦争と戦争の間の時間。そんな定義を聞いたことがあります。次は本当にやってくるのでしょうか?

政治的というより、人道的テーマの戦争映画、是非お正月休みにどうぞ!

お勧め度 ★★★★★ -子連れのお父さん、見終わったあと、「いい映画だった」と息子に熱く語りかけていました。

145マイル獲得合計3226 6000マイルまであと2774

男たちの大和 | http

シネマ日記 ALWAYS 三丁目の夕日2005/11/06 00:18:30

初日に観にいきました。圧倒的中高年の期待を担った映画です。観客は、ほぼ40代以上です。(私もその一人)

CGで昭和30年代をほぼ復元しています。町並みの様子-看板、自動車、駄菓子屋、ファッション・・・忘れかけていた光景を思い出させてくれます。

もちろん、映画自体もしっかりつくられていますが、この手の映画は、内容云々より”昔は良かった”の懐古趣味におおわれてしまうのが、損なところですね。

韓国がサッカーに熱狂するように、この時代日本は、力道山に熱狂しておりました。

お勧め度 ★★★★ -中高年は必見ですが、若者たちはこの映画をどう感じるのか、是非教えていただきたいです。

133マイル獲得合計2045 6000マイルまであと3955

ALWAYS |http