王の男2007/01/01 20:43:04

韓国史上最大の暴君、朝鮮王朝第10代の王「ヨンサングン」。 韓国の史実の理解をしていないと、この映画の面白さの半分を、知らないまま終わってしまう、そんな気がしました。(私は理解していませんでした。)

旅芸人のチャンセン(カム・ウソン)と相棒の女形コンギル(イ・ジュンギ)が、なぜ、王ヨンサングン(チョン・ジニョン)の宮廷付き芸人となりことが出来たのか。その背景が、この映画の面白さのであり、韓国で大ヒット作となったのでしょう。

お隣の国韓国、しかし、日本人にとって、韓国の歴史・文化の理解度は、まだまだ。ストーリーの面白さ、味わっただけは、足りないような気がしました。

お勧め度 ★★ 私の満足度 ★★★

美形なイ・ジュンギ、映画のように、’あちら’の方面に進んでしまわないかと心配してまうのは、私だけでしょうか? 2007年第一作目の鑑賞。

シネプレックス水戸(1/1)にて 公式HP 王の男

コメント

_ kimion20002000 ― 2007/03/30 02:36:19

TBありがとう。
韓国の人たちから見たら、織田信長ほどのインパクトのある王なんでしょうね。

_ skywave ― 2007/04/01 11:11:31

kimion20002000さん、コメントありがとうございます。
外国の映画は、その国の歴史・文化を知っていないと、意味している内容を、理解していないということさえ、分からない場合がありますね。

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_ シャーロットの涙 - 2007/01/03 16:36:40

16世紀初頭、漢陽にやってきた旅芸人チャンセンと相棒の女形コンギル。都で時の王ヨンサングンが、妓生上がりの官女と日夜遊び呆けている噂を聞きつけた2人は、芸人仲間と宮廷を皮肉った芝居を始める。

興行は人気を博すものの、一座は侮辱罪で逮捕されてしまう。重臣に「王を笑わせることができれば、侮辱ではない」と反論したチャンセンたちは、死をかけて王の前で芸を披露する。彼らの芸は王を魅了することができるのか…。goo映画より


芸とはゲイ・・・なんて冗談言ってる場合ではなく{/goo/}このチャンセンとコンギルの関係は見方によっては、男女のようでもあり兄弟のようでもあり。
固い絆で結ばれた者同士という関係には、常に嫉妬心なども生まれようなもので。

コンギルの端正な容姿と純粋さや心優しい面には、男も惚れるような何かがあるのかな。きっと彼の中には男性でありながら母性にも似た要素があるのだと思う。
男女という性を超えて、人は何か自分をそのまま理解してくれる者に対しては心許せると思うものなんだろうか。

コンギルとチャンセン両者ともに感情移入し安い役柄であり、この二人の芸に対するストレートな感情表現はそのまま素直に受け止めて胸を熱くさせるものが多々あった。

そして韓国史上最大の暴君と言われるヨンサングンも、突き放す事が出来ない描き方にもなっているのが興味深い。
母親の愛を存分に受け取れる事ができなかった幼少から偏屈にそして粗暴に変えてしまうほどの辛さを、チャンセンとコンギルという芸人の出会いによって王自身も気づかされていくところにこの物語の面白さがある。

重臣のチョソンが仕組む罠のような現実との直面に際して、王はもっと怒りを抱くようにもなるが実はそこに母性との決裂による隠れたむなしさみたいなものを感じ取っていく。
それがコンギルという、男でありながらも妖艶で母性にも似た寛容さに惹かれていく原因なのかもしれない。芸に対するひた向きさ…人に喜んでもらいたいという思い。だとするなら、コンギルにしてみればちょっと勘違いさせちゃった?ってところなんだけどね。
王にとっては母に昔話でもしてもらってあやされているような心地よさを得るようなものかとも見えた。

王というものは心が幼い人間でもなれてしまうのがなんともおそろしいところでもあるんだな。上に立つものこそ心の自由はないものなんて。その辺

_ パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ - 2007/01/03 19:57:44


超一流の宮廷芸人にのし上がった2人が見た、王宮の奥に隠された秘密。16世紀の韓国の宮廷を舞台に繰り広げられる歴史ドラマ。地方から都にやって来て、王の前で芸を披露するまでになる2人の芸人の数奇な運命をたどる。見事な職人芸をみせるのは、本作で大鐘賞主演男優賞に...

_ 水曜日のシネマ日記 - 2007/01/03 22:52:56

16世紀の韓国の宮廷を舞台に繰り広げられる芸人と王の物語です。

_ 八ちゃんの日常空間 - 2007/01/04 00:56:16

宮崎あおいとの共演が楽しみな、韓国一美男のイ・ジュンギ主演、…って、韓国一は、デュエリストのカン・ドンウォンじゃなかったの?

_ 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~ - 2007/01/07 01:06:53

英題:The King And The Clown
燕山君(ヨンサングン)という暴君な16世紀初頭の実在の王と、一座を逃げ出して漢陽の都にやってきた旅芸人というフィクション設定の、哀しみの愛憎物語



旅芸人一座で幼馴染の花形チャンセン(カム・ウソン)と女形のコンギル(イ・ジュンギ)

_ ミチの雑記帳 - 2007/01/08 21:25:41

映画館にて「王の男」

16世紀の韓国の宮廷を舞台に繰り広げられる陰謀と、数奇な運命をたどる二人の芸人を描く。

史上最悪の暴君といわれる燕山君(ヨンサングン)の時代。宮廷をからかった芝居で人気の出たチャンセン(カム・ウソン)と女形のコンギル(イ・ジュンギ)は王の前で芸を披露し、王が笑わねば死刑だと言い渡される。

主人公の大道芸人コンビは最下層の人間。失うものは何もない彼らだからこそ王や官僚などを痛烈に風刺する生き方も可能なのかもしれない。ちょっと下ネタを含んだその芸は貧しい平民を笑わせ、辛い生活の格好のガス抜きの役目を果たしていただろう。笑いに含めて権力を糾弾するというのはとても高度なテクニックなのではないだろうか。

その主役よりも私が心惹かれたのは暴君ヨンサングン(チョン・ジニョン) 幼い頃母と死に別れて孤独だった事と、父王があまりにも立派だったために常に比較されるコンプレックスが彼の人格形成に影響を及ぼし、最高権力の座にあっても彼の瞳は暗い。女だけが彼の安らぎだったのか。そんな王が、危ういまでの宮廷批判をする芸人に魅せられていくのも分かるような気がする。芸人たちが演じる事実スレスレの芝居。それが元となって王は粛清を始め、誰の言うことにも耳を貸さない暴君へと転じていく。そして芸人たちもその血なまぐさい陰謀の嵐に巻き込まれていき、劇中劇を絡めた展開からは目が離せない。

王はコンギルにご執心だったけれども、どういう関係だったかは想像するしかない。ただ、コンギルは王の孤独を理解していた。王の孤独も、幼さも、愚かさも、屈折も全て理解していたように見える。王とコンギルが二人の部屋で影絵遊びや人形劇をするシーンからは彼らの心の交流が感じられた。
また、コンギルとチャンセンの関係もただの友情を超えたもののように感じさせて興味を引っ張る。
コンギルは切れ長の一重の目が妖しく、ひと目で惹かれてしまうような美しさ。彼の本当の想い人は誰だったんだろう。

宮廷の内部や衣装、そして京劇風の劇は、中国文化の影響が多大にあった事を感じさせた。女性の髪形はチャングムの時とはまた少々違っていてユニーク。愛妾ノスク(カン・ソンヨン)がチマチョゴリを脱いでいくシーンは全裸よりもエロティックで、男性三人の話の中で一人女性として気を吐いていた。『チャングムの誓い』の一代前の王を描いているので、あ

_ はらやんの映画徒然草 - 2007/01/10 19:29:47

タイトルにある「王」とは朝鮮王朝第10代国王燕山君(ヨンサングン)のこと。 朝鮮

_ きむきむのうーろん日記 - 2007/01/13 22:34:09

昨日は近所の映画館で『王の男』を鑑賞しました。

前もってストーリーを調べていなかったので、
主人公の二人の芸人と宮廷のしがらみとが
もつれていく展開に思わず引き込まれてしまいました。
上映時間は122分とやや長めでしたが、
あっという間に時間が過ぎていきました。

「韓国映画といえば恋愛モノ」といったイメージを
見事に裏切ってくれた秀逸の作品だと思います。
超オススメです。
サントラ超欲しい…。

ちなみに私の中で本作品の各役柄を
日本人のイメージに当てはめてみると、
 コンギル = 及川光博
 ヨンサングン = 吹越満
といった感じになりました。
コンギル役のイ・ジュンギが放つ怪しさ、美しさには
かなり参ってしまいました。


<DATA>
監督:
 イ・ジュンイク
出演(役名):
 カム・ウソン(チャンセン)
 イ・ジュンギ(コンギル)
 チョン・ジニョン(ヨンサングン)
 カン・ソンヨン(ノクス)
 ユ・ヘジン(ユッカプ)
 チャン・ハンソン(チョソン)
上映時間:
 122分
公式HP:
 http://www.kingsman.jp/
製作:
 2006年(大韓民国)



王の男 オリジナル・サウンドトラック(DVD付)
サントラ,チャン・ジェヒョン,イ・ピョンウ

_ サーカスな日々 - 2007/03/25 08:36:22




カテゴリ
: ドラマ

製作年
: 2005年

製作国
: 韓国

時間
: 122分

公開日
: 2006-12-09〜

監督
: イ・ジュンイク

出演
: カム・ウソン イ・ジュンギ チョン・ジニョン カン・ソンヨン チャン・ハンソン
暴君として知られる燕山君(ヨンサングン)の時代。王と愛妾ノクスを皮肉った芝居が漢陽の都で人気を博し、2人を演じた“芸人の王”チャンセンとコンギルは、2人は重臣に捕らえられ、王が芝居を見て笑わなければ死刑だと言い渡される。 続き
綱の上で大きく跳ね上った瞬間、「王」は逆転したのかもしれない。

正攻法で重厚につくられた、この実在の暴君を主人公にした作品は、韓国映画の底力を見せたな、という印象を僕たちに与える。
韓国のアカデミー賞といえる大鐘賞で10部門を獲得し、観客動員でも歴代最高を記録した。
たしかに、「どんな女よりも美しい」といわれる女形の芸人コンギルを演じた24歳のイ・ジュンギの妖艶さがクチコミで伝わったということも、あるのだろう。
もともと、韓国でも名高い舞台劇を原作にしていることや、この16世紀初頭の朝鮮王朝の第10代の王である、燕山君(ヨン・サングン)は、稀代の暴君として、過去、何度も取り上げられていることも、あるのだろう。
「宮廷女官チャングム」や「チェオクの剣」など、記録的な視聴率を生み出した時代劇の土台があったのかもしれないな、とも思う。
けれども、時事性ともかけ離れたこの重厚な作品が、歴代動員記録を塗り替えたということは、ちょっと信じがたい気がしたりもする。
いったい、なぜなんだろう?



ヨンサングンは実在の王であり、その「悪政」は数々記録されている。
一方で、この映画でもそうなのだが、どこかで憎めない愛嬌のある寂しがり屋の王、という側面がある。
クーデターをおこされて30代前半で死ぬことになるこの王は、儒教の観念に縛られた王宮から、はじめて自由を求めた王であると、いえなくも無い。

母親を毒殺され、いっさい笑顔を忘れたヨンサングン(チョン・ジニョン)。身分の低い妓生上がりの官女ノクスとの愛欲を皮肉った劇で人気を博したチャンセン(カム・ウソン)とコンギルら旅芸人は、官吏から「侮辱罪」で捕らえられたが、「王を笑わせたら侮辱ではない」と反論し、命がけで王の前で、演じること

_ ☆彡映画鑑賞日記☆彡 - 2007/12/07 22:00:45


 『それより奥は、見てはならない。』
 コチラの「王の男」は、王が寵愛するモノを呼ぶときに使った呼び名「爾」と言う舞台劇の映画化で、韓国では1,300万人(国民の4人に1人)を動員したとされる12/9公開の映画なんですが、試写会で観てきちゃいましたぁ〜♪
 韓国の...

_ *モナミ* - 2008/01/29 20:50:10

「王の男」って、どういう意味だろう?
と思ってたら、そのまんまの意味でした(爆)。

コンギル役のイ・ジュンギが、美しいのなんの。
こりゃ男だって惚れるって。韓国版流し目王子(笑)。


いつの時代にも、愚王はおり。
そして愚王は愚王なりに、苦悩があり。

大抵は、賢明だった父王との比較に、
鬱憤を募らせるパターンだけれども。


この王ヨンサンも例外に漏れず。
どんなに頑張ったとしても