シネマ日記 クライング・フィスト2006/06/23 21:25:38

貧困、挫折、人生の壁にぶつかった時、人は打開の糸口を求める。そして、ボクシングとは、その壁を自分の拳によって打ち破ろうとする手段。人間の再生を描きだすには、うってつけの題材であると再認識しました。

アジア大会元銀メダリスト・殴られ屋の中年ボクサー(チェ・ミンシク)と少年院のどうしようもない暴れん者(リュ・スンボン)。その二人が、ボクシングを通して、千切れた家族の絆を結び直していく。二人の主人公、二つのストーリが、一つに結ばれていきます。

勝負は勝ちと負けしかないが、人生は勝ち負けではない。

これまで観た(それほど多くは観ていませんが)韓国映画で、一番の映画となりました。良い映画なのに、上映館が少ないのが寂しいですね。

お勧め度 ★★★★★ 私の満足度 ★★★★★

ボクシングシーンでの音楽の使い方が、涙腺を刺激します。おもわずサントラをネットで探し、注文しました。

水戸リードシネマにて 公式HP クライング・フィスト

コメント

_ betty ― 2006/06/24 08:42:02

はじめまして
TBありがとうございました。
「クライング・フィスト」とっても力強い映画で強烈な印象を残してくれました。
今後もよろしくお願いします。

_ skywave ― 2006/06/24 23:27:59

こちらこそ、はじめまして。コメントありがとうございます。
>「クライング・フィスト」とっても力強い映画で強烈な印象を残してくれました。
バシッと心に’拳’を打ち込まれました。若者にも、年老いた者にも、等しく希望を与えてくれる、まさに感動作でしたね。

トラックバック

_ シネマでキッチュ - 2006/06/24 08:35:51

これから公開、韓国映画「クライング・フィスト」。公式サイトはこちら。 韓流にのって公開される韓国映画にはあまり食指が動かない映画ファンも多いでしょうね~。じつは私もそうなのですが。 これは骨太な傑作でした~。 泥の中を這いつくばって世間の汚物のなかをのたうちまわって、もがいて、それでも何かをつかもうと必死で伸ばした手の先に光が見える、そんな素晴らしい映画です。 日本以上に学歴社会で貧富の差も激し

_ ネタバレ映画館 - 2006/07/24 13:06:27

 この二人の男、闘わせたくない。祈る想いで拳を握りしめる。どうせなら“猫いらず”と“ゴキブリ団子”で闘ってくれ!

_ わが思うがまま - 2006/11/12 00:49:58

クライング・フィスト 泣拳 デラックス・コレクターズ・エディション
公式サイト
監督/リュ・スンワン

_ 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ - 2007/02/06 00:29:33

あらすじ全てを失い路上に放り出された“殴られ屋”カン・テシク(チェ・ミンシク)と人を愛することすら知らずに投獄された不良青年ユ・サンファン(リュ・スンボム)。一見、何の共通点も持たない2人。それまで言葉も交わしたことのない2人がわずか7メートル四方の真...